表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界初?のスーパー銭湯もとい『娯楽施設スケルトン』開業します!!  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/79

74話 予定通りの鎮圧とまさかの攻撃

『状況はどうですか!?』


「スケさん!! お疲れ様です!!」


「こっちは予定通り、すぐに鎮圧できました」


「本当、予定通りだったわよね。何なら問題がなさすぎて、予定よりも早く終わったくらいよ」


『そんなにですか? いや、早く終わるには問題ないので良いんですけど。そんなに簡単だったんですね』


「ええ。どんな攻撃をしてくるかと、呪いのアンデットのこともあったので、かなり警戒していたんですけど。いつもの攻撃と変わりありませんでした。ただ」


『ただ?』


「捕まえてから煩いったら」


「なぜ攻撃をしない、どうして呪いを振り撒かない、今すぐに攻撃しろって」


「俺達が何度も、もう呪いのアンデットは消滅したって言っても。ぜんぜん聞かなくてさ。それであんまり煩いから、あのバカだけは、口も塞いだんだよ」


 ラダリウスを見る。確かにラダリウスだけ、口まで縄でグルグル巻きにされていた。


 話しはこうだ。予定通りにラダリウス達の元へやって来たノーマン達。アマディアスさんのところからも5人程来ていて、全員でラダリウス達の前に出る前に、向こうの様子を少しだけ伺ったと。


 もしかしたら、呪いのアンデットじゃないけど。また何かやってくるかもしれないと、気をつけたんだ。でもいくら観察していても、いつも森にちょっかいを出してくる時と変わらず。これならジェラルドさんを待たなくても、自分達で制圧する事ができるのではないか。


 そういう話しでまとまり、ラダリウス達全員を包囲してから、一斉に仕掛けたと。その結果やはりいつも通りだったラダリウス達は、大した抵抗をすることもできずに、15分もしないで鎮圧することに成功。


 殺した騎士達は邪魔だから山積みに。ラダリウスは当たり前だが、他のいろいろと情報を持っていそうな者は生かし、逃がさないように、そしてフラフラさせないために、縄で縛り上げた。


 が、しかし。そこからが大変だったというか、面倒だったというか。この時点でもうすでに、ジェラルドさんが呪いのアンデットを倒していたのだが。そのことにまったく気づいていなかったラダリウスは。もう存在しない呪いのアンデットに対し、何度も命令をして。


 それが煩いのなんの。いくらノーマン達がもう呪いのアンデットはいないと言っても、まったくその言葉を聞かず。というか何かを言えば、余計煩くなるっていう。


 それでもう面倒だし煩いから、口も塞いでしまえってことで、今の状態になったらしい。そしてその頃になって、アマディさんがジェラルドさんを投げて、ここまでジェラルドさんが飛んできたらしい。


「面倒だし、今飛ばしてもあなたなら大丈夫でしょう。それに私はウォットの方へ行かなければいけませんからね。で、飛ばしたんだぜ。まったく、俺じゃなけりゃ死んでたぞ。ウォットを助けるのは大事だが、転移で送ってくれれば良いじゃないか」


 ジェラルドさんが飛ばされたのは、この位置がまだ見えない場所だったようだ。本当、ジェラルドさんじゃなければ、生きていなかっただろう。ちなみのジェラルドさんは魔法はからっきしのため、気合いだけで着地したはずだ。前に見た時そうだったし。


 俺は少し離れた場所を見る。向こうの呪いの色よりは濃くないが、それでも黒い霧みたいなものが、上がっている場所がある。そしてそこにアマディアスさん達の気配が。あそこでウォット様の呪いを消しているんだろう。


 あの感じだと、やはりアマディアスさんの言っていた通り、時間がかかりそうだ。後で様子を見にいくか?


『まぁ、ジェラルドさんは良いとして、みなさんに何もなくて良かったです。煩くて困ったのはあったでしょうが』


「俺は良いとしてってなんだよ」


『ああ、でも。呪いのアンデットの方。一撃で倒してもらって、ありがとうございます。呪いは順調に消せています。俺がここへ来る前は、漏れている呪いもありませんでした』


「そうか、そりゃあ良かった」


「良かった、じゃないよジェラルド!! まったくお前はこんな時に。あんな攻撃をするなんて。しっかり攻撃しないで、何かあったらどうするつもりだったんだ!!」


「いやいや、俺はあれが1番良い攻撃だと思って、あれで攻撃したんだよ。何で怒るんだよ」


『あんな攻撃? しっかり攻撃しないで? ……ジェラルドさん、一体どんな攻撃で呪いのアンデットを消したんですか?』


「聞いてよ、スケルン!! こいつ、デコピンで攻撃したのよ!!」


「相手はあの呪いのアンデット、しかもドラゴンのよ? あり得ないでしょう!?」


『え? 何です? デコピン?』


 俺の聞き間違えかと思って、思わず聞き返しちゃったよ。今デコピンって言ったよな? デコピンてあのデコピン? 指でおでこをパンと弾くやつ。


「そうよ、デコピン!!」


「信じられないわよ!! デコピンなんかで攻撃するなんて!!」


 うん、聞き間違えじゃなかった。デコピンだった。俺はジェラルドさんを見た。するとジェラルドさんは、何がいけないんだとばかりに、ブツブツ文句を言っていたよ。


「デコピンの何がいけないんだ? だってあれが今回は1番だろう? 他の攻撃より良いじゃねぇか」


 いや、あり得ないだろう。ドラゴンの呪いのアンデットにデコピンで攻撃? 何か他の攻撃をしたんじゃないのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