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第1話


 大石遥香(はるか)、わたし今、絶好調に幸せです!!!

花も恥じらう17歳、はじめて彼氏ができましたー!浮かれて良いよね!?良いに決まってるー!!

「・・いし、大石!!大石遥香!」

「ぅえ?はい!」

「お前、授業中にボーとして!ちゃんと聞いとけよ!じゃあ、後ろの席の大川!織田信長が明智光秀に裏切られ切腹した事件をなんと言う?」

「本能寺の変です」

「正解だ。本能寺の変で、切腹したと言われている信長だが、遺体が見つからなかったと言われている。大石わかったか?」ギロリと先生が見てくる。

「はい・・・。」

私は小さく答えることしか出来なかった。


**********


休み時間・・・


「もう、絶対、日本史の中村に目ーつけられた。最悪ー。」


「まーあんたも結構、花とんだ顔してたからね。憧れの中津先輩と付き合えたから浮かれるのは分かるけどさー。」


「でしょ!もー中津先輩、かっこよすぎなんだもん♡今日は一緒に帰るんだー♡」


「ハイハイ。だいたい、遥香は理系だから文系苦手だしねー。まーさすが医者の娘だけど、さすがに本能寺の変、分かんないくらい文系苦手じゃあ、理系出来ても医学部受かんないよ?」

「医学部は理数英が出来ればなんとかなる!ハズ!!」


「おい!センター試験捨てる気か!?」


このスバッといってくれるのは親友の大川 楓(おおかわ かえで)だ。

産まれた時からの腐れ縁で楓のママがうちの病院の看護師をしている。

因みに家は個人病院で、父が医院長、母が副医院長をしている。


**********


放課後・・・・・・


横を歩く中津先輩をチラチラ覗き見てしまう。カッコいいー!


「遥香ちゃんは家どこら辺?」


「あ、本町通りです!」


「じゃあ、ここから近いね!本当は家まで送りたいけど今日はバイトもあるからここで!送っていけなくて、ごめんな。」


「いえ、そんな送ってもらうなんて。バイト頑張って下さいね!」


「うん、ありがとう」

爽やかな笑顔、しかも頭ポンだよ。もー幸せすぎるーーー!!


スキップしながらルンルン気分で遥香は歩いていたが・・・・・・・・・ん?


「ギャーーーー!!!」

叫び声と共に彼女は穴の中へ深く深く落ちてしまった。異世界へ繋がる穴の中へ・・・・・・・


**********


「イッタタタ!」


なんか草の上に落ちた。目を開けた遥香は周りの景色を見渡たす。


辺りは木が生い茂っている。

私が落ちたところは大量の葉っぱが積み重なっていてちょうどクッションの役割になった。


「どっかの森?てか私、穴に落ちたよね!?途中から意識なかったけど、もしかして地底世界とか!?」


でも木の間からは青い空も見えるし木々の間から木漏れ日も射しているから太陽も空もあるということか?

じゃあ、地底世界でもない?

もしかしてラノベとかの異世界来ちゃいましたーとか!?ハハハまさかぁ!


ガサガサガサガサ


な、なに??怖い、コワイ、こわいぃぃぃーーー!!!


「あなたは?」

男の人の声?

ゆっくり片目ずつ開くとそこには・・・・・


金髪碧眼の王子様がいた。


なんて美しいんだろう。今までの人生でこんなに美しい人に会ったことはない。いやきっと今後一生会えないだろう。


「あなたはもしかして異世界から来た救い人様ですか?」


金髪碧眼の王子様がなんか言ってる・・・・・・・

「あの・・・救い人様・・・?」


「・・・へ?救い人?」


「はい。その容姿に珍しい衣装、あなたは異世界から来たのではないのですか?」


異世界!これはやっぱりラノベとかのそうゆう世界なのか!?そうなのか!?


「あの、私も自分が今どこにいるのかは分からないんです。突然穴に落ちて、気がついたらここにいました。」


「なるほど・・・ここはグリント国といいます。隣の国はマラドナ国になりますが、あなたのいた国はなんという国ですか?」


全然聞いたことない国だな・・・。


「私がいた国は・・・日本です。今聞いた2つの国は聞いたことがありません。」


すると王子様は満面の笑みになり


「ニホン!!ではあなたはやはり異世界から来た救い人なのですね!!!」

と王子様に抱きしめられた。


えぇぇぇ!!待ってこれどーすれば良いの!?


てか本当に私、異世界に来ちゃったのー???


「あのあの、待って、待って下さい。あなたは日本を知っているんですか?」


「ええ、もちろん。以前来た救い人がニホンから来たと伝えられていますからね。」


「え!私の他にもこの世界に来た人がいるんですか!?」


これは、帰る希望が見えて来た!!


「あの、その人は・・・」


「エドワードさまー!!!」


ゾロゾロ馬に乗って西洋の騎士の格好をした人達が遠くからやって来る。


「おっと、ドルファン達が来てしまった。救い人についても詳しくお話したいので、とりあえず我が王宮へご一緒に来て頂けませんか?」


「え、は・・・い?」


この物語はフィクションです。医学部入試に関することは作者の想像です。

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