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おじーちゃん、『姫プレイ』なう!?  作者: 堀〇
第三章 初イベントにて全プレイヤーに栄冠を示せ!
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クエスト82 おじーちゃん、ちょっと頑張って『単独最速走破』ってみた?

 儂、発案。クラン『漁業協同組合・おとこ組』とクラン『水精の歌声』主導の『イベントボス』を使った〈吟遊詩人〉のレベル上げイベントは確認できたので、また儂はレベル上げのためにダンジョン巡りへと戻ることにして。


 嘉穂ちゃんは〈吟遊詩人〉と【呪歌】に【翻訳】ほか、【スキル】のレベル上げのため――というより、単に『お祭り騒ぎ』に、もっと参加していたいと言うので、まずは『MP回復ポーション』を作る用と『薬草採取』の依頼をこなすためにアイギパンへ。


 ダストン親分とは、じゃからその場で別れる――のではなく。一緒に子猫を見送り、二人で『アーテー北の迷宮』まで行き。そこで今度は彼のパーティーに入れてもらって、クラン『漁業協同組合・おとこ組』の精鋭部隊の中でも比較的イベントに乗り気な連中が進めていた『中継拠点』のある階層に跳び。なにはともあれ、そこで籠ってレベル上げしとった野郎どもに挨拶、と。


「はじめまして――と言うには、本当に『はじめて会った』ものはらんようじゃが――クラン『薔薇園の(ローズガーデン・)守護騎士キーパー』所属、パーティー『幼精倶楽部フェアリーサークル』の『何でも屋』を自負するミナセじゃ」


 よろしくの、と。そう言って頭を下げながら、こうなった経緯を今一度思い返す。


 ――そもそものきっかけは、儂が『アーテー北の迷宮』の走破者のリストに名前を載せ。それを知ったダストン親分から救援要請ヘルプがダイチくんのところに寄せられたことから今回の合同レベル上げの話は始まった。


 曰く、ダストン親分率いるクラン『漁業協同組合・おとこ組』は大して本気でイベントの攻略を目指していたわけではなく。さりとて、『体感時間10倍』や『経験値の減少緩和』などの仕様は利用し。彼らが当面の目標として定めた『蒼碧の洞窟』最奥にある『蒼碧の水精遺跡』の攻略の足掛かりにすべく各種ダンジョン走破に必要じゃろう〈職〉や【スキル】のレベル上げを行っていたらしい。


 で、『亡霊猫ファントム・キャット』の件で知り合い、交流することになったクラン『薔薇園の(ローズガーデン・)守護騎士キーパー』には時折、迷宮攻略に関するアドバイスなどももらっていたらしいが……今回は『できれば手伝ってほしい』程度の提案であったらしい、『アーテー北の迷宮』の走破協力を儂が受諾。


 それに加えて、もともとはダイチくんたち主導で、単一クランで催すつもりじゃった『イベントボスのまえでコンサート』の企画をダストン親分に流したりもしたが、それはさておき。本来であれば、他所のクランのプレイヤーを手伝う暇があれば、自身が所属するクランの者を優先すべきなんじゃろう、『アーテー北の迷宮』の走破協力の依頼を儂が受けた理由は、単純にレベル上げの場を確保するためで。


 ローズを安心させるために儂が『狩り場』として確保しとったレベル44のモンスターが出現する階層の『中継拠点』は、ボス撃破に伴って『ダンジョン内のモンスターの消滅』により無意味なものと化し。もろもろの予定を思えば、早急に次の『狩り場』の確保は急務じゃったからの。『薔薇園』の上位陣が揃って〈職〉の『昇格』によって最大レベルを下げていて『狩り場』が微妙そうじゃったこともあり、今回は『おとこ組』のレベル上げを手伝いがてら儂の方でも有効活用することに。


 ……なお、ダイチくんたちとの話し合いで、現実世界の今日、16時に。イベントの目玉である『イベントボス討伐作戦』を行うことになり。十中八九、どっかのシスコンが妹のために指定したのじゃろう、その時間――のまえに1時間はログアウト休憩をとりたいゆえ、15時――までが、儂がレベル上げに使用できる残り時間じゃろう。


 で、その時間内に一度はソロで『アーテー北の迷宮』の走破も成し遂げたいとは思っとるわけじゃが……はてさて。最後に確認した最速走破記録でも68時間以上はかかっておったからの。そこまではかからんとしても、最低50時間はかかるとしてタイムスケジュールを組むと、レベル上げに使える時間は大してとれん、か。


