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第初話 無垢=何も知らない心…宏隆視点

私“前川 宏隆(まえかわひろたか)”は、とある国会議員の私設秘書を勤め約10年、数有る私設秘書の中でもNo.2まで上り詰めた私に、新人の秘書が行う“初めてのお仕事”的な移動(運転手)の指示を何故か下して早々、私に“「話が有るから、(うち)に上がりなさい」”と、命令をする議員の後を追ってお邪魔をすると直ぐ書斎室に入るよう促された私に議員は“「早速だが…」”と、言って話を持ち出した




********************




「議員・・・私は・・・……」


と、複雑な表情を浮かべ返事に躊躇する私に彼は苦笑いを浮かべ


「前川君・・・君にその気が無いのは・・・よく分かる、だけど・・・これほど君に合う良い条件は無いと・・・私も思っているよ

あちら様には・・・ちゃんとした条件を出して、当てはまった女性(人)を相手に選んでいるからね」


と、フッと彼は微笑みを浮かべ


「私が・・・この女性を相手に嫉妬している姿なんか・・・君は見たくないだろう」


写真に写っている女性(人)は、女性に興味のない私から見ても綺麗というより“可愛い”に分類するのだろう…こんな女性が自分が出した条件に当てはまっているとは、到底思えなかったし、この女性が次回の誕生日で35才になるとは到底思えなかった…そして、相手が“同性愛者(ゲイ)”と、分かっていてお見合いするような女性にも…到底見えなかった


「前川君・・・フフ、その女性に少し興味を持ったようだね・・・よかったよ

私は君に私の次代をついてほしいと思っているんだ・・・それには、いつまでも大の男が独り身ではいけないと、思っているんだよ

私の先代のようにね」


と、微笑み浮かべる彼はほんの少し…悲し気な表情おも浮かべている彼もまた、私と同じ同性愛者で先代に認められ次代になった際、私と同じような条件にあった女性と結婚している


「議、議員・・・わ、私は・・・別にこの女性に興味をもった分けでは・・・……」


と、言いつつも私が浮かべた表情は“図星”と、読み取れるだろう…私は自分自身にため息を吐いた

この世に生まれてこの方、女性に少し…いや、ほんの少し興味をもった自分に少し驚いていた…同性愛者の私は恋をしたのも、sexをしたのも同性…即ち自分と同じ男性で異性の女性に興味をもった事は生まれて初めてと言えるだろう(※正真正銘の同性愛者の彼はsex時“ネコ(受け身)”なのでsex経験者でも童貞(無経験者)と言えるでしょう)


「ま、あちら様も多分・・・今頃、説得されている頃だろうからね

前川君・・・君も会うだけ会ってみるといい」


と、彼もまた、私の態度に苦笑いを浮かべつつ、ため息を吐いた


彼が言った事に頷くしか私には出来なかった




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