傷負いのジュリエット
「作戦会議を始める」
ツキヒの部屋でゲームも付けず、俺とツキヒとポーターはテーブルを挟んで向き合っていた。
「まず、状況確認からだ。俺達はピクシー討伐のため、現実世界にて朝間の心を動かし、パーソナルワールドでの要塞に入り口を作らせる必要がある。だが、この入り口が大きすぎては外に居た化け物も入ってくるかもしれない。それを防ぐためには適度なサイズの入り口でなければならない」
「というと?」
早速自分の役目を果たすツキヒ。やはり聞く人間が居ると説明が捗る。まぁ、同時に長引くが。
「俺達だけがなんとか入れる程度のスペース以上は作らせるわけにはいかない、ということだ。朝間が外の世界を恐れなくなってあの化け物が消えたなら万々歳だが、それには時間が掛かりすぎる。万が一俺かツキヒが朝間を落とし、恋仲じみた関係になったとしたら、それはそれで大きな入り口となり過ぎるだろう。恋愛感情ってのは、慣れてない人間には割りと冷たいからな」
「? 感情に温度なんてあったかしら」
「これがあるんだ。冬が寒いのは失恋する人間が多いから、と言われているくらいだからな」
「はぁあ!? なによそれ初耳なんだけど!」
「まぁ、俺が今勝手に作った設定だがな」
「嘘かよ!」
気付けよ。
「とにかく、恋愛感情には発展させない程度に近付く必要がある。つまり目差すは友達エンドだな。そこで、念の為お前達に、友達になるためにはどうしたらいいか、という質問をしたい」
「どうしてそんな事を聞く必要があるの? トウギが一番、そういうの得意そうだけれど」
「俺も友達は居ないからな」
「ああ、うん、まぁ、そうだね」
「その失望したような目はなんだツキヒ。俺は気に入ってるんだぞ、本当の意味で友達と呼べる人間が居ないこの環境」
「月島。あんた、人間関係を一度考え直したほうが良いんじゃないかしら」
「そうだねポーター。それは常々思っているのだけれど、如何せん僕は一人では生きていけないから、僕にはトウギが必要なんだ」
「あんた、もしかしてゲイ?」
「あはは、面白い事言うねポーター。ところで関係無いのだけれど、どうしてポーターはギャルゲーに使われる男の裸CGをテンプレなんて言ったの?」
「あはは、本当に関係ないわね。あら? 今なんの話してたのかしら。忘れちゃったわ。話を戻しましょう」
露骨に話を逸らしたな、こいつ。まぁ、議題に戻るんなら好都合だが。
「で、女子と友達になる方法といえばなんだ。ツキヒ」
「選択肢を間違えないようにする」
「ギャルゲーと現実を一緒にするな」
二次元に失礼だろうが。
「なら、まずは手を繋いでみれば良いと思うよ」
「手を繋いでる時点で俺達が目差しちゃいけない方向へ進んでるぞ」
こいつは駄目だな。おそらくろくな返答が無いだろうから、早々に切り捨てる事に。
「次、ポーター」
「金をちらつかせる」
「売春じゃねぇか。よしんば体を買えたとしても心は余計に閉ざすだろ」
「なら暴力ね。脅せば大抵一発よ」
「お前やっぱり人間舐めてるだろ」
駄目だな。こいつらは根本的に駄目人間だ。俺も人の事は言えないが。
「……仕方ない」
これみよがしに溜息を吐いてみたが、二人共気にしていないようだ。こいつら……。
「朝間の心はなんとしてでも俺が開ける。状況的に好都合だから、それが適役だろう」
「好都合って?」
そういえば、ツキヒにはあの学食での事を説明してなかったな。
「昼休み、あいつらと飯を食ったろ」
「うん。食べたね」
「あれは誰かしらの思惑が絡んでる。おそらく、また向こうから接近してくるだろう」
「はい?」「はぁあ? 自惚れ?」
とりあえず今、ポーターを殴りたいと思った。
その衝動をなんとか堪え、俺は続ける。
「宝生が席順を決めてただろう。あれが既におかしかったんだ。宝生は優し過ぎる程に優しい人間だ。それが、あんな席配置にするとは思えない」
