表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の運送屋  作者: JUN
5/38

 「どうぞ。起きてますよ。」何処からか声がした。(チョットした魔法さ)ルドルフはそう呟くと、ゆっくりドアを開けて入っていった。

 「貴方でしたか、あの小さな空飛ぶ乗り物。」部屋の奥から若い女性の声がする。「ハイ お騒がせしました。おまけに、焚き火までして--」思わず言葉が出なくなった。目の前のソファーに城主が来たためだ。(キレイだ)素直にそう思う。豊かな胸、整った顔、ビロードのような髪、でも見られて居ると、とても不安になる。夜桜を一人で見にいった時みたいだ。

 「気になさらず。所で、貴方の名前聞いてもいいかしら?」

やはり苦手だ。「ハイ、はじめ かわもと です」喉が乾いて、ぎこちなく答えた。「私はダミア.ヒンデンブルグ。よろしくね、はじめ。今日は疲れたでしょ?詳しく話を聞くのは明日でいかが?」

赤く宝石のような瞳に見つめられると、ただ頷くしかなかった。「ルドルフ、部屋を案内して上げて。後、メイドに彼の着替えと風呂の準備を」ダミアは指示を出すと体をソファーに預け本を読み始めた。

 ソーと部屋を後にする。「ナカナカりっぱだった」変な褒め言葉をもらう。「綺麗な人でした。でも見られて居るととても落ち着かない」ホホとルドルフが笑った。「あじめ、気にするなその内に慣れる。此処はとても静かだ戦争もない」思わず顔を上げる。「ホホ。あじめの体からは火薬の香りがする。とても大きな戦だったんだろ?今は静かだ争も無い。ゆっくり休むがいい」ルドルフの言葉に感謝をおぼえつつ、死んで行った仲間に申し訳なくて、複雑な気分になった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