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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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羽なんていらなかった。

作者: その石
掲載日:2026/07/15

みんなは子供の時に羨ましかったものは大人になるにつれて、それは今でも羨ましいとのなのか。

 私の家族はとても仲がいい。


家でも、どんな時でも仲がとても良かった。


私もその家系だからか、優しく育ったと思う。


鳥の羽を羨ましがったこともあった。


でも今は…




 高校生になった私はそうそう、両親が殺されたと聞いた。


わからなかった。あんなに仲が良かった家族が消えたことが。


胸の中がうるさくなった。


嫌なほどに。


瞳が揺れた。目が回るほどに。


その犯人は捕まったらしいけど、私は認めれなかった。


なぜ捕まえただけなのか、と。


私の面倒は親の代わりに大好きなおばあちゃんが見てくれるらしい。


おばあちゃんは優しく、私の唯一の理解者でもあった。


おばあちゃんは自分より私のことを優先してくれている。




 私の高校生活はとてもいいものではない。


いじめがあるから、


「ねぇ美善ミゼン私に踏まれるのどう? 面白いでしょ?」


彼女たちはいつも、私をいじめてくる。


毎日毎日、反吐が出るくらいに、


ばあちゃんには心配をかけたくないから、いつも、笑って誤魔化している。




 朝が来るのは、とても憂鬱だ。


おばあちゃんは毎日暖かいご飯を作ってくれる。


そのご飯は、いつも冷やされている心を、芯まで温めてくれるような、そんな気がした。


「いってきます」


この一言で、私は覚悟を決める。


学校に着き上靴箱を見るが、当然ない、私は仕方なく、上靴がない状態で廊下を歩く。


足に当たる廊下の温度は、冷え切った真冬の夜のような寒さだった。


ひしひしと悴んでくる私の足は私の歩きを遮る気がした。


教室に着くと彼女たちが私の上靴を持って窓の付近にいた。


「これあんたの上靴だよ、ほら取ってきな」


彼女はそういい、窓から私の上靴を放り投げた。


私は急いで取りに行こうと全力で走るが、


教室の声が廊下に響くくらいの大きさで


「あいつ、あんなに取りに行くの早いのウケるわ」


と嘲笑されていた。


廊下を歩いていた先生は私に


「なんだお前、早く教室戻れよ」


先生はそう言いながら目を逸らし、歩いて行く。


クラスの生徒も、先生もこのいじめを止めようとしはなかった。


できないわけでもないのに…




 学校が終わり、家に帰ると、


トントンと包丁が何かを切る音や、ぐつぐつと何かを煮込む音が小さい部屋に響きわたる。


「おばあちゃん、今日のご飯は?」


「今日かい?今日はカレーと美善ちゃんの好きなりんごよ」


私は少し嬉しかった。今日はカレーだと言うことと、何より私の好きなデザートを知っているのだから。


「はいどうぞ」


「ありがと」


そのカレーは、至って普通の具材や味なのに、


私にはどうしても特別になってしまう。


私の瞳からは大粒の涙が出ていた。


啜り泣くことはしない。


勢いを押し殺して涙をティッシュで拭い、少し机にこぼしたカレーを拭いて誤魔化した。





 私の放課後だったものは、気づけば彼女たちのいじめに侵食されていた。


「あんたさ、このコンビニでチョコ取ってきてよ」


「え? 買ってくればいいって、こと?」


「ちげーよ、万引きだよ万引き」


彼女たちは私に犯罪をしろと言ってきた。


ここで断っても、私のいじめはさらにエスカレートするだろう。


私は断れず、コンビニに入ろうとしたが、少し足がすくんで入りにくかった。


店員の視線がないのにどこか誰かに見られてる気がする。


手の震えや妙に背中が寒い。


チョコをポッケの中にこっそり入れて、コンビニから出る。


「と、取ってきたよ…」


「あはは、ほんっとに取ってきた」


「どう? 今、楽しい?」


楽しくなんてない、犯罪を犯したのだから。


チョコを持って家に帰るとおばあちゃんは頭の上に疑問符を浮かべて私に問いかける。


「美善ちゃん、それどうやって買ったの?」


私の胸がドクッと鼓動を打った。


震える口を噛み殺し、私は言う。


「アルバイトで稼いだお金で買ったんだよ」


「あら、そうなの」


おばあちゃんは私を疑うことも、責めることをしてくれなかった。


私は初めてばあちゃんに嘘をついてしまった。


私は寝る。


少し明るい光をつけて寝ているが、今は明るいなんてない。


真っ暗で、白黒のような頭の中で私は必死に自分を正そうとする。


でもダメだった。


だって私は、犯罪を犯したことを言わずに、おばあちゃんに嘘をついてしまったのだから。




 もう限界だ…


理解者にも嘘を吐き、


いじめもエスカレートしていた。


私が学校に行くだけで毎日、時間が長くなっている気がした。


バレていないが私は万引きをした。


私は、一体何をしたかったんだろう。


おばあちゃんには心配かけたくなかったけど、


もう


そんなことも偽善な気がする。


私は立ち入り禁止の学校の屋上に行く。


心地の良い風が私の体を通り抜ける。


工事の音、


誰かの笑い声、


なんらかの物音、


それは全て私の舞台の演出だ。


お母さん、お父さん。


旅立ちます。


2人の世界へ。


おばあちゃん、


大事にしてくれてありがとう。


さようなら…


私が落ちよう、


そう思った直後誰かに手を掴まれた。


そこにいたのは私のクラスの男の子だ。


同じクラスメイトだったはずなのに、私には見えていなかった存在だった。


その男の子は、


「ダメだよ!死んだら!みんな悲しくなるでしょ!」


私は感情が爆発したように怒鳴りつける。


「なんで!今更助けるのよ!」


「君が自殺を試みるなら、僕が君の羽になるよ!」


いらないよ、そんな羽なんて…


私はその羽を切り離し、私は風に任せて落ちて

正直少し落ち込んだ時に書いたやつだから、きにしないで。

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