ぱくぱく おばけ先生
キャラは支持されてた割に内容は酷評続きで、気分が悪くなってたのを何とかしようという気分転換目的だけで書いたわるあがきでした。かなりふざけてます。推敲もロクにしてませんし、手抜きで、たぶん辻褄も合ってません。
題名も、批評掲示板で華村を指した冗談をそのまま使ってしまったという……完全に内輪ネタの悪ふざけ編でした。(汗)
■あらすじ>
内容は、無いよう。。。
■登場人物>
華村冴子:古典の先生
更科美晴:霊能者でいじわるな女生徒。
浄雲:美形で生真面目な青年僧。
後藤哲男:転校生。
水上紀久:苛められっこ。
真里谷博昭:美晴に興味を持つ男。
春樹:いじめっこ
達也:いじめっこ
俊郎:いじめっこ
岩神泰造:美晴の伯父で常川稲荷の管理人。
[1]
□
T「ぱくぱく お化け先生」
[2]
□ 教室。
黒板の前に立つ華村。
華村(にっこり)「え~~~、来週の水曜日はいよいよ修学旅行です」
□
めんどーくさそーに聞いてる生徒達。
華村の声「蒙木台高校の修学旅行では毎年、問題を起こしたり行方不明に
なったりする生徒が出ていますが、今年は不祥事がないように気を付けて
ください」
□
ゴゴゴゴゴゴ…
急に背景がホラーっぽくなる。
華村「もしもこのクラスの誰かがそんな不祥事を起こしたら………」
焦って腰が引ける生徒達。
[3]
□
華村、スライム化して襲ってくる。
華村「私が食べちゃうから~(とくに男子)!!」
うわあああああっ!!
逃げ惑う生徒達。
美晴(怒りの表情でお札をかざして)「毎年あんたが不祥事起こしてるん
じゃないのっ!?」
□ 教員室。
美晴がコピーをとってる。
ウィィィン
美晴「ふぅ」
□
博昭(にこにこ)「更科さん、なにやってんの?」
□
ウィィィン
美晴(そっけなく)「修学旅行のしおりを作ってるの、じゃましないで」
□
博昭「手伝うよ」
コピーが終り紙を揃えてる美晴
美晴「じゃましないで!」
[5]
□
博昭を置いて去る美晴。
美晴「まったく、この忙しい時に」
□ 河童沼。
ほとりに立つ美晴。肘を広げ両手でお線香を捧げ持ち、(道教風)
美晴「エロエムエッサイム、我は求め訴えり」「高天原に神つまります
アラーの神よ、迷える子羊を導き給え、アーメン弥陀仏、
エッサーホイサー」
□
美晴(無表情で)「ふう。三ヶ月もかかっちゃったけど、ようやく水神が
生まれそうだわ」
□
美晴の後ろから河童沼を見る構図。
美晴「カッパさん、うまく鎮まったら常川稲荷に来て御利益見せてね」
「そうしたら神様留守の神社がもうかるから」
沼「(汗、汗、汗、)」
[6]
□
浄雲(いきなり大声)「喝ーっ!」
美晴「わっ、びっくりした!!」
□
浄雲「荒魂を和魂にしても根本的解決にはなってない
魂は悟りを開かせ成仏させなければまた荒魂に戻る」
□
美晴(冷たく)「……あなたとは気が合いそうにないわ」
□
華村「オホホホホ そうよ、更科さんは男性恐怖症なのよそういう設定に
しなさい!」
美晴「いきなり出て来て勝手に決めないで!」
[7]
□
美晴の後ろから博昭。その後ろから浄雲。
博昭「へえ…男性恐怖症なの?」
美晴「なんであんたがついてきてるのよ」
□
博昭「たまたま行く方向が同じなん……」
□
前方にラブホテル群。
ジト目の美晴。
美晴「…下劣ね」
浄雲、ポッ。
博昭(あわてて)「たっ、たまたまだ、たまたま!」
□ ラブホテル横の祠。
美晴「こんなとこにある祠もちゃんと鎮めておかないとね」
浄雲(合掌して)「おん。あぼきゃー。べいろ。しゃのう。…………」
[8]
□
ピーン!
