FAN to DRIVE! and 次の機会っていつ??
何年か前、まだ二次ばかり書いていたころの一文にこんなのがありました。
足立はギアをバックに入,れ車をUターンさせた。
某ゲームの二次BL。この一文を書いたとき思いました。
「ああ、ドライブしたなぁ」と。
車の運転は好きか、と聞かれたなら「ほどほど」でしょうか。
田舎住まいは車が必需品です。バスなんて一時間に一本だから(我が家の路線はまだ多い方)。
短大を卒業以時に免許を所得して以来幾年月。車を運転しなかったのって産休・産後のほんのいっときでしょうか。あとは日々、移動のための運転です。
たまには、移動のためじゃない「楽しみのための運転」もしたいなあ、というのがここ数年来の願望でした。家族と離れて、一人で好きなところへ行ってみたい……。
さて、朝六時に自宅を出て、最寄りのインターより高速道路に入りました。さすが、早朝ということもあり道路は空いていて、走りやすいです。我が家は県央付近、宮城に抜けるまでまず時間がかかりますが、このへんは田舎ですし長く暮らしているせいか、というか岩手がデカいせいか、移動には時間がかかるというのはデフォです。
天気は曇り空。今日は晴れて明日は残念ながら雨という予報です。
そのときの天候は曇り空で、晴れるようには思えませんでした。気温は14度と、この季節の平均値。まあ、天気予報を信じて(できれば明日は外れたらいいなとか思いつつ)行きましょうかとハンドルを握りました。
今回のドライブ、第一の目標は「生きて帰る」。
なんせ事故ったらまずい。当たり前だけど。作戦は「いのちをたいせつに」決して無理はしないこと。こまめに休みをとること。そんな感じだから、のんびりゆっくり目的地を目指そうと。
さてさて。
快調に進んで、小一時間後の六時四十五分。金成で一休み。車から出ると、外は風が強くて寒かったです。上着がわりのストールを羽織って売店へ。
自販機でコーヒーを買いました。目覚まし用です。自販機なのに、コンビニみたいに蓋付きなのに驚きました。アツアツのコーヒーで手を温めて本線へ戻りました。
ナビには高速道のパーキング・サービスエリアの情報が出ています。
どこで休憩しようか、考えつつアクセルを踏みます。
南下していって近くの一番大きなサービスエリアは長者原です。金成からおよそ三十分後の長者原で休憩、朝食用に菓子パンを二個買いました(結局、一個しか食べなかったけど。残りは翌日食べました)。
ここからは、ほぼ三十分から一時間弱に一回休みながら進むことになりました。
BGMは年の初めから、急激にファンになったback numberです。歌をくちずさみ(下手)、話の続きを考えたり頭の中を三分割くらいにしながら運転です。
どんどん空が晴れてきましたが、私の中にはまだ決めかねていることがありました。
それは、會津の栄螺堂です。ええ、まだ迷っていたのです。
わたしが栄螺堂にこだわるのは、高橋克彦先生の『星の塔』のモデルになった建物だからです。若いころに読んで、ぜひ一度行ってみたいと長年憧れていたからです。その少し前にテレビで見たことで行きたい気持ちに拍車がかかりました。
米沢に行くには、福島JCから米沢南陽道路へ入らなければなりません。
とてもよい天気です。空は青く澄み渡り、気温もきっとあがるでしょう。
フォロワーさんは「ついでのときでいいと思います」って言ったけど、「次のついで」なんていつ巡ってくるんだろう。事実、高校時代から大好きなますむら先生の生地を訪ねる今回の旅に出るのにだって、何十年もかかっているのに。
そう思ったら、矢も楯もたまらず鶴巣で前夜諦め悪くて調べていた栄螺堂の住所を目的地に設定しなおしました。
やっと半分来た、と思ったけれどさらに目的地は遠くなりました。でも、これで見たいところが全部見られるのです。ウキウキです。
そうなんです、誰に遠慮していたのでしょうか。今回は、「わたしの旅」です。好きにすればいいのです。
休み休みですが、目的地までの距離が減っていきます。アクセル踏みっぱなしで右腿が疲れ気味です。それでも、磐梯山のうえに広がる千恵子が言っていた「ほんとうの空」は真っ青に美しく輝き、十時三十分に会津若松で高速道路を降りたのでした。
当日のメモ
朝六時出発
267キロ
六時45分 金成で休憩
コーヒー200円
風が強くて寒い
71キロ
7時17分
長者原サービスエリア
泉パーキングエリア
7時五十分すぎ
8時50分 国見サービスエリア休憩 自衛隊の皆さん和みの炭酸水 百六十円
九時半
福島松川パーキングエリアで休憩
安達太良で給油(18.25L @128)
磐梯山サービスエリア
10時半