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耐冬花  作者: 夏目 ゆめ
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立冬

私の夢の話です。

続きは同じ夢を見るか頭に浮かんだら描きます。

 秋、紅葉とほんのりつめたい空気に包まれ僕は母に

姫蔓蕎麦という料亭に連れられた。

「綺麗な花ね」

母が客室に飾ってあった菊の花を見て言った。

しかし目の前にはそれよりも美しい椿が凛として佇んでいた。

「今日はお時間を頂き本当にありがとうございます。蓮くん、初めまして水野椿と申します」

椿を初めて見たとき、衝撃的で、心の中が真っ赤に染め上げられる感情になった。

美しく輝く黒髪を頭の上で纏めた濃い茶色の瞳、紅色に塗られた唇、そしておしとやかさを感じる様相は上手く言葉に表しがたいが大和撫子、そんな言葉が似合う女性だった。

椅子に掛けながら母が答えた。

「そんな丁寧にしんくてもええで。久しぶりに会うたけど相変わらず綺麗やなぁ」

「いえいえ、京香さんもお綺麗で」

その後は他愛もない話を交わしながら食事を済ませ、店を後にした。

母と2人の帰り道の途中、母が言った。

「あの人はお父さんの親戚や、やから私らの親戚でもあるから失礼のないようにするんやで」

「ふ〜ん、でもあんま父さんに似てないな」

「親戚って言っても結構あの人は親戚多いからなぁ、そんなもんや」

当時小学生ほどだった私は椿に向ける感情がなんなのか、十分に理解できるほどの精神年齢に達していなかった。

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