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パイロン

作者: 潮原 汐
掲載日:2013/11/10

 ある日突然に、地球に滅亡の危機が訪れた。

 地球の公転軌道上に、巨大な物体が現れたのだ。

 世界中の天文学者が、巨大な物体の正体を探る。そしてその正体が判明すると、皆が皆、口をぽかりと開けた。

 それは、パイロンだった。

 工事現場や駐車場に置いてある、赤くて三角形のあれだった。

 なぜそんなものが公転軌道上にあるのか?

 なぜ星よりも大きなそれがあるのか?

 疑問はいくらでも浮かんだが、誰も答えることができなかった。

 怯え、逃げ惑う人々。

 しかし、どこに逃げられるというのか。

 やがて恐怖から人類は一つにまとまった。

 知恵を絞り、手を取り合い、この危機に立ち向かうのだと。

 まずはあるだけの核兵器を宇宙船に積み、パイロンにぶつけた。

 破壊はおろか、公転軌道上から動かすことさえできなかった。

 パイロンをどうにかするのが無理なら、地球の方を動かしてはどうか。

 科学者達は計算し、どう動かしても激しい気候変動が起きて、全ての生物が死に絶えることを明らかにした。

 もう地球は諦めて、火星に避難しよう。

 技術の粋を尽くし、火星への避難船が作られた。乗員は二万人。

 手を取り合っていたはずの人類は、戦争を始めた。

 生き延びるために人を殺して殺された。

 戦争は終わらなかった。

 パイロンは近づき、空を覆い尽くした。

 真っ赤な空を仰ぎ、全ての人類が自分達の無力さと無能さを呪った。

 地球はパイロンに衝突し、粉々に砕け散った。



 それからしばらく経った頃、巨大なパイロンを、同じく巨大な右手が掴んだ。

 それから地球の、言語とは異なるコミュニケーションが宇宙に響き渡る。

「おい誰だ。こんなところにパイロンを放置した奴は」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ネタ自体は面白い。 [気になる点] ただし、中盤から後半に掛けての文章に纏まりが無い分、伝わりにくくはある。 [一言] もう少し和らげながら膨らませて2000文字くらいにすれば、面白いSF…
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