 ならば、今回。この合同レベル上げ兼『北の迷宮』走破補助ですべき最善は――




 ずばり、最速で『狩り場』をレベル44帯に引き上げることじゃろう。




 ……うむ。まぁ、他所のクランに救援要請をする時点でわかっとったが、いかな『おとこ組』の精鋭パーティーであろうとも、さすがに最上階一歩手前までは上がれておらず。パーティーに加わったことで視れるようになった〈職〉とレベルを見るに、辛うじて上位モンスターが出現する階層に『中継拠点テント』を設置してくれただけで『けっこう無理をしとる感』こそ拭えぬが……なに、大丈夫。


 このパーティーに居る野郎どもの中に『ランク2の職』に就いとるものは皆無で。つまり、レベルを上げるために必要な経験値はダイチくんたちより少なくて良いうえに、素体レベルを上げるのも楽じゃろう。


 ゆえに、これから何をするのかをワクワク顔で問いかけてくる彼らに『にっこり』笑って――第三回、的当てゲーム開催を告げるのだった。


 もっとも。ダイチくんたちと違い、まかり間違って〈職〉の最大レベルに達して『昇格ビルドアップ』ないし『資格アビリティ化』されても面倒なので、そこだけは気を付けたが。……そして、なぜかまた目が死んでいく野郎が続出して首を傾げたりもしたが、それはさておき。この機会に、ダイチくんたちとエーオースの『レベル15開始ダンジョン』を攻略した際に取得した【スキル】――【鼓舞】のレベル上げもすることに。


 彼らとやった宴会の場でカネガサキさんに改めて≪掲示板≫を確認してもらったところ、やはりこの【鼓舞】に関する情報は無く。【慧眼】で視た感じ、ただ『敵意を集めやすくなるが、自身や味方を強化するアーツを使えるようになる』とあり。取得に関して特別な条件が載っていなかったことからも『副職』に〈勇者〉を設定し続けたことが原因じゃろう。


 で、肝心の【鼓舞】レベル1で使えるようになったアーツ――『ブレイブ・ソウル』について。その効果が『「カルマ」の値が高い相手にダメージ増加。また敵意を集めやすくする』ということから益々〈勇者〉に就くことで取得可能となる【スキル】なのは確定として。とりあえず、使用後一定時間『モンスターに対する攻撃力増加』と『敵意の集中』の両方を得られる良アーツのようじゃったので、じつを言えば『コンサート会場にて死神少女』をやっとる間にも密かに使っていたり。


 しかし、そんな良【スキル】に良アーツじゃが……悲しいかな、こちらも〈勇者〉同様、しばらくは部外秘とせざるを得ないわけで。一時的にでもダストン親分に紹介してもらった精鋭たちと組んで、最終的には『ダーク・プリースト』の撃破も手伝う気じゃが……まぁ、志保ちゃんに言わせれば機密情報満載らしい儂の≪ステータス≫は見せられんよな。


 もっとも。ローズのために時期尚早と知っていてなお無理やり挑まされた前回とは違い、今回はダストン親分含めて全員のレベルが高く。参加人数だって軽く20人以上は集められるようじゃから、それほど苦労させられることもないじゃろう。


 ……なにせ、前回は『女番長セット』どころか『闇蟹アーマー』まで耐久値が激減させられたからの。途中で防具を変えねば、どちらかは永久消滅ロストすることになっていたと知ったときの血の気の引きようはしばらく忘れられんな。


 ゆえに、猛省し。いっそう、事前のレベル上げに力を入れたわけじゃが……う~む。どういうわけか、やっぱり最前線組は『パワーレベリング』が嫌いなようで。苦労してでも「戦って、自分のチカラで強くなりたい」なんて言い出すのは、やっぱり男の子ゆえか。うむ、嫌いじゃないぞ、そういう負けん気は。