俺達と同じ中学だった石動はともかく、対人恐怖症の朝間まで引っ張って俺の隣に座らせた。そこに思惑があるとすれば朝間の対人関係をなんとかしようとしたのだろうが、だとしたらいきなり男をあてがうというのは飛びすぎている。普通なら、人間関係は同性から築いていこうとするもののはずだ。
そして宝生の性格から考慮すると、石動の配置も実はおかしい。
石動は高校進学以来、俺やツキヒとは一度も話していない。それどころか中学時代でも関わりが無かった。間違えても、宝生が仲良しと思う事は無いはずだ。
対して、宝生は人を選ばない人間だ。俺やツキヒとも普通に話す。だから順当な席配置としては、俺かツキヒ移動させて横に並ばせて女子三人が反対に並ぶか、それが不可能ならば宝生が俺かツキヒの隣に座るべきだった。
だがそうならなかった。
人を気遣う宝生が居たのにも関わらず順当な配置にならなかったということは、意図的にそうしたという事だ。
ならば、あの食事会には裏があると見て良いだろう。
これが正解なら、利用しない手は無い。
突破口として利用すべきは宝生だと思い、俺の予想が外れた時に備えて保険をかけておく事にした。
休み時間、宝生のところへ行って昨日の話から入り、いつもは昼飯をどうしてるのかと聞いた。宝生はいつもなら買い弁だと答えたため、学食に飽きてきたという体でオススメの買い弁メニューを聞く。石動や朝間にも聞いてみたいという言い訳を用いて朝間と会話する事にも成功した。ただし、朝間は相変わらず噛みまくっていた。
他の休み時間も何度か宝生を通して朝間と会話した。途中で何度か芹沢に襲われたが、なんとか返り討ちにした。あいつ、無駄に強いんだわ。
そして、計画通り昼も一緒する約束を取り付けた。どうやら向こうもその気だったらしく、弁当持参者はゼロだった、というのは、内心でガッツポーズするに抑えた。
俺とツキヒは便所に行ってから学食に行く、と言って少し遅れて学食へ入ると、宝生達は昨日と似たような配置で座っていた。その様子は、どこか清楚妻を連想させた。ぶっちゃけ萌えた。
しかし、おかしな事がひとつあった。
「なんで体操着なんだ?」
朝間が体操着だったのだ。ブルマなんていう過去の遺物では無いにしろ、体操着で男を隣に座らせる気か? 誘ってんのか? 間違えて乗っちまったらどうすんだ。
「えっと、そ、その、科学の授業で、薬品被っちゃって……」
なにやってんのこいつ。
「ジャージは?」
「忘れたった」
噛んだな。
「借りればいいだろ」
「美月ちゃんも優莉ちゃんも、き、今日は持ってないって……」
確かに俺達のクラスは今日体育が無かったが……クラスメートから借りるっつう選択肢は、やっぱり無いわけか。
とりあえず昨日に倣い、俺は朝間の隣、ツキヒは石動の隣へ座る。
「えっと、そのあの……ききき今日も、うどんなん、だねっ」
そんな感じでしきりに話しかけてくる朝間。体操着の女子が隣に居る、と考えると中々に二次元的で萌えるシチュエーションだ。
しかし俺は知っている。この状況が矛盾している事を。
朝間は俺達に心を開いていない、なんてこと、昨日のコネクトで実証されている。心を開いていない相手と無理矢理会話しようとするなんて、裏が無ければ有り得ないだろう。
といっても、俺とてその裏を利用しようってんだから、あーだこーだ言う資格は無いわけだが。
「まぁ、好きだからな」
適当な感じにはならないように、自然を装ってそう答える。そして、
「好きといえば、朝間は何か好きなものあるのか?」
「す、好きな、もの……?」
質問が露骨過ぎたのか、少し警戒した様子の朝間。
「別に深い意味は無い。ただ、朝間と石動と宝生は三人共性格がばらばらだからな。繋がりうる可能性として趣味が合ったんじゃないかって思って聞いてみただけなんだが、どうなんだ?」
