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電脳世界に死ンドル  作者: 幻想卿ユバール
プロトストーリー
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第13話【復活まで2週間】

「真白、理解してもらえたところで俺は二人に確認しておきたいんだが」

と、俺が少し気持ちを切り替えるように真剣な顔で二人に言うと。

2人はわかっていたかのように言葉を出した。

「私はもう言ったよ?音楽の世界に戻るって!」

「先輩!私達でもう一度、伝説を作りましょう!」

相変わらず、肝の座ったお嬢さん方なことだ。

「よし、そうとなれば作曲だ作詞は俺がやろう」

「人助、そういえば今回はどんなところで演奏するの?」

「言ってなかったか・・・そういえば、今回は事前に場所を貸してもらえるライブスペースを予約しておいたからそこでやるつもりだ。」

サイバー・ファンタジアには無限に世界が広がっているがライブをして最も目立つのはバーチャル・シティ【T区】だ。

あそこはとにかく人が多く、チャンネルを持つ人たちが才能の花を咲かせようと路上で配信したり、いろんな企画をするのもある。

中でもステージは音楽をやる連中にとって有名な宣伝場所だ。

「今回は先輩の為に私がステージの許可をもらってきました!ふつうは無名には貸してもらえない場所なんですが、真白家の力でどうにかできました!」

「相変わらず凄いね、真白ちゃん」

久々に真白の財力に驚く緑歌。

まあ、無理もねえか。

「めちゃくちゃ安いもんですよ、これくらいはやっておきませんと!」

「ま、真白のおかげででかい復活になりそうだ、しかもまだ今回は宣伝行っていない、発表が近くなったらゲリラ的にしかけてやろうって思ってな」

「じゃあ、いっそのことめっちゃ驚く宣伝方法でいきますか!」

真白の目はギラギラと少し悪そうな小悪魔フェイスに。

まあ、同じこと考えていたらそら、なるよな。

「驚く宣伝?」

一方でわかってなさそうな翠歌に説明することにした。

「本来は再現させたお前の声をかたどったAIにやらせるつもりだったが、お前はここに返って来た、だから宣言してやるんだよ」

俺が即興で描いたラフの絵にでっかく書いたその文字は。

【復活!楽器の天使ここに!】

すると翠歌はとても嬉しそうに俺に言った。

「いいじゃん!すごく良さそう!」

「だろう、もう帰って来なかったかもしれないやつがここにいる、ド派手に決めようじゃんか」

開催まではあと2週間、普通なら少し困難を極めるが俺たちは短い製作期間でも難なく乗り越えて来た。

絶対に成功させてやる、この一歩を!

俺達は決意を高めるために、3人の手を合わせた。

最も、一人の手はやっぱりちょっと透き通ってしまったけど。

「行こうぜ、最高の舞台へ!」

『おおー!』



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