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世界は子を愛す  作者: 大介
第2章 命

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第69話 2人の姉と妹

 姉さんが命を捧げるつもりでいる理由は絶対に何かある。だけど今の私は無力で何もできない。だから考える癖をつけることから始めるつもりだけれど、何を考えればいいのかも分からない。考えることが多すぎてまた自分を見失いそうになってしまう…。

 何を考えるべきなのか姉さんに甘えることは許されるのかな。早く姉さんを守る力がほしくて変えたいのに今は頼ることしかできない。だけど姉さんを絶対に失わないためには前に進むしかない。


「姉さん、私には考えることが多すぎて何から始めていいのか分からないの。自分で決められるようになるまでは姉さんに甘えてもいいかな…。リビングテーブルで姉さんとクロア姉さんが話しているときには記憶を見たり2人の話を聞いて知識を蓄えるつもりでいるよ…。」

「私とクロアの責任が大きいね。それに妹なのだから何も気にせずいつでも聞けばいいの。とりあえず思考把握と感情把握をなるべく使わない。リアもそのように言っていたけれど、今の思考把握と感情把握では敵と相対したときに使わない方がいいの。敵と戦う予定もないのだけれど、何事にも備えておくべきだからね。今すぐ始めよう。リアの専属馬リオリナについて考えるよ。それでいいね?」


 現時点で危機感を持っているわけではなくてよかった…。

 いつの日か分からないけれど、何が起きても守れるよう絶対に間に合わせる。


「勿論いいよ。リオリナの気持ちが分かるように姉さんの真似しているけれど、駄目なのでしょ?」

「そのように考えているのはいいことだけれど、順番が違うよ。見て聞いて触って分かることを見落としているの。厩舎を歩いているときの足音、体の動かし方、体型、私の話を聞いてリオリナは隠そうとしたかもしれない。だけどリアが救ってきた専属馬なのよ。そして心の傷は簡単に治らないと知っているでしょ。ここから先は自分で考えて何が起きているのか見つけてみなさい。」


 見えないものを感じ取れるようになりたいと思うばかりに見聞きしていることの違和感を見落としている。今まで自分の成長しか考えていない最低な主だったんだ…。

 救出して結界内に連れてきたときには左後ろ足を引き摺っていた。明らかに足の向いている方向がおかしいので骨が折れていると考えて回復魔法をかけた。骨が折れた原因は知らない。だけど折れた経緯が心の傷になっているのだとしたらどのような状態なのだろう。

 記憶を見ることは余りしたくない。馬にも感情があり見られたくないこともあるはずだから。


 リオリナの両肩から背中の上を軽く叩いてみた。そして脚で挟んでいる背中まで来たときに違いが分かった。今までリオリナは後ろ左足を地につけて歩いていたけれど、浮かすようにしていたのかもしれない。立っている状態でも後ろ左足は地につけているけれど、3本の足で体を支えているのかもしれない。

 明らかに左右で力の入れ方が違う。それに左後ろ足の太ももが右よりも細く見える。


「姉さん、リオリナは3本の足で体を支えていると思う。太ももを叩けば確実に分かるけれど、後ろ左足を浮かせているように立っている。歩くときも同じだったのだと思う。」

「見つけたみたいだね。厩舎の中は足音がよく響くから左右の音の違いが分かる。歩いている姿を見たときに脚の張りが違うと分かる。3本の足で歩いているのだから胴体が不安定。砂場に行き足跡を見ればよく分かる。私が封印されていたときも乗馬していたの?」


 分身を敵だと思っていなかったので2週間も乗馬している。

 日に6時間以上も散歩させているのに気づかなかった…。


「2週間も乗馬していたのに気づかなかったよ…。私の姿が変わると言っておいたのでリオリナは慌てなかったけれど、私は何もできていなかったみたいだね。念話で話しながら思考把握までしていたのに違和感を覚えなかったのだから…。」

「これから覚えていけばいいよ。今朝クロアが治癒していると思うけれど、2週間前から乗馬していたリアが回復魔法を一応かけておきなさい。3本の脚で炎症が起きている可能性が高い。胴体の重さと脚の細さから相当な負荷がかかると分かる。馬は立って眠ることもできる動物なの。4本の足がなければ死んでしまう。私の経験では骨折した馬が元気になった姿を見たことがないの。とにかく念話で何が怖いのか聞いてみなさい。」


