チュートリアル かくしてわたしは、今日も笑ってゲームをします
ワン子視点の、ある意味もう一つの本編エンディング
――従姉妹の水無瀬 一ちゃんこと、イチちゃんは言った。妬む暇があれば習えばいい、と。
そもそもAFOは、わたしのおかーさんがおじーちゃんのために生み出したゲームで。おじーちゃんが楽しむために設計されているのだから、おじーちゃんがAFOで目立つようになるのは必然だ、と。……それ以前に、この程度で僻んでいたら、本気のおじーちゃんの技術をまえに正気でいられるはずがない、とか怖いことも言ってたけど、それはさておき。
客観的な事実として、『水無瀬美晴』という人間にしても、おかーさんがおじーちゃんのために用意したもので。おじーちゃんにもう一度笑ってほしくて、死んじゃった『おばーちゃん』のクローンとして生まれたわたしは、だからこそ性格から何からおかーさんに『調整』してもらって存在しているわけだけど……それももう『お役御免』なんだとか?
おかーさん曰く、「もう好きに生きて良いよ」と。これから『美晴』は、『おばーちゃんの代替え品』じゃなくて良いよ、と……そんなことを今さら言われても困る。『わたしらしさ』とか、そんなのわかんないもん。ずっと、ずっと、わたしはおかーさんが『こう考えなさい』、『こういうふうに喋り、こんな感じで笑いなさい』って言われ続けて、それを演じるのが普通だったんだよ? それなのに、もういい、って……それはないと思う。
でも、「ありがとう」って……。おかーさん、わたしをギュッと抱きしめて、泣きながら言ってくれたから…………まぁ、いいのかな?
あの日――おじーちゃんが意識不明の重体から奇跡的に復活して、おかーさんがおじーちゃんと『お話』した日から、おかーさんは変わった。なんて言うか、自然になった? それまでは、わたしに見せるために『おかーさんが考えるおばーちゃんらしさ』みたいなのを演じていたようだったのに、それが薄れた感じ? う~ん……言葉にすると難しいけど、なんとなく、不自然さが無くなって明るくなったような?
とにかく、『あの日』から『劣化模造品』は『美晴』になったわけだけど……そんなことを知らない志保ちゃんやフグちゃんはわたしの変化に気づいてなかったし、嘉穂ちゃんみたいな『そのあと』に知り合った子なんかも不自然さを感じてなかったみたいで。わたし自身にしても、特別に心境の変化があったわけでもないし、他人との接し方や話し方なんかは変わらず、おかーさんが指導してくれたままの『みはるんモード』で居続けたわけだけど……それでも、わたし自身は『わたし』っていう存在に違和感があって。
自分らしさ、なんて言うのがわからなくって……。けっきょく、おじーちゃんに対する『嫉妬』も、こういう『あいでんてぃてぃ?』っていうのの『揺らぎ』が原因なんだろうなぁ、って今なら思うわけで……。
そういうのを一発で見抜いちゃうあたりがイチちゃんの怖いところだよねー。……って言うか、イチちゃんはどうにもおかーさんの考えとか、わたしが『おばーちゃんのクローン』で、『おばーちゃんの性格を模して演じるように指導されている』っていう、我が家の極秘情報をあらかじめ知ってたふうなんだよね。いや~、すごいっていうか、こわいよね、本当に。
でも……そうして何もかもを知っていて、それでも変わらず『おチビ』と呼んで、一族すべてに疎まれているわたしをちゃんと見てくれるイチちゃんは、大好きで。どんなに『おじーちゃん子』で、ときには過激に過ぎる対応をする『困ったちゃん』でも嫌いになれない。
だから、言われたとおりに、わたしもおじーちゃんに教えてもらおうと思った。……うん、そう言えば『槍』を使っての戦闘とか誰にも習ったことなかったしね。『薙刀』を使った試合形式のあれこれなんかは『体育』の授業でちょっとやったけど、わたしのお気に入りの短槍2本を使った立ち回りなんて完全に我流だし。なんか、いつの間にかおじーちゃんまで短槍2本を使ってるって言うし、ちょうどいいかな?
