面白いとは何か
面白いとはいったいどういうことでしょう。
私も結構な数のハウツー本などを読んでみましたが、
これに対する説明があるものが一つもありませんでした。
面白い物語を作りたいのに面白いとは何なのかの説明がなくて何をしろっていう話です。
私の見たハウツー本では、聞き手を「感動させる」とか「ワクワクさせる」とか「爽快感を与える」とか説明していましたが、
それは「面白さを与える方法」であって「面白いとは何か」の説明ではありません。
なぜ感動すると面白いのか、ハラハラすると面白いのか、小説を読むと面白いのか、ドラマを見ると面白いのか、ゲームをすると面白いのか、スポーツを見ると面白いのか、やると面白いのか。
ここには何か共通点があるはずです。
皆さんも考えてみてください。
……
…………
………………
思い浮かびましたか?
正解は……
……
…………
………………
脳内麻薬をドバドバ分泌させること!!
です。
考えてみれば当たり前ですよね。
しかしコロンブスの卵というか、意外とこれが思いつかない人が多いようです。
感動して面白いのも、マラソンで死ぬほど走るのが面白いと思う人がいるのも、同じ小説を読んで「この小説面白い!大好き!!」と思う人がいれば「こんなのが好きなのは根暗なオタクだけだろ気持悪ぃ」と思う人がいるのも、全てこの脳内麻薬が分泌されているか否かが理由なのです。
それではどうやれば脳内麻薬を分泌させることができるのかという話ですが、
これには本当に無限と思えるほどあるので、とてもここで説明しきることができません。
そこでここでは、まず物語で使うことができない方法(モルヒネを打つ等)や、使えなくもないがほとんどの物語で使われていない方法(リズムを刻む等)を除いた、多くの物語で使われいている方法、
つまり「報酬系」「カタルシス」「構図のずれ」
の3つに絞って説明していきたいと思います。
次回は報酬系を説明します