 姉さんは骨折したからといって馬を見放したりはしない。それでも元気になった姿を見たことがないのは馬に回復魔法を使う人がいなかった。そして骨折した足を綺麗に治すことができなかった。姉さんには馬が苦しみ続けていることを感じながら何もできなかった過去があるのかもしれない。


 私には馬を回復することもできたし馬について勉強する時間まであったのに…。


高位回復(ハイヒール)

リオリナに痛みの原因が残っているのなら全て治癒する


 クロア姉さんに間違いはないけれど、主は私なのだから。


「リオリナ、痛いところはある?」

「リオ様、どこも痛くありません。」


 それが何時からなのかは言わない。私を責めていいのに…。


「リオリナ、怖いことがあるの?無理させたくないの。怖いことがあれば教えてほしい。」

「リア様に治していただいて感謝しています。絶対に治っていると分かっているのです。ですが地を蹴るのが怖いのです。折れた足で体を支えるのも怖いです。何故なのか理由は聞かないのですね…。」


 どちらの意味で言っているのかが分からない。2週間も痛みを隠して私と話してくれていたのに、命の大切さを姉さんから学んだはずなのに、リオリナの命を大切にしていなかった…。


「聞いてほしいのなら聞くし秘密にしたいのであれば聞かない。私は鈍感だから分からないの。」

「それではここで殺されないようにするにはどのようにすればよいのでしょうか?」


 もしかして殺される直前だったの?

 殺される条件があったので足を引き摺って歩いていたの?


「クロア姉さんが絶対に動物を殺さないと宣言しているので殺される条件はないよ。それにリオリナを早死にさせてしまうと私の責任になる。クロア姉さんは動物が大好きだから罰の重さは分からない。」

「リア様は足を治してくださったのに私が悪いとはならないのですか…。正直に言いますと4本の足で歩ける自信がありません…。」


 後ろ左足が折れたときに相当な痛みを経験したのか酷い折られ方をしたのだと思う。だから同じ痛みを感じそうで怖い。もしくは折られたときを思い出して怖い。感じ取ることができないから想像することしかできない。記憶を見て原因と向き合うべきなのかな…。


「姉さん、体を支えるのが怖い。地を蹴るのが怖い。4本の足で歩ける自信がないみたい。」

「リア、歩かなくてもいい場所があるでしょ。そこでなら後ろ左足を動かせるかもしれないよ。皆を転移させて。端の方でいいから。」


≪転移≫

川の端に移動した


「リア、泳げるか確認してみて。」

「分かったよ。」


 姉さんなら厩舎で足音を聞いた時点でこのような場所がなければ作ったに違いない。それに対して私は川に移動することも姉さんに言われなければ気づかなかった。


 比べるのは余りに早いと思うけれど、姉さんが遠すぎる…。


「リオリナ、川の中に入れる?怖いと思ったら戻ればいいからね。」

「今まで入ったことがありませんので試してみます。」


 入るのを嫌がらなくてよかった。


「姉さん、試してみたいと言っているので入ってみるね。」

「それでは行きなさい。そして川に入る意味を考えてみなさい。」


 恐怖を克服するためだけではない。他に何があるのだろうか?


「それでは入ろう。どんどん深くなるよ。進めるところまで行ってみよう。」

「分かりました。それでは入ります。」


 ゆっくり川の中に入っていったけれど、胴体が全て水中に入ったときに陸よりも速く歩いている気がする。まだ泳いでいないのに違いがあるのかな?