――なんて思ってた時期もわたしにはありました。
「ふむ。ならば、ちょうどいいか」
たぶん、そう提案したタイミングが悪かったんだろうな?
なにせ、今まさにわたしたち『幼精倶楽部』と、『攻略組』筆頭とすら言われてた? クラン『月光聖騎士団』の代表メンバーとの『決闘』が終わり。わたし的には彼らとの諍いも済んで、『ちょうどいい』って思えるタイミングだったんだけど……あちらさん的には『まだ話は済んでなかった』ようで。
『幼精倶楽部』の代表としてフグちゃんが、事前の約束の通りに『謝罪』の要求をするのに対して『卑怯だ』、『チートだ』といった感じの罵声で返し。挙句に「正々堂々と勝負しろ!」と、『ルール上は、べつに不正行為なんてしてない』わたしたちに再戦要求までしてきて……。
その剣幕に嘉穂ちゃんは怯えておじーちゃんの背に隠れ。……それを見て、志保ちゃんはまた口を横に引き裂くようにして笑いだし。『観客』として『決闘場』に招待した各クランの代表や、その連れの人たちは『幼精倶楽部』を擁護してくれるけど……なんて言うか、さっきの『決闘』騒ぎの意味を見失う勢いで諍いが再燃中?
そして、そんななかにあって、わたしの『槍を使った戦い方』を教えるためにおじーちゃんがとったのが、憤るクラン『月光聖騎士団』の代表との一騎打ちで。レベル1、装備は初期配布のものだけで【スキル】や〈職〉による助けのない『ベーシック』ルールでの直接対決にて決着をつけよう、と。そんな提案を大勢のプレイヤーが見ているなかで提案されて断れるはずない――と言うより、断ろうとしたようだったけど、周りに野次を飛ばされて激昂した挙句に受けた――甲冑を纏った男の子は、おじーちゃんがもっとも得意とするルールでの一対一をすることに。
その結果は――……まぁ、あらためて口にすることもない、かな?
それこそ、誰が見ても明らかなプレイヤーとしての技量の差でもって圧殺された『月光聖騎士団』の代表だったけど、それでもまだゴネて……。『最強』の自分が負けるなんておかしい、きっと『チート』を使ったんだ、なんてみっともなく喚き続けるのを見て、「処置無し」と。誰かさんの入れ知恵だろう、みんなが注目するなかでおじーちゃんは『GMコール』をして見せて。
かくして、自称・最強さんはアカウントを削除され。連鎖するようにクラン『月光聖騎士団』のメンバーの名が公式ホームページのランキングから消されていき。残り6時間を切った段階で『ミナセ』の名が幾つかのランキングでトップになることが確定、と。そうした理由から歓声すらあがる中にあって、件の彼ら、あるいは彼女らのアカウントをBANできるだけの証拠を集め、このタイミングで一斉に訴えた志保ちゃんの、『計画通り』とでも言いたげな邪悪な笑みから視線を逸らし。
「おつかれー、おじーちゃん」
そう声をかけ、抱きつくわたし。それに「うむ」と頷き、心なしか嬉しそうな雰囲気になる小さな赤毛の女の子は――やっぱり、強い。
それは、イチちゃんからすれば当然のことで。わたしたちが生まれるよりずっとまえから――それこそVR技術が生まれてすぐのころからVRのなかで切磋琢磨し続けてきたおじーちゃんが、十把一絡げのプレイヤーに負けるわけがない、と。誰よりも長く、誰よりも深くVRの世界を生きてきたおじーちゃんが『最強』なのは当たり前だ、と……きっとイチちゃんはもちろん、おじーちゃんの正体を知っている人なら思うんだろう。
「いちおう、ちゃんと見せてもらったけど……おじーちゃんのプレイヤースキルが割とチートじみている件について」
