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デビルストーン ― あなたの思いが現実になる ―― 願いを叶える白い石。 だが、その代償は――“現実そのもの”だった。 那須の古民家で始まる、静かで恐ろしい願望サスペンス。

作者:大善山
最新エピソード掲載日:2025/10/12
栃木県・那須。観光地の外れにひっそりと佇む築百年の古民家。
そこをリフォームして民泊にしようとする青年・岩瀬幸助(35)は、天井裏から一本の古い巻物を発見する。
そこには奇妙な文言――「願いの座、白き珠を封ず」。

裏山の岩を掘ると、拳ほどの白い石が出てきた。
透き通るような光を放つその石に、岩瀬は奇妙な引力を感じる。
祖父が語っていた「願いを叶える石」の伝説を思い出しながらも、半信半疑で持ち帰る。

やがて民泊が完成し、都会から一人の女性が訪れた。
人気上昇中の女優・夏目惠子。
彼女は疲れた表情で「しばらく、誰にも会いたくない」と言い残し宿泊する。
二人の時間は穏やかに流れ、まるで恋人のように心が通い始める。
牧場で羊と戯れ、乗馬やハイキング、那須ハイランドパークで絶叫する――
それはデートをしたことのない岩瀬の「夢」そのものだった。

だが、惠子の元恋人・俳優の山崎が現れ、再び彼女を連れ戻す。
その夜、岩瀬は石を握りしめて呟いた。
「死ね、山崎隆一……」

翌朝、ニュースが流れる。
俳優・山崎隆一、交通事故死。
同乗していた女優・夏目惠子は軽傷。

――偶然なのか、それとも石の力なのか。

岩瀬は恐れと興奮の狭間で、再び願ってしまう。
「戻ってこい、惠子――」

翌日、玄関のチャイムが鳴った。
そこに立っていたのは、白いワンピースの惠子だった。
微笑むその顔の奥に、岩瀬は“何か別のもの”を見てしまう。

願いが現実を侵食するとき、
真実と幻想の境界は、静かに溶けていく――。
第二章 巻物
2025/10/12 09:43
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