「川の中の方が歩くのが速いね。足が重くなって大変な気がするけれど、何か理由があるの?」

「確かに歩くのに力がいりますが体が軽く感じます。ですから足をつけるのが余り怖くありません。」


 深くなるほど体が軽く感じる。それで足に負荷がかからないので安心して歩ける。姉さんが言っていた川に入る意味はこれなのかな…。

 そろそろ足が届かなくなる深さになる。だけど問題なく泳げている。


「今は4本の足を動かせているの?川の中なら怖くない?」

「はい。水の抵抗だけしか感じませんので怖くありません。」


 重たい胴体を支えているから怖いのであって胴体が浮くのであれば怖くないという事だね。


「問題なさそうね。真ん中まで進んだら川の流れに逆らって末っ子たちが飛び込んで上げている水飛沫が当たるところまで進んでみて。」

「リオリナ、飛び込んでいる馬がいる方へ進んでみて。疲れたら教えてね。」

「分かりました。進んでみます。」


 クロア姉さんと末っ子の馬が飛び込み続けている。それにしても予想以上にクロア姉さんが楽しんでいる。自宅では見たことのない笑顔で飛び込んでいる。飛び込むのが楽しいのか、末っ子と遊んでいるのが楽しいのか、理由は分からない。


 リオリナも流れに逆らって泳ぎ続けている。馬は陸を走る印象しかなかったけれど、泳ぐのもそこそこ速い。逆流なのを考えると十分な速さだと思う。


 末っ子の馬が飛び込んで上がった水飛沫が当たりそうなところまで泳げた。


「疲れていなければ反対側に進んでこちらの陸に上がって。」

「リオリナ、川を進んで戻れそう?疲れていない?」

「大丈夫です。流れに沿って進むのはとても楽です。戻ることに負担を感じません。」


 フィディーは私たちに付き合ってくれているけれど、大丈夫なのかな?

 絶対に姉さんと散歩しながらたくさん話したかったはず。


「姉さん、フィディーは大丈夫なの?」

「大丈夫よ。リアがあのときの分身だと知って驚いているけれどね。」


 見た目が違うのは驚くよね。今の姿なら間違いなく姉さんの妹に見える。親子に見られるかもしれない。だけど成長したときに同じ顔になるのかは分からない。


 リオリナはあっという間に元の場所まで戻ることができた。


「リオリナ、気をつけて陸に上がってね。」

「はい、リア様。大丈夫です。」


 川から出ようとするリオリナにフィディーが近づいてきて何か言ったような気がする。そして陸に上がったリオリナは足が震えている。このままでは倒れてしまう。転移を使って厩舎に戻るべきだね。


「リア、転移は禁止。リオリナ、疲れたのなら歩いて厩舎に帰りなさい。」

「姉さん、倒れそうで危ないよ!」


 姉さんは川で泳げば足が震えることまで想定内だったの?だけど大丈夫だと言っていたのはリオリナだから何も言えない。私に嘘を吐いたことを認めさせることになるだけだから…。


「それなら同じ馬の声を聞かせてあげる。リアは口出ししないでね。」

「リオリナさん、3本の足で歩くのは危険すぎます。何故足が震えるのかも分かっているはずです。リアさんに理由を話すべきです。このまま続けると残りの足も使えなくなります。」


 震えている理由は3本の足で歩いているからではない。私が何か見落としているのだと思う。そしてリオリナはそれを私に隠している。それに私だけが理由に気づいていない…。


「リア様、今日は調子が悪かったようなのでこのまま歩いて厩舎に帰ります。」

「リオリナ、それはクロア姉さんを否定しているのと同じだよ。クロア姉さんが全ての動物を世話して体調管理しているの。ここでそれを否定したら全ての動物を敵に回すことになるよ。」


 私を馬鹿にしても嘘を吐いてもいい。だけどクロア姉さんが見ているのに調子が悪いのはあり得ないと他の動物は考える。この言葉が広まればリオリナはここにいられなくなる。


「リオリナ、調子が悪いのであればクロアを呼んで検査をやり直すよ。馬房で休む理由を教えて。」

「姉さん、何故リオリナに厳しくするの!?」


 フィディーには慎重に対応していたのにリオリナを追い詰めているように感じる。


「リア、4本の足がなければ死ぬと言ったでしょ。今の状態で足が震えているので立てなくなるのは時間の問題なの。そのときには手遅れで何もできない。クロアの回復魔法で死ぬのを遅らせるだけだよ。馬が4本の足で立つのは本能なの。心に傷があっても本能は消えない。甘えているだけなのよ。リアの言葉を聞いてまだ甘えられると思ったのではないの?」


 殺されることがないのならもっと甘えられると考えたの?