そんな事は微塵も考えてなかったが、言い訳としては上等だろう。
「わ、わたしは、一応じゃ、ジャズが好き、だけど……でも、趣味が合ったってわけじゃにゃ……な、い、と。思う」
噛んでからの切り替えし……悪くない。むしろ、良い……。なんて浸っている暇は無い。
「ジャズ、か。ジャズなら俺も最近、トラストっつうジャズバンドを聴いてもう少し知りたいと思ったんだが、なんかオススメとか無いか?」
隠れヲタクになるため、色んなジャンルの有名所は押さえてあるんだよ。それが実を結んだな。
「ほ、ほほほ本当!?」
「うおっ!?」
予想以上の食いつきだった。
朝間は両手で握った拳をガッツポーズよろしく構えながら、顔を近付けてきた。どうでもいいが、その服装でこれ以上近付くのは無防備すぎると思う。こいつ、本当に対人恐怖症なのか?
「同年代でジャズ好きな人、あまり、その、居ない、から……えっと……」
「そうだったのか? もしよかったら明日、CDかなんか貸して欲しいんだが」
「よ、喜んで!」
得体の知れない違和感を覚えながらも、その日の食事会は続いた。その間も朝間はしきりにジャズの話を持ち出してきて……。
得体の知れない? 本当にそうか?
俺は何か、大事な何かを、選択肢から意図的に排除していないか?
生じた疑問は結局解消されないまま、その昼は終わった。
翌日の休み時間。俺は絶望した。
「お前達は俺を怒らせた」
芹沢の登場である。なんなんだこいつ、宝生達となんらかのイベントがある毎に現れやがって。俺の隣に居たツキヒは早速寝たふりを決め込みやがったし。
「再三に渡る警告を無視し、お前は宝生さんを占領した」
「占領はしてねぇよ。まず宝生は場所じゃねぇ」
おそらく独占って言おうとしたんだろうな。まぁ、宝生の呼び名が様じゃ無くなってるってだけでもマシになったのかもしれないが、ピクシー排除してもまだファンクラブなんぞやってんのか。
「そんな事はどうでもいい! お前は解っているのか! 宝生さんは勿論の事ながら、この学年のアイドル三人を同時に攻略するなど……言語道断である!」
言語道断って割りによく喋るじゃねぇか。
つうか。
「石動と朝間もアイドル扱いなのか?」
「当然だ! 何故なら宝生さんのご学友だからな!」
それは当然じゃねぇと思うんだが……。宝生の友達だからそいつらもアイドルって考え方は、宝生は勿論、他の二人にもとんだ迷惑だ。
「そういや、ファンクラブってのはいつ出来たんだ?」
「一年の最初だ。俺は初めて彼女を見た瞬間から、心を奪われた」
って割りにはお前の心は女子全員に向いてたがな。
「石動や朝間もその頃からアイドルか?」
「? なんだ、その質問は」「いいから教えろ」「あの二人は一年の二学期頃だな。それくらいの時から宝生さんと仲良くなっていたと思う。つっても、俺は石動や朝間とは話した事が無いからな。正確には知らない」
宝生の人間関係までしっかり調べてる辺りが気持ち悪い。まぁ、役には立ったが。
「とにかくだ」
芹沢はごほんとわざとらしい咳払いをした。
「お前は宝生さんと」「私がどったの?」「藤枝は宝生さんと挨拶をしなければならない!」
突然現れた宝生本人に、咄嗟の切り替えしをする芹沢。今のは苦しい。
「ん。おはっす、藤枝君」
「おう、二回目の挨拶だな」
とりあえず芹沢の言う通りになってしまったが、既に朝、挨拶は交わしている。だから形だけに留めた。
「で、藤枝君と私がどったの?」
しっかり聞かれていた以上は誤魔化しても意味なんて無いのにな。どんまい、芹沢。と、同情の意味を込めて芹沢を見ると、芹沢はビシッと俺を指差していた。
「藤枝も宝生さんのファンクラブに入団すると言っておりました!」
「本人の前でそれを言うのか!?」
しかも言ってねぇし! 宝生からしたらどんだけリアクションしにくいやり取りだよ、これ!
