1 白い世界
今回は特に短いです。
ー気がつくと、白い世界にいた。
…最近、意識が無くなることが多いな…
どうやら、私の浄化?されたみたいだからここは天国かな。
いや、まだ閻魔さまの所とかだろうか。
辺りを見回していると、人影を見つけた。
あれ、麗華ちゃん…!?
麗華ちゃんはぜんぜん平気そうに見えたのに、浄化されちゃったのかな。
もしかして、私に触れたからかな…。
話しかけようとしたけど、声がでない。
その上、動けない。
うーん…
やきもきしていると、どこかからか声が聞こえてきた。
『…東海林麗華よ、おまえは多くの罪を犯した。』
なにこれ、神様…?
『本来ならばそのまま別の命に生まれ変わらせるところだが、おまえは罪を犯し過ぎた。
おまえには、罪を償ってもらわなければならない。』
麗華ちゃんはうつむいたまま動かない。
『今、マルタという世界が危機に瀕している。そこに住む人類を救うことで贖罪とせよ。』
え…異世界!?
魔物とかがいるのかな?
麗華ちゃん、大丈夫かな。
「…承知いたしましたわ。」
『よろしい。また、あちらに渡ったあと、他人を害する行為を禁止する。そのような行為をした場合即刻魂を消滅させる。』
「はい。」
魂が消滅?
それって、どうなるんだろう…
『…それでは、検討を祈る』
そして、辺りは光につつまれた。