 ゆえに、ちょっと早いとは思ったが――彼らが望むままに、『ダーク・プリースト』に挑戦してみた。


「魔法、いたぁッ!?」


壁役タンク抑えろ! っつーか、どうにか減らせ!」


「増える増える増えるーッ!?」


 はっはっは、混乱しておる混乱しておる。うむ、やはり目標の脅威度レベルを実感させてこそ、鍛練にも気合が入るというものじゃよな。


「せ、先生ー! ミナセ先生ー、ヘルプ!!」


「サーセン! マジで、ナマ言ってサーセンしたー!」


「み、ミナセ先生のすごいとこ見たいです! オナシャス!!」


 くくく……。うむ、仕方ない。こうまで懇願されては助けてやらんと可哀想じゃよなぁ。


「ほれほれ、儂がなるべく『ソーサラー』は潰して回ってやるゆえ、さっさとボスを倒してしまえ」


「「応ッ!!」」


 ――と、そんなこんなで最初の『ダーク・プリースト』戦は、アイテムの消費こそ多かったようじゃが、辛うじて犠牲者を出さずに撃破成功。


 これにて救援依頼は終了。約束通り、ボスドロップはそのまま貰って解散――と、なるところを今回も儂だけが拾えたらしい『属性魔法:闇の魔導書』で釣って『ちょっとしたお願い』を聞いてもらうことに。


 で、それはそれとして。現実世界の8時過ぎに当てにしていた『狩り場』を失った儂は、このタイミングで『北の迷宮』の単独走破を狙ってみることに。


 ……二度目の攻略で確信したが、やはり最後の『ダーク・プリースト』戦以外はそこまで時間がかかるとは思えず。【投擲術】のレベル15で使えるようになった『投擲した物体の数を10倍に増やせるが、1つ1つのダメージが減少する』アーツ――『ブレイクアップ』による対多数用の物理遠距離攻撃手段と、【斧術】の『ガイア・スラッシュ』や【槍術】の『螺旋槍』のような『攻撃を直線状に貫通させてダメージを与えられるアーツ』を使えるようになった今、おそらく『ダーク・プリースト』戦も一人で攻略できそうで。


 あとで『主人公と愉快な仲間たち』の五人と協力したうえで『北の迷宮』の最速走破者になる挑戦をするつもりじゃが……そこはそれ、いわゆる予行練習というやつで。ついでに、各迷宮にはそれぞれ特別な『報酬』――『制限時間内走破』や『単独走破』の項目で『イベントポイント』が得られるゆえ、そのときのインフォメーションを写真スクリーンショットに収めれば多少なり話題にはなる、か?


 ……正直、あまり儂個人で目立つのは避けたいのじゃが、今回は特別。迷宮攻略専門クランであるところの『薔薇園の(ローズガーデン・)守護騎士キーパー』がイベントにおいては悉く『最初の攻略者』と成れず、後塵を拝する結果となってしまった我がクランの名誉挽回のため。


 それこそ、『迷宮攻略専門』クランじゃからこそ、同じ攻略するにしても『それなりのインパクト』が必要なわけで。ここは、もはや誰一人挑戦しようとすら思っていないと言う『単独走破』で、『最速攻略者』となってやろう、と。それなら十分にインパクトを与えられるじゃろう――と、宴会の席でそう提案したら、なぜか「……まぁ、うん。ミナセちゃんだしね」と諦念するような儚い微笑を浮かべて青年には見送られたが……はて? なにか間違えたじゃろうか?


 もっとも。件のボス戦――『ダーク・プリースト』に『スケルトン・ウォリアー』と『スケルトン・ソーサラー』という組み合わせは、魔法と物理、両方に対する防御力が無ければ勝利など不可能で。範囲攻撃等の『対多数用』の攻撃手段が必須というのだから、難易度はかなり高く。


 壁役のスケルトン・ウォリアーやスケルトン・ソーサラーを退かし。ダーク・プリーストにダメージを与え続けねば、間断なき連続召喚による物量戦に持ち込まれ、『詰み』となってしまうのじゃから、運営は単独ソロ走破クリアさせる気があるのかと問いかけたいところではあるが……まぁ、そのための救済処置が『ただただ長い間を暗闇で過ごすだけ』で手に入る称号の効果であり。ボスを一度でも撃破できれば手に入る『属性魔法:闇の魔導書』なのじゃろう。


 あるいは、それなりに相手のレベルをこちらが上回ることができれば、ステータスや装備の質次第で誰でも可能じゃったのかも知れんが……そのレベル上げの時間が『ヒーローズ』の五人にはないわけで。先に多少のレベル上げの時間を挟んだうえで挑戦しようとしている儂にしても、称号【闇の精霊に好かれし者】の恩恵とアキサカくんたちに造ってもらった装備に、一対多を可能とする手段すべが無ければ、あるいはスケルトン・ソーサラーによる『闇魔法』の連続攻撃で落とされかねんからの。