 3本の足で歩いているので殺されない方法を聞いたの?

 私の責任だと聞いてこのままでも問題ないと考えたの?


 私と同じで何も考えられないの?


 絶対に違う!本当の理由を私が見落としているだけだよ!


「リオリナ、ごめんね…。私は子供で何を考えればいいのか分からないの。だから私を見下しているだけなら許すよ。だけど姉さんやクロア姉さんを見下しているのであれば元の場所に戻すよ。言い訳は聞かない。今からどのようにするのか答えて。」

「分かりました。4本の足で歩けるところを見せたいと思います。」


 今まで地を蹴るのが怖いと言っていたのに4本の足で歩くの?


 何が起きているのか理解できない…。

 先程まで3本の足が震えていたのに4本の足で普通に歩いている。


 頭が混乱する。リオリナは何がしたいの?

 ごめんね…。記憶を確認するよ。骨が折れたところだけしか見ないようにするから。


記憶読み取り(メモリリーディング)

リオリナの足が折れたときの記憶を探す


 見つけた…。左後ろ足を騎士に砕かれている。剣を入れた状態の金属製の鞘で何度も何度も叩かれている。膝から下の骨は粉々になっている気がする。余りにも酷すぎる…。

 お前の顔は忘れないよ。私と出会う前に死ねるといいね。リオリナが普通に歩けるようになったら会いに行くから…。


≪念話≫


「姉さん、騎士に足が砕かれているのを確認したよ。突然歩けるようになるのは普通のことなの?」

「私とフィディーが言っても何も変わらなかったね。そのあとリアが何か言ったでしょ。」


 姉さんは私の言葉が切っ掛けだと考えているみたいだけれど、私の言葉に意味があるの?


「私を見下しているだけなら許すけれど、姉さんとクロア姉さんを見下していたら元の場所に戻すと言ったよ。」

「リアが叱ったから頑張っているのね。今はやせ我慢しているからリオリナの馬房の中まで転移しなさい。そして話を聞いてみなさい。」


 姉さんの言葉を無視したのに私が叱ったから頑張ったの?


「分かったよ…。」


≪念話終了≫


≪転移≫

リオリナの馬房の中に移動した


「本当は疲れているのでしょ。今から休んでよ。それでお昼からも散歩する?川で歩いて疲れたら帰ってくるだけでもいいからね。休みたいのであればそれでもいいよ。」

「リア様、私は元の場所に戻されませんか?」


 もしかして私が戻すと言ったから?

 最初から姉さんとクロア姉さんを見下しているとは思っていない。


「最初から戻すつもりはないよ。だけど突然4本の足で歩いた理由を教えてほしい。」

「私の主はリア様ですのでリア様の言うことしか聞きたくありません。」


 姉さんはこのことに気づいていたの?


「フィオナ姉さんは馬についてとても詳しいし嘘は吐かない。それにリオリナが3本の足で歩いていると本当に早死にしてしまうから厳しく言ったのだと思うよ。」

「私はリア様に怒られたので頑張りました。私の恩人はリア様ですから他の人の指示は聞きたくありません。フィオナ様は私のことをお見通しでしょう。ですが私の気持ちは変わりません!」


 姉さんはリオリナが私の指示しか聞かないと分かっていて甘えていると言ったんだ。私に考えさせるために色々な言葉で伝えようとしてくれていたのに私は何も分からなかった。

 答えまで教えてくれたのに私には意味が分からなかった。姉さんの言葉より私の言葉を優先することがあるなんて考えてもみなかったから…。


 2週間も乗馬させてくれた、リオリナの心の傷を癒して一緒に楽しむのは私なのに。


「厩舎にいるときはクロア姉さんとクロア姉さんの馬の言うことを聞いて。序列が上の馬が体調などを確認しに来たら正直に答えて。嫌なことを言われたら相手が誰であろうと私に報告して。そして牛と喧嘩しない。馬同士なら理由があれば喧嘩してもいいけれど、私に報告して。人を蹴ったら駄目。いつでも私と話せるようにしてあるよ。それならいいかな?」

「分かりました。即報告します!」


 駄目な主でごめんね。努力して主らしくなるので待っていて!


