互助系ギルド〈エトワール〉
アインスからギルドを追い出されたゲルダが数人の元〈ホネスティ〉メンバーと共に再結成した中規模の互助会・サポート系ギルドもとい新生〈ホネスティ〉。最初こそは15人のみであったが、シゲルが正式なギルドマスターとなってからは構成員が増えた。構成人数74人+居候6人、合計80人(保護している大地人の子供達や〈黒狸人〉を含めると100人+10匹)。ギルドマスターはシゲル、サブマスターはゲルダ・ミスティリア。同じ互助系ギルドである〈三日月同盟〉と同じく、戦闘班と生産部門に分かれているが、戦闘が苦手な〈冒険者〉はほんの僅か。人数が多い割には統率がとても取れている。戦闘では戦術性と連携性に優れ、相手の敵情報をいち早く認識し、敵の弱点を突くと言う急所狙いや、相手の意表をつくなどをして搦め手戦法を取るなど、トリッキーな戦い方を中心に戦う。
活動内容としては、基本的には「なんでも屋」である。他のギルドへの人材派遣やや物資援助、イベントの手伝いなど、〈ホネスティ〉が行っていた『情報蓄積』や地図製作に加え、更に『戦略性』を兼ねたダンジョン攻略なども執り行われた。これによって、〈ホネスティ〉時代よりも戦闘力に長ける様になる。アインスが謳っていた『知識の共有』や『みんなのために』の行動原理は排除され、ギルドメンバー達は縛られず自由に個人主義を貫くようになり、前よりも積極的にアキバを援助する様になった。ミナミへの交渉や諜報活動も行う様になり、ヴォルト率いる元窃盗メンバーで構成された諜報部隊などが動いている。
また、生産面に関しては魔法に関する研究を中心に行われており、〈ロデリック商会〉でさえ開発出来なかった新薬の開発も成功させている。
残された元〈ホネスティ〉メンバー達は吸収されるように所属した。元〈ホネスティ〉のメンバーが中心になっているので、アキバ全体での評判はやや低めだが、シロエ達〈新生・円卓会議〉からは高い信頼を得ている。友好ギルドに〈シャンシャン〉や〈三日月同盟〉、〈キール〉、〈三月兎の狂宴〉、〈モンスター生態調査部〉、〈暗黒覇王丸〉などがいる。
因みに、〈ホネスティ〉で行っていた〈妖精の輪〉の調査は〈第八商網通〉と〈ロデリック商会〉との連携で行われる事になり、他にも街に見捨てられた〈冒険者〉や〈大地人〉の保護活動も積極的になっている。最近では、フォーランドで知り合った〈黒狸族〉達もアルバイトとして雇っている。
ギルドホールはアキバから少し離れた場所に設立している。ギルドホールの近くにはツリーハウスがあり、密偵部隊隊長ヴォルトの住居にもなっている。
最初期こそは総選挙でのアインスの悪評のせいもあってか、何処か信頼されていなかった。しかし、ゲルダ達の屈指の努力やヴォルトや雪丸達の手助けもあり、徐々に悪評も薄まっていった。また、ジャリス家などの支援を受けて活動している為、〈大地人〉からの支援率は高い。
特にエリシアは大健闘してくれた。彼女のお陰で〈ホネスティ〉には今までなかった生産力が大幅に増えたからである。今や、彼女こそが〈エトワール〉における生産系側のサブマスだと言ってもおかしくはないだろう。
◆ 【ギルドメンバー】
ギルドマスター(2代目):シゲル
サブギルドマスター(初代ギルマス)兼〈妖精の環〉調査隊責任者:ゲルダ・ミスティリア
・幹部メンバー 計八人
戦闘班司令官:ロビン・フット
作戦参謀長:雪丸
戦闘班第一部隊隊長:セシル
戦闘班第二部隊隊長:キリヤ
マジックアイテム開発部門部長:エリシア
交渉・外交担当:菜穂美
諜報部隊隊長:ヴォルト&ビート
・ギルドメンバー 計六十六人
サスケ、梓、ラビなどの元少年窃盗団メンバー、三十九人(内、開発部門十五人)
元〈ホネスティ〉残留組メンバー(タピ岡、ザッキー25、minmin、青戸、フェラク=グンドゥ、ロマノフ、ケイタ、ベンヤミン・D・イズラエリ、ゆな子、TOSHI、はるはる、クールジェット、吉介、他2人) 計十五人
ローズ・リーフなどのホネスティ脱退組、五人(戦闘班第一部隊)
元〈シルバーソード〉メンバー、五人(戦闘班第二部隊)
・居候 計六人
居候:ソレイユ・セーズ
居候:アザリン……諜報部隊との協力関係。
居候:西武蔵坊レオ丸……〈三日月の狂乱〉から追い出された為、同居。
居候:マグス、パッシータ、コーザ……元〈ハーメルン〉のソロプレイヤー、三人組。
・その他 計二十人
保護:大地人の子供達 計二十人
保護:フォーランドで知り合った〈黒狸族〉 計10匹
・今後加わるである予定メンバー 計二人
〈イズモ騎士団〉所属の〈古来種〉の父娘 計二人