 ゆえに、彼らの中で『単独走破』できる可能性が最も高そうなのは、【回復魔法】持ちのダイチくん、か? ……まぁ、彼にしても攻撃力次第では対『スケルトン・ウォリアー』が。回避力と『丈夫』補正次第では『スケルトン・ソーサラー』複数体による『闇魔法』の波状攻撃が厳しく。壁役に長引くようなら後方のダーク・プリーストによる連続召喚がすごいことになり。結果として大量のスケルトンやゾンビに、新しく召喚されてくるレベル30ほどのスケルトン・ウォリアーに囲まれ、MPやアイテムを吐かされ続けて終了ゲームセット、と。


 ……うむ。こうして考えると、あのボス戦を称号【闇の精霊に好かれし者】の助けなく、体感時間の操作によって『対物理戦用』や『対魔法戦用』といった具合に戦闘中でも≪ステータス≫や【スキル】に武装を換装できない普通のプレイヤー諸氏は、本当に期間中の単独走破が可能なのか、と。運営の難易度設定に疑問が浮かびもするが……果たして、儂に、それを口にする権利があるのかないのか。


 なにせ、そんな諸々の救済措置じみた恩恵に加え、『知覚加速アクセル』や範囲知覚などの個人技プレイヤースキルに支えられた儂は――見事、公式ホームページに載った『最速攻略者』が打ち立てたという『68時間越え』の記録を塗り替えてしまったわけで。初挑戦のタイムアタックで、事前予測の50時間どころか、まさかの総攻略時間30時間未満という記録を叩きだしたうえに、前人未到の『単独走破者』にして『最速走破者』になってしまったわけじゃが……うむ。ちょ~っと、最速記録タイムを更新しすぎた気も?


 言い訳させてもらうが、さすがの儂だってそうそう何度も30階層からなる『レベル15開始ダンジョン』を走破できるわけもなく。イベント期間中に、どうにか全プレイヤーを出し抜いたうえで最速走破者となろうと言うのじゃから、そりゃあ頑張る。無理もする。


 それこそ、今日までレベル上げや『ポーション』造りに専用武装を発注したりなどの事前準備をしっかりとしたうえで、直前にすこしのログアウト休憩を挟み。本番では、ずっと『敏捷』の補正を上げ続けた〈斥候〉をメインに、限界まで戦闘を回避して移動時間を削ったり。そもそも途中で休憩時間を挟まなかったり、といった工夫を凝らしたうえでの記録タイムである。もはや、「抜けるもんなら抜いて見よ!」という心境で、最善を尽くしたわけじゃが……たぶん、やり過ぎたのぅ。


 まぁ、しかし。加減を間違えて一等賞を取り逃すのも馬鹿らしいからの。余計な顰蹙や注目などは……もはや諦めるほかあるまい。


 とりあえず、事前に決めていた『単独走破』と、結果的に達成した『制限時間の走破』によって流れたインフォメーションを写真スクリーンショットで撮り。同時に、『チュートリアル』にこそ載っていなかった課題を達成したのか、『アーテーの東西南北すべての迷宮の単独走破』と『制限時間内走破』の達成で流れたインフォメーションを撮影し。それらの達成報酬で『スキル変換チケットA』と『経験値増加ポーション』を得られた件も志保ちゃんとカネガサキさんに報告メッセージ。で、糸目の青年には「適当なタイミングで≪掲示板≫に挙げてくれて構わない」とも伝えておく。


 ……しかし。それにしても、『合計レベル上げ』のために適当なダンジョンを走破していたのが役に立ったというか。『緊急回避』の使用をケチったり、ただのレベル上げに飽きて気晴らしにボスをしばきに行ったのが功を奏したようで、良かった、良かった。


 これで、あとイベント期間中にやるべきことはクラン『薔薇園の(ローズガーデン・)守護騎士キーパー』メンバーでの『イベントボス討伐』ぐらいのもので。……それだって、初討伐によって追加されたらしい『弱体版』のイベントボスに試しに一人で挑戦してみたところ、割と簡単に撃破できてしまったわけで。儂のイベント限定の『チュートリアル』は完全制覇オールクリア、と。その報酬として称号【アーテーに夜明けを告げる者】を得てしまったが、これに関してはどうにも単なる記念称号と言うか、【慧眼】で視ても『第一回イベント「常夜の街の堕ちた太陽を撃破せよ!」限定チュートリアル・オールクリア記念称号』としか出なかったので、やはり特別な効果は無いのじゃろう。


