シゲルの設定
名前/シゲル
種族/ヒューマン
職業/〈武士〉LV90(五月時点)→LV92(十月時点)→LV94(三月時点)
サブ/筆写師LV95
本作の主人公。戦闘系ギルド〈ホネスティ〉の副官筆頭にしてアインスの側近。現実世界では、文化人類学の大学教授。犬塚惇平・著『ヤマトの国の大地人』では既に引退していて、考古学に専念している。若く見えるが、五十代前半。実年齢のゆえ言い回しが古風。足装備はプレートブーツで、上は羽織。銀髪と褐色肌が特徴的で、三白眼。着やせするタイプなので、上着を脱ぐと年に似合わず筋肉隆々な体格をしている。
基本的に面倒見が良く、〈ホネスティ〉内での問題はそれぞれが解決するのが徹底的だと、中立派をとっている。〈ホネスティ〉の中ではアインスと肩を並べる存在。
基本的にアキバの政治面では、表舞台から一歩引くポジションなのであまり目立たないが、戦闘技術に関してはかなりの豊富な知識や戦術性を持ち、レイドでは指揮官を務めることが多い。指導力の高さもあって戦闘面に関してはアインス以上に信頼されている。同じ〈筆者師〉のサブ職業を持っているシロエとは旧知の仲で、互いに信頼している仲である。夏季合宿以降、〈西風の旅団〉の〈武闘家〉カワラとの交流を深めている。面倒見が良い為、〈三日月同盟〉とも親しい。
ギルドマスターのアインスとは現実世界での親友同士。ギルドに入ったのは彼にレイドダンジョンの地図の複製を頼み込まれたのが一因だが、『情報蓄積』と言うアインスの考えにも一理あると考えた。〈妖精の輪〉の件ではアキバ周辺の調査や事務の仕事に徹している。
大学教授である経緯から、別称〈図書館の番人〉、〈サムライフィールドワーカー〉などの異名で呼ばれている。面倒見がよく、孤立がちな冒険者の面倒を見るなど世話好きな面がある。基本的に『望郷派』のような行動は嫌っているが、リーチャーを寄生虫と捉えるは快く思わず、彼等を穏健派と捉えているなど、寛大な心の持ち主でもある。無論、そのような行為を平気で行う〈冒険者〉を叱咤するなどの正義感も持っている。〈ホネスティ〉に起る破滅を予知していて、いずれはこのギルドが解散しなければならないと心の中で予感していた。
〈妖精の輪〉の任務を随行させたい為に、あまり交友関係を結ばないアインスの代わりに〈円卓会議〉のメンツとの交流を築いている。特にシロエとはゲーム時代からの付き合いからか親しく接している。シロエ自身からも同じサブ職業からか、互いに信頼関係を築いている。夏季合宿の件で〈西風の旅団〉のカワラとも仲良くなっている。
他のギルドの事情は大体把握しており、知識の情報共有を訴えかけるアインスの思想にはやや反対気味。後の〈アキバ統治府〉設立時にも、失敗すればアキバ全体との対立関係や他ギルドとの関係悪化に陥ってしまい、〈ホネスティ〉存続も危うい状態になると心配していた。
普段は冷静沈着だが、自身の気に入らない〈冒険者〉には喧嘩を売るような発言も多く、現にソウジロウとは、内面的に張り合っている。ネタキャラの集いである〈クイックスターズ〉にだけは苦手意識を持っており、彼らと会話するとシゲルの精神が崩壊する危険性がある。最近では"神殺しの青"の異名を持つ〈EW〉のギルドマスター、ジンに対して敵愾心を持っている。と言うか嫌い。
かつては〈放蕩者の茶会〉に加入しようと考えたが、ソウジロウとのある発端が切っ掛けで、カナミから一方的に断られた(しかし、カナミとシロエ、ソウジロウ、ナズナ、KRとは未だにフレンド関係にあたる)。
戦闘スタイルはソードサムライで、誠実なプレースタイルと隙の無い攻撃と防御能力で、安定性に優れている。切り込み時による素早さ、抜刀術による攻撃、マーシャルアーツを駆使したカウンターなどを武器にしている。メイン武装は侍の基本でもある刀だが、一撃の攻撃が高い槍や〈武士〉はあまり使う事が少ない和弓を好んで装備している事もあるなど、武芸達者でもある。〈口伝〉もある事にはある。
多分〈ホネスティ〉の中では最強格……と言うか、他にロクな強者がギルドに居ない為に、自動的に彼が幹部の中で最も強いとされている。
ある事が切っ掛けに、ヴォルトを含む窃盗団の少年達の面倒を見る事になってしまうが、彼らとの交流や過去を知る内に、徐々に距離を縮めていく。
外見年齢三十代後半~四十代前半。誕生日は9月13日。一人称は『俺』。好物はオムライスと炒飯。趣味は読書とフィールドワーク。特技は遠泳。イメージカラーは赤。
装備/アイテム1:[白金の羽織]
かつて〈イズモ騎士団〉に所属していた医学者が装備していた秘宝級装備。戦闘中における特殊防御力と急所率を上昇させる。
装備/アイテム2:[鋼鉄の籠手]
かつて〈イズモ騎士団〉に所属していた騎士が装備していた秘宝級装備。戦闘中における物理防御力と物理攻撃力を上昇させる。
装備/アイテム3:[太刀・涅曲利]
シゲルが装備している秘宝級の武器。刀に幻術系の魔力を宿している。
装備/アイテム4:[イースタルの調査ノート(自作)と魔術師の羽ペン]
サブ職業〈筆者師〉を取得することで手に入る魔道学者の羽ペンと、シゲルとロデリックが製作した自作の調査ノート。白紙の所を破ればメモにも契約書にもなれる便利な活用品。
オーバーライド『逆境』
劣勢になれば劣勢になるほど戦闘力が爆発的に上がる。
オーバーライド能力『陽炎』
全てのパラメーターとレベルブーストを2倍にし、全ての特技に火炎属性を付与することが可能。九つの技の会得と秘奥義〈幻想は陽炎の如し〉を発動させることが可能。相手にダメージを与えるごとに回復し、技を使うごとにダメージを受ける。
【現実世界】
本名、北島繁。エルダー・テイルを始めた理由は考古学のフィールドワークの一環。エルダー・テイル歴は十年であるが、ゲーム知識は十年以上もやっている古参プレイヤーよりも遥かに上回っており、僅か一年足らずでカンストにまで至っている。九州の貧しい大家族の家庭で産まれ育ち、家の借金(主に長兄が原因)返済の為に東大を目指して猛勉強した。学生時代は常に学年トップの成績を残し、野球やサッカー、水泳、柔道、剣道、弓道などに励み、様々なスポーツで表彰台を飾った文武両道の優等生として名を上げていた。学問についてはどの教科もトップクラスの成績を残している。現在はフリーの考古学者として活動しているが、五年ほど前までは有名大学で文化人類学を専門とする大学教授として活動していた時期もあった。その優秀さから、名家の御子息や御令嬢の家庭教師も勤める事もある。絵があまりにも画伯過ぎる事が唯一の欠点。
アインスとは友人の関係にあたる。夜櫻は幼馴染の腐れ縁。特に一回り年下であるアインスには弟分の様に感じている。〈大災害〉後での彼への呼び名は彼の異名である『先生』または呼び捨て。夜櫻は高校時代の同級生で腐れ縁。