「そも、VRシステムの基礎を組んだのは儂らじゃしの。まだまだ若いもんには負けんよ」
……だけど、そんなおじーちゃんにだってあったはずなんだ。
わたしと同じ、子どもの時間が。わたしみたいな、ちょっと得意って言える程度の腕だった時期が。……そして、誰よりも弱かったときが、あったんだ。
そんな当たり前のことが、少しまえのわたしにはわからなかった。……ううん、違う。『わからなかった』んじゃなくて、『わかりたくなくて』忘れてたんだ。
おじーちゃんが、今、誰よりも強い理由。強くなろうと思った瞬間を、わたしは知っていたはずなのに。
……あの『最初の日』に、わたしが目の前でPKされて。それで、初めはわたしたちと一緒にレベル上げとかしたかったって言うおじーちゃんは、強くなろう、って思った。
嘉穂ちゃんのときだって、そう。今回のイベント中のレベル上げにしたって、クラン『薔薇園の守護騎士』のため。ダイチさんたち、『主人公と愉快な仲間たち』に乞われたから、おじーちゃんは誰よりも強くなろうとした。
――そう、おじーちゃんは、いつも誰かのためにがんばるんだ。
それこそ、自身を顧みることなく、がむしゃらに。
これまでがきっとそうだったように。これからも、おじーちゃんは今日までに培ってきたすべてのチカラを使って『誰かのため』にがんばるんだろう。
だから、
「さぁ。これからが本番じゃ。気合を入れていこうか」
そんなおじーちゃんだからこそ、クラン『薔薇園の守護騎士』の代表メンバーは笑顔で頷き。クラン『漁業協同組合・漢組』とクラン『水精の歌声』のプレイヤーたちだって笑ってついてくる。
「はい。それでは、事前の通達のとおりに『幼精倶楽部』と主人公くんたち十一人以外は、『漢組』と『水精』のクランから信用のできるプレイヤーをお願いします」
それは、わたしの『はじめての親友』であり。今や、誰もが認める名軍師である志保ちゃんだって、そう。
「応よ! ……って言うか、本当に良いのか? それじゃあ、全体の9割が他所のクランの構成になっちまうぞ?」
「自力での『イベントボス討伐』が難しい私たちとしては助かりますが……それだと自分たちの所属するクランを蔑ろにしている、と言われませんか?」
海辺の街『キルケー』を拠点とする2大クランの代表メンバー――もっともクラン『水精の歌声』の方は、なぜだか副代表だって話だけど――をまえに毅然とした態度で「かまいません」と返し。慣れてない人だと『人形みたいな無表情』に見える、わたしにはどことなく『いたずらっ子』を思わせる雰囲気を漂わせる顔で、志保ちゃんは告げる。
「これは、言ってしまえば証明です。『100人中、89人が他所のクランのメンバー』というのは、逆に言えば『信用のおける人間が1割居れば、私たちは勝てる』ということで。つまりは、クラン『薔薇園の守護騎士』単独で『イベントボス討伐』を成せなかったのは、どっかの自称『最強』のクランの妨害があったから、ということです」
加えて言えば、『ヒーローズ』の六人とミナセさんが居れば、通常版の『イベントボス』程度は倒せるってことの証明ですね、と。こともなげに言って、「これを機に、主人公くんたちはせいぜい頑張って、自身のクランの『手綱』をしっかりと握ってください」と苦言を呈してみせる彼女は、やっぱりすごい! あのおじーちゃんはもちろん、イチちゃんにまで『欲しい』って言われるほど――って言うと、志保ちゃんは泣きそうになるから言わないけど――わたしの親友はすごいんだよ、どやぁ!!
