一人旅に出かけよう
ことの発端はなんだったか。
七月に仕事で山田町へ行くことがありました。我が家から片道ざっと三時間。おう、三時間……そんなに運転しなきゃつかないか、と少しばかり憂鬱でありました。
当日は朝から晴れ上がりとても良い天気で、自宅からナビの言うとおりに進んだら遠野・笛吹峠ルートを示されたので、「うわぁぁ、なんかノーサンキュー」とか思いつつも峠を越えていきました。
途中、思ったより早く消化できたので世界遺産になった橋野高炉跡の看板があったので、こんな機会でもなきゃ行かないだろうと、立ち寄りました。
そんなかんじでのんびり運転しても目的地の山田へはすんなりついてしまって
「なんだ、三時間ってあっという間だな」と思いました。帰りもすぐについちゃったイメージ。夏は日も長くて七時近くに自宅についても気分が楽だったというのもあるのでしょうが。
さて、八月の終わりころから家人が「今年は旅行しないのか」となんども訊ねてくるようになりました。
2015年の秋には、結婚してから初の一人旅、奈良・京都を敢行しました。一泊二日弾丸ツアー。午前の飛行機で行って、最終の新幹線で帰ってくるというハードな内容でしたが、観たいところを見られてとても楽しかったです。
なので、旦那は今年もどこかへ行くものだと思ったらしいのです。
それで行くなら長年の憧れの地、山形県米沢市に行きたいと思いました。
米沢はわたしの大好きな漫画、『アタゴオル物語』の作者ますむらひろし先生の故郷です。
米沢には作品ゆかりのものがあり、とにかく行きたいなーと。上杉家とかよく分からないけど(都が京都から出てからは守備範囲外)とか、ルートを調べたりチマチマやってはいたんです。
さて、どうするか。カレンダーと相談して10/7-10/8の金曜土曜を使えば仕事に支障もなく大丈夫そうだと目星をつけました。
そして、移動手段。一度は車でとも考えたのですがナビで確かめたら6時間くらいかかるというので、二の足を踏みましたが、夏の山田行きで長時間の運転も意外と楽しくいけたという前例があったので車で行くことにしました。
観光するルートをざっと決めました。
10/7 花巻→米沢 猫の目時計、米沢市立図書館、上杉神社
10/8 米沢→蔵王キツネ村→花巻
こんな感じでどうだろうか。しかし車での移動となると、欲が出てきます。自分はとても興味があるけれど、家族を巻き込むのは申し訳ないという場所を巡ろうと思いました。
何より、栄螺堂。しかしこちらは会津若松市。米沢よりさらに遠い場所です。
行きたい、でもどうだろう悩みました。
ツイッターでつぶやくと「栄螺堂はついでの時でいいと思いますよ」と地元の方からのお返事が。
そうか、そういうもんかなーと、ひとまず宿の手配と仕事を手伝っている実家へ旅行で休む旨と車を貸してほしいというお願いをしました(わたしの車は軽自動車なので実家からNoteくんを借りた)。
このへんで、気づかねばならないのですが
「いい年した小母ちゃんが車で一人旅、ロングドライブって正気か?」って。
実家を含め家族のだれも突っ込まない。なんでかね。せいぜいが「運転気をつけろよ」ってレベルでした。
わたしが言いだしたら聞かない頑固者だと分かっているのでしょうね┐(´д`)┌ヤレヤレ
そんなこんなで10/7朝、洗濯を終えてから6時に我が家を出発です。
ああ、朝ごはんは作りました。一応、シチューも。あとは明日の夜までなんとかして、と家族に言い置いての出発。いつもの我が家の行楽としては遅い出発です(たびー家は行楽となるとたいがい5時出発)。
ナビを見ると、米沢駅まで270キロ。
はてさて、どうなりますか。
ロングドライブ、ドライブ、ドライブ……