 さておき。それにしても『弱体版』のイベントボスは……弱すぎる。


 なにせ、『第一形態』から変化せず。終始レベル30のままで、HPの横棒バーは3本だけ。取り巻きのレベルも1桁ということで、今回のイベント新規組でも頑張れば倒せるレベルと言う……。おかげで美晴ちゃんたちにもイベントボス討伐を経験させてあげられそうじゃが……相変わらず運営の難易度調整の微妙さよ。


 まぁ、とにかく。『通常版』のイベントボス討伐をすることになっている現実世界で16時――のまえに1時間、ログアウト休憩を挟むつもりじゃから、15時までを変わらずレベル上げに費やし。集合時間まえにアキサカくんのところにも顔を出して、毎度のごとく土下座からの拝み込みという出迎えのあとで、『混沌大鎌』ほか武装の『強化』を頼み。素体の『筋力』補正が2に【強化:筋力Lv.5】が加わったものを最低値として、使うことになる防具や武器なども溜まった『魔石』で『強化』を済ませ。


 そして――さて、これで思いつく限りの準備は済んだ、か? と、ログアウト休憩をまえに≪ステータス≫を起動して、最後の確認。




『 ミナセ / 初級戦士Lv.48


 種族:ドワーフLv.20

 職種:戦士Lv.28

 副職:勇者

 性別:女



 基礎ステータス補正


 筋力:4

 器用:14

 敏捷:13

 魔力:2

 丈夫:15



 装備:初級冒険者ポーチ、薔薇柄のスカーフ、デスティニー作女番長セット+1



 所有資格

【運び屋・壱】【商人・壱】



 固有技能

【収納術】【暗視】【聞き耳】【槌術】【呪歌】

【盾術】【看破】



 スキル設定(7/7)

【強化:筋力Lv.5】【忍び足・弐Lv.15】【潜伏・弐Lv.14】【慧眼Lv.11】

【鼓舞Lv.8】


 控えスキル

【翻訳Lv.12】【鍛冶Lv.25】【水泳Lv.25】【回復魔法Lv.24】【罠Lv.25】

【漁Lv.11】【投擲術Lv.20】【調薬Lv.22】【二刀流Lv.5】【槍術Lv.20】

【属性魔法:光Lv.11】【斧術・弐Lv.19】【付与魔法Lv.4】【属性魔法:闇Lv.3】



 称号

【時の星霊に愛されし者】【粛清を行いし者】【七色の輝きを宿す者】【水の精霊に好かれし者】【贖罪を終えし者】【武芸百般を極めし者】【闇の精霊に好かれし者】【アーテーに夜明けを告げる者】   』




 ――と、いちおう、イベントボス戦を意識して〈戦士〉にしてはみたが……まぁ、これだけあれば十分『イベントボス:堕ちた太陽の申し子』の『第三形態』とも戦えよう。


 ちなみに、【付与魔法】はアーテーの全迷宮単独走破で得られた『スキル変換チケットA』を使って取得し。【属性魔法:闇】は『北の迷宮』走破で拾った『属性魔法:闇の魔導書』を消費して取得。以後、余裕があれば〈魔法使い〉に『転職ジョブチェンジ』して、【付与魔法】と【属性魔法:光】をセットし。これで使えるようになった『光属性の強化魔法』――『ブーステッド・ライト』を使い、『HP・MP・TPの最大値と自然回復力アップ』という効果を活かして【鼓舞】や【属性魔法:闇】などのレベル上げをするようになって。


 こうして数多の【スキル】に『副次効果』狙いで多種多様な〈職〉に就き、好きなタイミングで転職できるようになるとは、本当にAFO稼働初日とはえらい違いで。今日で、現実世界で言えば稼働から10日目らしいが……さて、このまま1ヵ月、1年とやり続ければ、また『もはや別のゲームのようじゃな』と思う日が来るのかどうか。運営には期待したいところではあるが、どうなることやら。


 なんにせよ、もうログアウトせねばならん時間、か。さぁ、帰ってきたらクラン『薔薇園の(ローズガーデン・)守護騎士キーパー』による『イベントボス討伐戦』じゃが――




 そう言えば、美晴ちゃんたちはどうなったんじゃろうな?




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[良い点] おじいちゃん……とんでもないことやらかして、とんでもないこと忘れてた!?
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