「えぇと……。私も、『イベントボス』と対峙する第一線に出ても良いのでしょうか?」
そう、以前には見せてくれなかった自信の無さそうな表情で問うフグちゃんにしたって、同じ。
きっと彼女だってわたしと同じで――もしくは、わたし以上に、おじーちゃん相手に自分の『弱さ』を痛感して悩んでいたかも知れない。もしくは、おにーさんが『攻略組』の代表ということで比べられたりして苦しんだことだってあるのかも知れない。だから、本当は自信なんて無い、弱気な女の子なのかも知れない。
でも……そんな彼女だって、今や『最前線』に立てるプレイヤーで。おじーちゃんや志保ちゃんに『なにを当たり前のことを』みたいな呆れ顔――まぁ、志保ちゃんの無表情を見て変化が判る人も少ないけど――を向けられる程度には、信頼あつい『幼精倶楽部』たちの代表だ!
「ふふん。だって、今回は『信用できるかどうか』が作戦の肝なんだよ? だったら、『幼精倶楽部』の代表は、当然、最前線に居てもらわないとじゃん!」
そう言って笑いかけ、「だから、がんばろうね、『ローズ』!」と告げるだけで目を見開き。その深紅の瞳に涙をためる少女のことは、本当に大好きで。……好きだからこそ、あなたはあなたの名前のことも好きになって欲しくって、頑なに『フグちゃん』呼びをしてたんだけど……う~ん。わたし、間違ってたのかな?
とりあえず、彼女のことは後回しにして。なし崩しで、同じく最前線で戦うことになる黒髪褐色肌の小さな猫耳の子にも突撃。ひそかに体を震わせて『暗い、怖いお化けが多いところ』で戦うこれからを、血の気が引いた顔で思い浮かべていたのだろう、わたしの『もっとも新しい親友』に抱きつき、
「だ~いじょうぶ! 嘉穂ちゃんには、わたしや志保ちゃん、それから何よりおじーちゃんがついてるからね!」
だから、怖いことなんてないよ、と。いつかみたいに騙されて、暗い場所に独りで置き去りにされることはないよ、って。そんな想いを込めて嘉穂ちゃんを抱きしめれば、小さな黒猫は「うん」と頷き。きっと、本当なら志保ちゃんだって浮かべることのできたはずの、誰もが心を温めてしまうような笑顔をわたしに向けてくれた。
「……こほん。ねぇ、おチビ? そこに、敢えて私の名前を出さないのはどういった了見です?」
私だって、皆のペット枠である子猫の面倒ぐらい見れますよ? と、そんなことをしかめっ面――なんだろうけど、顔の半分を前髪と額当てで隠してるせいで見る人が見なければわかんないだろう――を浮かべて告げるイチちゃんに、わたしは嘉穂ちゃんを抱きしめたままに苦笑を向け。
「いや、イチちゃん……。前々から思ってたけど……あなたは、変だよね?」
まったく、嘉穂ちゃんの外見がイチちゃん的にストライクで、『構いたい、懐いて欲しい』って願望が強いのだとしても、『あくまで愛玩動物扱い』なのはさすがに、ねぇ?
……もっとも。イチちゃんが――『水無瀬家』の当主の一人娘である『水無瀬 一』が、特定の誰かに強い感心を示すことがどういった結末となるのか、彼女は経験から学んで忌避してるからなぁ。仕方ない、って言えばそれまでなんだけど、
「嘉穂ちゃんのことが好きで好きでしかたないんなら、そう言わないと伝わらないと思うよ~?」
あえて、言うよ。嘉穂ちゃんは、大丈夫だよ、って。
「ふぇ……!? え、え!? そ、そうなんですか!?」
「……ほほぅ。おチビが、ずいぶんと言うようになりましたねぇ?」
ああ、もう。そうやって頑なに嘉穂ちゃんから視線を逸らすのは良くないよ。
大丈夫。……大丈夫なんだよ?
