1話 こんにちは
治安の良い街。初めてのお仕事。血飛沫。
「こんにちは!」
突然訪れてきた少年はそう言い、今俺の居る部屋の前に起立していた。
「誰だお前。」
「あなたは現在規約を破り、一般市民に向けて能力を使用してしまいました…ので捕まえに来ました!」
「憲兵か?金は払っただろ。」
「いいえ。僕は憲兵ではありません、善良な一般市民ですよ。」
「そうかい」
俺は持っていた包丁で切りつけた
「……防御系の能力か」
少年は傷一つ付かず、起立したままだった。
「驚きましたよ!」
「なかなかに硬い能力を持っているようだな。」
「これは…」
少年の体を淡い緑色が覆う
「ま、やり方はいくらでもある…さて、何か話す気になったか?」
「どうやら毒のようですね…これ以上罪を重ねなくても大丈夫ですよ?」
しばらくの静寂の後、俺は包丁を放した
「(面倒だな)、、、良い能力だ。参った参った降参だ。何が目的だ?金か?」
「…話を聞かない人ですねー。あなたは一般市民に向けて能力を使用しましたよね?」
「そうだが」
「なので捕まえに来ました」
「憲兵じゃ無いんだろ?」
「はい!僕は憲兵に取って代わり世の中の平和を保つ『スムーサーズ』の一員です!!」
「…そうか。そんで、そのスマーサーズの組員のお前が違法者の俺を捕まえに来たということか。」
「スムーサーズです!あなたを連行します!」
「あいあいわかったわかった。」
…この俺がそんな組織知らないはずがない。このガキ、イカれてんのか?しかしイカれてるにしては真っ直ぐな目をしているな…もう少し情報が欲しい
………?
「おいおい、お前、何書いてんだよ。囚人番号か?名前か?ったく…わざわざ頭に書きやがって…」
「よし!あなたは記念すべき一人目です!」
少年は両手を広げ嬉しそうに言った
「? それはどういう…」
瞬間、俺は痛みともわからぬ程の激痛を感じ、何も見えなくなった。
感想なんかくれると幸いです。不定期だし、次出せるかもわかりませんので、ご了承ください。