表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空の運送屋  作者: JUN
2/38

トンネル

何度かの攻撃をかわして、近くの雲に飛び込んだ。ガタガタ揺れる機体をなだめ、何とか水平飛行する。

素早く機体のチェックからだ。あちらこちら穴が開いているが、致命的なものは無さそうである。ただ、太陽が見えないので、何処なのか何処に飛べばいいかも解らない。

(焦ること無い。燃料はある。弾は少いが、何とか成るだろう。)

機首を基地の方向に向け雲の切れ目に向う。(まさか、待ち伏せされて無いよな。)

光り輝く所が見えて来た。雲の切れ目だろう。恐る恐る外に出てみた。誰も居ない。少し安心したが、同時に不安に襲わた。何か雰囲気が違う。遠くにメコン川 山脈などが見えないのだ。

(まさかコンパスが壊れた?)ポケットから方位磁石を出して確認、合っている。

仕方無く、基地の方向に向う。どれ位流されて何処に飛べばいいか分からず、途方にくれながら飛びつずけた。


かなりの時間が経ったとき、遠くに建物が見えて来た。しかし、見なれたジャングルの中の基地では無く、どうも城ぽい。(まさかあんな所城なんか。)ドンドン高度を下げてちか

ずく。お城である。しかも立派なものだ。少し離れた所に平な道路が有った.あそこなら降りれそうだ。

隼の足はとても弱く着陸には注意しなければ。しかし、路面は上空からの見た目ほど滑らかでなく、胴体着陸になってしまった。ガソリンは残り僅かで発火の危険なさそうだ。

持ち物を、引き出す。軍刀 26式拳銃 水筒 オニギリ(これが大事かも。)

その後、機体に火を付ける。タンクのコックを開けて、手投げ弾を入れた。

燃え盛る機体に合掌する。水筒の水を飲みながら、途方にくれるしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