神事の準備をしよう!
<お詫びと訂正>
前話の前書きにある「投稿を再開します」という発言についてですが、元々「この少女、『世界図書館』の館長につき。」は、不定期投稿[おいっ!]なので再開も何もなかったわけです。はい。すいませんでした。一回言ってみたかったんです。
「だったら言えるように投稿なさればよいのですわ。香音嬢、貴女が勝手に私の物語を書き初めたのに少し無責任なのではなくて?」
「あっ。メティス様、1人で勝手に前書きに来ては行けません。サラも探しています。せめて俺を連れていくか、書き置きを残してください。しかも上見てください、<お詫びと訂正>と書いてあるではないですか。なおさら勝手に乱入してはいけません。」
「あら、ルッツが迎えに来ちゃったわ。ルッツもうるさいしそろそろお暇させていただくわ。香音嬢、また来るわね。」
はい、メティス様申し訳ありませんでした。ルッツと皆様もお騒がせしました。
『世界図書館』に戻ったメティスを待ち構えていたのは、『世界図書館』内外でメティスの専属侍女であるサラと『世界図書館』内でメティスの専属侍女をしている6人の少女達であった。
「メティー………メティス様、頑張ってください。」
「ええ、ありがとう。ルッツは、見に来てくれるのでしょう?」
「はい、陰ながら応援してます。」
「メティス様、お時間ですよ。」
メティスのことをルッツが応援しているとサラが声を掛ける。
「サラ……そうだったわね。ルッツ、行ってくるわね。」
「行ってらっしゃいませ。」
メティスは、ルッツに挨拶して侍女達に向き合う。
すると――――
「「「メティス様!本日のご用意はお任せください!」」」
メティスの侍女達は、普段よりも一段と気合の入った声を揃えた。
「貴女達、気合いをいれるのは構いませんが時間が本当にありません。さっさとメティス様を浴場へお連れして。」
「「「はい!サラさん!」」」
「私にさんは付けない!」
サラは注意するがメティスはそんな侍女達の様子を微笑ましく思いながら準備してもらう。
「そういえば、今日の神事に出ている間のこと貴女達に伝えたかしら?」
「いえ、何も伺っておりませんが………。」
双子の侍女の片方―――――キャシーが答える。するとメティスはそうだったかしらと首を傾げながら告げた。
「貴女達お祭りに行ってきていいわよ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
双子のもう片割れのフィシーが、元気一杯に答えるとサラが軽く咳払いしたのでメティスは話を進める。
「部屋にある革の袋の中身はお小遣いよ。1人1つ持っていってね。」
「お小遣いまで……宜しいのですか?」
妖精であるソラシアが気遣わしげにメティスを見る。
「私は構わないわよ。いつものお礼に受け取ってくださる?」
「しかし―――――」
「じゃあこれは命令よ。私が申し訳ないから受け取りなさい。本来ならサラしかいなくても大丈夫な筈なのに私が本の虫でろくに身の回りの事が出来ないからわざわざ本宅から来ていただいているんだもの。………これくらいは、ね?」
「はい畏まりました。皆様、メティス様に感謝して使いましょう。」
「当然ですわ。メティス様、ありがとう存じます。」
「ええ。どういたしまして。」
「メティス様、本当に時間が押してますのでご用意を急ぎますね。」
「わかったわ。」
話している間に湯浴みを済ませていたメティス達は着替えに入った。そろそろメティスの神事である。少し緊張した様子のメティスを見てサラは微笑む。
「大丈夫です。メティス様ならきっとメーティス様に気に入っていただけます。なんと言っても史上最年少館長の座をその知識によって射止めたメティス様です。何も不安に思われることなどございませんわ。」
「っ……ふぅー。サラには隠し事が出来ないわね。顔に出さないように頑張っていたのだけれど。ええ、そうね、きっと大丈夫よね。ルッツにもサラにも応援してもらったんだもの。頑張って参りますわ。」
メティスは、化粧も終わり最後に髪を結ってもらう。
「さて………はい!できました。」
メティスは、まだ成人していないので髪をすべて結い上げては居ないが十分神事に相応しく華やかかつ威厳のある髪型になり気合いが入る。
「行ってくるわ。メーティス様の加護があるわ。安心してお祭りを回ってらっしゃいな。」
「ありがとうございます。行ってらっしゃいませ。」
さて、いよいよ神事………と言いたいところですがその前に[星降専用設定資料]の第一弾の公開を行います。メティスの侍女についての設定と、メティス&ルッツそしてメティスのお祖母様の設定も入っております。本編と関係ないので読み飛ばしていただいても構いませんがよろしければご覧になってくださいませ。