浄雲「ムッ?」
□
あおり。
浄雲(真剣な表情で)「台風が来る」
耳にイヤホン、手にラジオ。
美晴(汗)「死亡ニュースとか、お化け出没情報とかもラジオでやってる
わけ?」
□ 学校。
キャプション「翌日 ―――」
□
哲男「更科さんだっけ? 教科書ありがとう。ところで学校の中案内して
くれない?」
美晴(心の声)「やかましい、それどこじゃないのよ#」
[9]
□
美晴が近づいていく先に春樹、達也、俊郎、水上紀久がいる。
春樹「よし 土曜日には河童沼で泳ぐぞ」
□
扉の影で冷ややかに見てる美晴。
美晴(心の声)「水上くんは痩せててちび…生け贄にしても栄養無さそうね」
□
美晴「水上くん、話があるんだけどちょっと付き合ってくれない?」
驚く紀久。
紀久「おれに?」
□ 屋上。
美晴「憶えといて水上くん。後ろについていること。先に行ってはダメよ
絶対に」
[10]
□
紀久を残して屋上から去る美晴。
美晴(心の声+汗)「生け贄は太ってる方が栄養ありそうだもんね」
□
美晴「さて 修学旅行までに結界を全部チェックしとかないと」
□ バブルイン
校庭の隅、大木の影。
小さな石の祠。
哲男「なんだろ、これ?」
美晴の声「……触らないほうがいいわ」
□
美晴「訳の分からないものにやたら触れるのは赤ん坊のすることよ#」
□
哲男「なんだよ、その言い方は!」
美晴(静かに青筋)「こっちだってイラついてんのよ」
□
立ち去る美晴。
美晴「…………忠告はしたわ」
美晴(心の声)「華村先生に食べられちゃうのは勝手だけど」
[11]
□
美晴(心の声)「さて、と次の問題は……」
きょろきょろ
□
通りすがりの華村。
華村「どうしたの更科さん? まるで誰かを捜してるみたいだけど?」
□
華村「ところで……そろそろ修学旅行ね」
美晴「……そうですね。でもしおりはまだ出来ていません」
□
華村(にっこり)「うふふ……コピー誌にこだわらなくてよ?たとえば……
オフセットのフルカラー印刷なんかどうかしら」
□
ビクッ!!
表情がこわばる美晴。
□
華村「うふふ……あなた次第よね」
去っていく華村。
拳を握って見送る美晴。
美晴(心の声)「そのほうが手間かかるやろが!!」
[11]
□
葬儀の祭壇。美晴の伯父の写真。
ちーん
なんみょーほーれんげーきょー
□
孤独に座ってる美晴。
親戚達「だから、美晴は私が…」「いいや。私が。」「ちがいます、私が。」
「とにかく美晴を引き取った人が土地を貰えるんですよね?」
□
美晴(溜息)「…下劣ね。」
[12]
□
電話に出てる浄雲。
浄雲「はいわかりましたー」「美晴ちゃん香典返しのタオルができたから
取りにきてって」
□
フゥ
美晴、溜息をついて立ち上る。
□ 夜の道。美晴が大荷物を抱えて歩いている。
□
ブロロロロ… バシャッ
美晴、音に気がつく。
□
沼から上がってきた紀久。
その近くに立つ美晴の足。
美晴(心の声)「あ、カッパさん、食べなかったんだよかった……」
[13]
□
ファサ……
紀久「!?」
頭にかぶさるタオル。
□
立ってる美晴
紀久「更科!?」
□
美晴、上機嫌。
美晴「…………」「…下劣ね。(半裸だから)」
□
背を向けてしまう美晴。
紀久「あ……」
美晴(心の声)「さて 早くタオルとどけなきゃ」
[14]
□ またまた学校!
キャプション「そして月曜日っ!」
□
教員室、華村の机。
華村「え? 郷土史料の古文書?」
□
華村「そうね……一人では無理だけど二人で徹夜で調べればなんとか」
「今夜宿直なの夜に宿直室まで来てくれる?」
哲男(赤い顔)「あ、行きます行きます!」
□
出て行く哲男。
華村「ごはん 確保~♪」
□ 廊下。哲男を置いて去る美晴。
美晴「華村先生には近づきすぎない方がいいわよ(ああ見えていじわる
だから)」「忠告はしたわ」
[15]
□
歩いてる美晴。音に気づく。
ドボン!
