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01

「綺麗な手だね。」


 中性的なイケメンが、私の手を取りながら褒めてくれた。パッチリした目でじっと見つめられると余計に恥ずかしく、顔が熱い。


 「ああありっがとう、ごございま、しゅ」


 元々、人見知りであがり症な為か、噛んでしまった。

 変な鼓動を立てていた心臓が、爆速になった。




 三連休の初日の朝、学校に宿題を忘れたので取りに来たら、廊下の曲がり角でイケメンにぶつかり、尻餅をついた私の手を引いて立たせてくれた。今ココである。




 恥ずかしくてつい頭を下げる。ふふっと、頭上で笑い声がする。

 頭を上げれば、イケメンが笑っていた。 

 温かい陽だまりのような笑みに、言葉もなくポカーンと見入ってしまった。


「ごめん、ごめん。からかった訳じゃないから。反応が可愛かったから、つい。あ、爪の犬?も可愛いね。」


 小指にこっそり描いていた猫が歪んだ物だ。

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