だって、嘉穂ちゃんは、もうおじーちゃんの『親友』なんだよ? そのことをうちのおかーさんはもちろん、院長である千春叔母さんだって知ってるはずで。そうであるなら、嘉穂ちゃんの身辺警護とか、下手したらどっかの有名人もかくやってほどには厚くなってると思うの。それほどに、水無瀬家の重鎮――というか、おかーさんと千春叔母さんてば『おじーちゃん至上主義』だからね。
つまり、
「――あえて言うね、一ちゃん。嘉穂ちゃんは、『おじーちゃんが護ってくれる』から大丈夫。あなたが友だちになっても、ぜったいに『いなくならない』よ」
そうまっすぐに、ただ事実として断言してあげれば、イチちゃんは「ぅぐ……!」とうめき声をあげて一歩後退し。そんな彼女を不思議そうに見やる黒猫幼女をちらり、ちらりと『視て』いるのだろう気配を滲ませ、らしくないほど口もとをもごもごと動かし。
――……私は、他人を信じることなどできないんです。
そう、いつだったか。昔、二人っきりのときに言われたことがあって。……ああ、こんなにも小さかったんだなぁ、って。それまでは、大人の中にあって凛として立つ、纏う雰囲気からして厳格な、それこそ誰よりも『大人』で――近づいただけで切られそうな、抜身の刃を思わせるような彼女が、そのときばかりは雨に濡れて途方にくれた捨て犬のようで。
聞けば、彼女の目が不自由となった原因にしたって『水無瀬の当主の嫁』に対する嫉妬が原因で。あろうことか妊婦に対して攻撃した『どこかの誰か』のせいで、水無瀬 一は生まれたときから『眼前数センチしか見えない』という障害を患い。……そんな娘のことで責められ、なじられ、追い詰められて彼女の母親は急死。
それだけでも相当だろうに、一ちゃんの目がよく視えないのを良いことに、まだ幼かった彼女に対しても『大人からすればささやかな嫌がらせ』が続き。同じく、親族一同に『おばーちゃんのクローンだから、おじーちゃんに気にいられる可能性が高い』として疎まれていたわたし以外に、小さな『水無瀬家の次期当主筆頭』には心許せる相手など居なくて……。
そんな彼女を直接的に、そして間接的に救ったおじーちゃんは、だから『特別』で。
そんなイチちゃんだからこそ、誰かと心を触れ合わせることに酷く怯えている。
それで、
そんな知られざる彼女の『弱さ』を知るわたしは――だからこそ、
「わ、私は、カホさんの『お友だち』に……なり、たい、のですが…………良いのでしょうか?」
そう声を震わせ、痛ましいほど傷だらけの『こころ』晒して。……ほかの誰でもなく『わたし』に問うてくれた従姉妹に、不覚にも泣きだしそうになりながら。
わたしが、もう一度「大丈夫」と言ってあげるまえに――「うん」と。
答えは、わたしの胸に抱かれ、同じく『誰かと仲良くなることに怯えていた』子猫から発せられ。次の瞬間には、イチちゃんに向かって飛び出し……そうして抱きしめ合う二人の少女を見て、わたしはまた笑みを浮かべて。
そんなわたしの頭に、ぽん、と。軽く置かれる手。
それに驚いて振り向けば、そこには赤い髪の、今のわたしより頭一つ分は低い身長の少女が――おじーちゃんが居て。
おじーちゃんは、なんだか『良いことをして偉いな』とでも言いたげな、見たことのない『祖父が大好きな孫に向けるような微笑』を浮かべて、いいこ、いいこ、と。優しくわたしの頭を撫でてくれて。
それから、
「ふふ。ほれ、みんな。先にも言うたが、儂らの本番は『これから』じゃ! 気合を入れていくぞ!!」
なんて、そんなことを言うものだから、思わずわたしは吹き出して。
「ちょっ!? お、おじーちゃん、それってば『打ち切りフラグ』だから!」
縁起悪いよ、と。涙の滲んだ瞳を笑みで隠して、わたしは今日も大好きな人たちと楽しいゲームをするのでした。
-fin-
これにて完結です。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございましたm(_ _)m