「えっ! それは駄目だよ藤枝君! 私のファンクラブに入るには厳しい入団試験があるらしいから!」
「本人公認!? お前、自分のファンクラブがあるって知ってたのか!?」
だとしたら寛容過ぎるだろ。俺だったら即刻解散させるぞ。自分のファンクラブがすぐ近くにあるなんて、プレッシャーが尋常じゃないだろ。
宝生はたははと困ったように笑い、自分の太ももを摩った。
「まぁ、あんだけ騒がれてたらねー」
それもそうか。特に芹沢は、毎日毎日宝生宝生連呼してたからな。
「そんなことより藤枝君、あーちゃんが呼んでるよ」
「ん、了解」
「ちょっと待て藤枝! 俺の話はまだ終わっていない!」
ガシっと掴まれる俺の腕。うわ、なんだこいつの執念! 本気できもい!
「ここは私に任せて!」
そう言って宝生は、芹沢の腕にしがみついた。そのおかげで俺の腕が自由になる。
「私の事は気にせず、先に行って!」
おう、出たな無駄にかっこいい台詞。男子が言ってみたい台詞ベスト三に入る名言じゃねぇか。
「解った」
若干面倒になったためその一言に済ませ、俺は廊下へ向かう。
後ろから「月島君! 芹沢君を止めるの手伝って!」という声が聞えてきたが、まぁ気にする必要は無いだろう。
そして廊下に出ると、予想通りというべきか、朝間と石動が待機していた。朝間の事だから、一人ではないんだろうな、とは思ってたんだ。
「おはよう、朝間」
「お、おおおおはようごじゃいますっ」
邂逅一番噛み頂きました。そんなに頑張って噛まなくてもいいんだぞ? つかなんで敬語?
「私には挨拶しないのかい?」
隣でにやにやしながら石動が言う。わざと言ってんだって事は重々承知だが、こいつの場合はがああるように見えてしまう。
「石動は同じクラスじゃねぇか」
差し障りの無い返答をすると、石動は「それもそうだね」と、満足そうに笑った。
「で、用ってなんだ?」
聞きつつ朝間と目を合わせようとしたが、朝間は露骨に目を逸らした。それ、結構傷付くんだぜ? 避けられてるような気がして。
「ああああの、しししCDを、昨日言ってた、オススメを、もも、持っちぇきっ」
噛みすぎてなんて言ってるのか解らなかった。むしろ今の日本語だったか? どこかのDJさん、翻訳してくれ。ちぇきらっ。
「昨日約束したっていうCDを持ってきたらしいんだ。聴いてやって」
おお、どこかのDJはお前だったのか、石動。成る程、言われてみればそんな事を言われた気が……しないのはなんでだろうな。
「あのっ」
朝間は振り絞った勇気を拳にでも込めたのか、強く握りしめたそれを前へと押し出し、俺との距離を詰めてきた。
「このCDのバンドはニルバーナって言うイギリスのバンドで、インディーズだけどインディーズでは有名というかテレビに出てないだけでメジャーと同じくらい、ううん、それ以上に実力があって、ジャズファンにとってはなくてはならない存在で、だけど、熱いファン達の中ではテレビに出て色んな人に知って欲しいって人とテレビに出てにわかが出たら嫌だって言う人も居て――」
おう、いきなり饒舌になったな。しかも噛まなくなったし。所々接続語はおかしいが、瑣末な問題だろう。
その後も、朝間は延々とジャズについて、というか、そのバンドの話をしきりに続けていた。このCDはそのバンドのサードアルバムで、ファンからはゴールドレコードと呼ばれているだの、最後の曲が彼らを神格化しただの、と、必死になって語る。