□
バイクが沈んでいく河童沼
美晴(汗)「あっちゃあ……荒魂がふたつになっちゃった。」
「まいったなあ……もう少しで和魂にしてあげられたの
に……」
□
美晴「|荒魂の水神さん…水上くんの魂を鎮めるのを
手伝ってあげてね……」
ビリッ……
お札を破る。
美晴「…もうつきあってらんないから」
□ (場面転換)夜の校舎。
ぐちゃ… ぐちゃ…
動き出す物体。
[16]
□
美晴「華村先生は後藤くんのことを気に入ったみたい」
どんっ
美晴、哲男を突き飛ばす。
□
うわあああああああ!!
ぐちゃ…ぐちゃ…
食われていく哲男
□
美晴「これでこっちは解決。修学旅行先では誰も食べないでね
華村先生」
ぐちゃ…ぐちゃ…
哲男を食ってるスライム状の物体。
スライム「うーんどうしようかなー♪」
[17]
□
キャプション「さらに翌日」
博昭「ちぇっ!」
ガツッ!
祠を蹴飛ばす。
□
美晴「なんてこと…自分が何をやったかわかってるの?」
□
ザーーーーッ!
雨が降り出す。
美晴(心の声)「あ! そういや台風来るんだっけ、洗濯物出しっぱなし」
□
バシャ……バシャ……
去ってゆく美晴。
呆然としてる博昭。
[18]
□
大暴風雨の中の学校。
ザーーーーーッ!
ドドドドドド
キャプション「そしてついに水曜日!」
□
教室。全員汗。
華村「え~、修学旅行を前にして行方不明者が6人も出てしまいました」
「しかも交通機関も台風で止まってしまい復旧待ちで全員今夜は学校泊まり
です」
□
外。雨の中、レインコートを着てしゃがんでる美晴。
華村「あら 祠、なおしちゃうの?」
美晴(無表情に)「あたりまえです」
[19]
□
華村「ウフフ あなたのとりまきを一人食べちゃったの、まだ怒ってるの?」
美晴「とりまきなんかじゃありませんよあんなやつ」
□
浄雲(拝みながら)「そうそうそんなもの作ったら比丘尼になれませんし」
美晴「な・り・ま・せん!」
□夜っ!
夜の校舎。
□
博昭「いっつ・タイム・トゥきもだめし~ぃ♪」
□
ワイワイ
くじ引きしてるみんな。
博昭「よーし更科さんとペアゲットぉ!」
美晴「・・・・・細工したなこいつ(汗)」
[20]
□
華村「あんたたちふたりはちょっと危険だから私がつきそいます」
博昭「ちぇっ」
□ 懐中電灯を持って歩いてる3人。
華村「夜の校舎って不気味ね」
博昭「そうですね」
美晴「…………(汗)」
□
しなだれかかりっ
華村「あたし、お化けとかって苦手なの~~~何か出たら守ってね
真里谷くん」
博昭「は、はいっ(汗)」
博昭にしなだれかかる華村。
後ろで角生やしてる美晴。
[21]
□
コンコン・・・
窓を叩く音。
□
三人、窓に目を
□
コンコン・・・
□
三人、窓を見て驚愕。
□
闇の中に浮かぶ二つの顔。
はっきりとは見えないが河童のような。
河童「Hello, Friends!」
[22]
□
驚愕する三人。
□
うわああああああ……
ひぃぃぃぃぃ……
ぎゃぁぁぁぁ……
ひぇぇぇぇぇ……
ちょっとぉぉぉぉ……
夜の学校に響き渡る悲鳴。
[23]
□
パニックしてゲル化した華村、博昭を食ってしまってる。
華村(半泣き)「きゃああああっ!」
博昭「うわああああ!」
□
びっくりしてる美晴と河童達。
□
どんどん飲み込まれて行く博昭。
うわぁぁぁぁぁぁ・・・
[24]
□
泣きながら逃げていく河童達。
美晴「ちょっと華村先生! なにやってるんですか! 不祥事ですよ!!」
□
ゲルの中に浮き出る華村の頭部。
華村「あら? 更科さんあなたのものをとっちゃったかしら? ふふふ……」
□
雨に濡れて怒りの表情の美晴。
□
美晴「…下劣ね。」
歯を食いしばり
お札を額の前に掲げる。
<終>