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電脳世界に死ンドル  作者: 幻想卿ユバール
第三章【情熱のベース】
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プロローグ

蒼井雷神

昔はよかったというは決まって老害という証拠とかいう人がいる。

それは本当なそうなのか、俺にはよくわからない。

実際、昔のほうが良かったんじゃないだろうか。

今を都合よく解釈したり、昔の良さを知らない人がただ言っているだけなんじゃないだろうか。

俺は、そう思った。

ただ、この言い争いに終わりはない、終わりはないのだ。

昔は良かったなんて、結局いつも言われている。

昔はいつだって訪れる、今もそうだ。

今生きている人が、昔は良かったと言い始めたらもうキリはない。

だからこそ、俺はそういうことにあまり目を入れないようにしていたい。

ワァァァァアァァァァア!

そう、今の俺の様に。

『みなさん!今日も来てくれて、ありがとうございます!』

銀髪のキレイなロングヘアー、美しいケモミミに機械的な赤い眼。

彼女の名は【完成体人工AIドル KO-キャット】ちゃん。

バーチャル空間の巨大なドームに何万人という人のペンライトに囲まれ。

声援に包まれながら今日も歌う。

え、なにをしているのか?

バーチャル空間で行われている、バーチャルライブに俺は来ている。

今や、人気爆発したキャットちゃんのライブチケットを手に入れるなんて難しすぎる。

手に入れたらもう絶対見に行くしかない、選択肢にないはないのである。

「キャー!キャットちゃーん!こっち見て~!」

そう、この隣のグラサンをかけて帽子をかぶっている女性のように・・・。

「てっ・・・アープル様!?」

「グッ・・・ダレノコトカナ」

とっさに名前を言われて片言になるアープル様。

前回登場したばっかなのにもう準レギュラーバリの出張率でちょっとワロタンゴね。

アープル様は帽子を深くかぶりこちらに話しかけてきた。

「君、あまり外で私の名前を・・・」

「そう言いますけど、貴方がキャットちゃん大好きなのは全国共通でご存じなのであなたも変装するならもうちょい髪型変えるなりしてください」

「だって~!複垢できないんだもん~!多少雑でもバレなかったのに~!」

「(前回となにも変わらない変装では俺にはバレますよ・・・そりゃ)」

アープル様のことはとりあえずライブ中だったのでそのまま見なかったことにするとしてその場をなんとか誤魔化した。

このまま俺が会話をつづけていても大事になりそうなのでこの場を乗り切るために互いにライブを見ることに集中・・・。

『みなさーん!!今日は特別ゲリラゲストのアープル様とあの伝説のベースZIN君でーす!』

ワァァァァア!!

気づいたら俺とアープル様はステージに呼ばれていた・・・。

「どうしてこうなった!!?」


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