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#22

 翌日の昼休み、新入生歓迎会の打ち合わせに呼ばれる。仕事のある監査委員と生徒会、各部長が集まり、進行について話を聞く。


 そういえば、委員長は生徒会に"白渡蓮花君"が出ると伝えたのだろうか。多分今回は代表者の名前とか知らせなくていいと思うが、何かあった時面倒事になりかねない。まぁ、訂正しに行くのも面倒だが。


「......」


 隣の席には黒瀬がいる。歓迎会で僕が記念品を渡す相手であり、真面目に生徒会長の話を聞いている。


『伊折君、本当は分かってるよね?』


 昨日の白渡の言葉を思い出す。


 彼女が何を考えているか分からないのは確かだ。入学式直後、露骨に何かを誤魔化していた時はともかく、僕にはせいぜい何かをしようとしている様子までしか読み取れない。


 あの時は、流れからして僕の噂について気にしていたのだろうか。それとも時期からして、クラスメートとの関わりについて悩んでいたのだろうか。テストが不安なのか、家族と喧嘩でもしたのか、他に何かあったのか。


 十数年の付き合いで、そんな事も分かってやれない幼馴染だぞ。他人と遊ばない事情など、分かる訳がない。


「...先輩」


 黒瀬の声に目を覚まされる。説明はいつの間にか終わっていたようで、教室から次々と人が出ている。


「ん、どうした」


「...お昼、もう食べたの」


「まぁ、ピンクの悪魔と呼ばれた男だしな。5分で食べ切った」


「...そっか」


 ...こんな風に、明らかに昼飯を一緒に摂ろうとしていたならば、流石に気付けるが。


「あー、でも自分の教室には帰りたくないわ、なんかここでダラダラ過ごしたいわ、ついでに優しい後輩に絡まれてたいわ」


「...私以外に、先輩に絡む1年生なんているの」


 少しだけ表情を緩めた黒瀬に安心する僕。まぁ、黒瀬が例外な存在であるというのは、認めざるを得ないだろう。

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