こういう姿は、嫌いじゃない。ツキヒとヲタクトークをすればもっと白熱するからな。
だが、ちらりと石動のほうを確認すると、石動は「しまった」とでも言いたげに苦笑していた。もしくは、また始まった、と。
それで察する。それだけで解る。こいつは、朝間は人と話すのが好きなのだと。
ただ自信が無いのだ。何に? おそらく自分に。
だから話をしようにも、考えばかりが先行して言葉が詰まる。接続詞がおかしくなり、噛む。
だが、ジャズは、好きなものにだけは自身があるから、普通に話せる。
きっと、それが仇となるんだ。
「そのへんにしときな、希。藤枝も困ってるし、休み時間ももう終わる」
「ご、ごごごごめんなさい!」
石動に話の腰を折られ、途端に噛み噛みフィーバーを再開する朝間。
「ほら、急いで教室戻りな」
「う、うん! また、ねっ、美月ちゃんに、ふ、ふふ、ふじ、ふ……君っ!」
おい、人の名前はしっかり呼べ。諦めんなよ。
そういうふうに、朝間は廊下を走り去る。
その背中を見守る石動と俺。そして、もう声も届かないであろう距離が開いたのを確認してから、俺は聞いた。
「なぁ、石動。あいつ、友達少ないだろ」
「酷い事を確認するね。それくらい見れば解るんじゃないかい? 藤枝ならさ」
「…………」
そっちこそ、痛いところを突くじゃねぇの。
「どうしてそう思ったんだい?」
俺の問いに重ねられた問い。意地の悪いやつだ。休み時間だって、まだ多少は残ってるじゃねぇか。
「似たようなやつを、何人か見た事があるもんでな」
普段は人と話せないのに、特定の話になった途端饒舌になる。人はそういう人間をヲタクと称して毛嫌いする傾向にある。朝間の場合はジャズヲタクとでも言うべきか。
だが、それは仕方の無い事だ。理由はおそらく、熱の差に当てられるから。
特定の何かに熱中する事をまるで精神性疾患の症状かのように見ている。事実そうなのかもしれない。恋に熱中する事を恋煩いと呼ぶのなら、ヲタクもまた何かに熱中する煩い、つまり病気だ。
嫌がられるのも無理はない。だから俺達は隠してる。しかし朝間はどうだろうか。心を閉ざしているあいつに、そういう「他人の受け取り方」とやらを考慮する余裕があるのだろうか。
「ま、そう心配そうな顔をしなくてもいいよ」
俺の熟考を心配と判断したらしい石動は言った。
「少なくとも二人、あの子には友達が居るからね」
二人。つまり宝生と石動。
もしも俺が本当に朝間の心配をしていたのだとしたら、石動の発言は逆効果だ。
少なくとも二人友達が居る。それは、朝間のクラスでは彼女の友達を確認していないという事になる。そして昼休み、朝間は毎日この二人と済ませているらしいが、それが意味する事はひとつだ。
さらに、あいつのパーソナルワールドが確固たる裏付けとなる。
「成る程な」
心の壁を築き上げた朝間。どうして彼女はあんなものを作ったのか。
生まれつきではない。生まれつきなら、好きな物に関してであろうと饒舌にはならない。
本当は喋りたい。誰かと話をしたい。しかし心の壁を作らざるを得なかった。
「何が成る程なんだい?」
「いや、まぁ、気にすんな」
成る程なのは、全部だ。