「それと私の質問には正直に答えて。4本の足で歩くのは怖いの?」

「全く痛くなかったので大丈夫だと思えたのですが折れたときを思い出してしまい怖いのです。」


 当然だよ。あのようなことをされたのだから怖いに決まっている。

 あの騎士が生きていたら同じ痛みを教えるよ。


「川の中でなら問題なく動かせるの?」

「はい。体が軽いので余り怖くありませんでした。」


 泳ぐことよりも4本の足で歩く方が大切だよ。


「それは足が川の底につかないときだけなの?」

「足がついても首だけ川から出ている状態なら大丈夫です。」


 胴体が水中に入る深さの川を作ればいい。

 歩く練習をするのだから少しでも気分転換させてあげたい。


「お昼からどうする?それと立って寝るのと腹ばいになって寝るのはどちらが楽なの?」

「お昼からも川の中を歩きたいです。毎日歩くのであれば腹ばいの方が楽です。」


 色々なことができると知っているのだから要求すればいいのに。


「藁はこのままでいい?馬房で何か変えてほしいことはある?」

「藁を緩やかな坂ができるように積んでほしいです。足が楽になる気がします。」


 藁が積まれて緩やかな坂ができている馬房を想像しよう。


想像魔法(藁積み)


「これでいいのかな?」

「はい。とてもいいです!」


魔法消去:藁積み(マジックデリート)


 喜んでくれている気がする。

 あとは毎日歩ける場所を用意しないとね。


「また戻ってくるから休んでいてね。」

「分かりました。お待ちしております。」


≪転移≫

フィディーの隣に移動した


「姉さん、結界内を改造したい。川を作りたい。川底1.5m、それ以外は何でもいいから飽きないように森の中や林の中にも入れるようにしたい。川幅を広げれば牛も入れるようにできるし飲み水の場所を気にする必要もなくなるよ。」

「リオリナを川の中で歩かせたいだけなのでしょ。結界内の外周、いや半周を川にしよう。牧草地の川から南にゆっくり深くしていって森の中に入る。そして森の中を東に進み自宅の裏を通るように北上して草原の池に繋げる。内側に深さ0.3m、0.9m、1.5mを5mの幅で作って川幅の合計は15m。階段のようにして角は削って。結界の際ではなく余裕を持たせて作ればアーチ状の橋もいくつか作れるね。そして無敵紙を貼り付けて岩に偽装して滑らないようにして。草原の池から溢れそうになった水は排水。川にはお風呂の水も浄化してから加える。ああ…、そういえば辞書がないね。私たちの責任だからクロアに作ってもらうよ。白紙の辞書魔法と解析魔法を繋ぐことはできる?」


 両方とも魔法式や機能を正しく理解していない。

 クロア姉さんが作った魔法を今の実力で作れるとは思えない。


「クロア姉さんが作った魔法を今の実力で作れるとは思えないよ。記憶の中にあれば作れるとは思うけれど、理解できるのかは分からない。」

「分かった。それもクロアに作ってもらう。恐らく記憶では見つからない。クロアは重要な思考は記憶に残らないようにしているの。ここも殺風景だから四隅に木を植えてもらう。地下水は冷たすぎるから使わない。それでいいかな?」


 記憶を消すのではなく残らないようにするというのが分からない。

 クロア姉さんの記憶を見ても魔法の知識は得られないかもしれない。


「勿論いいけれど、昼過ぎには完成していてほしい。」

「リア、馬の言うことだけを聞けばよいわけではないよ。夜は眠っていたはずなのに足の疲労が取れていない。もしくは足の痛みで眠れていない。そして15mを泳いで往復しただけで足が震えていた。4本の足で立つことを恐れて震えていたのであれば問題ないけれど、違うでしょ。リアのために虚勢を見せたのよ。馬房では何かした?」


 完全に見透かされている。リオリナの言う通りにしただけで自分では考えていない。

 それにリオリナが突然歩いた気持ちにも気づいている。


「藁を緩やかな坂ができるように積んでほしいと頼まれたからそのようにしたよ。」

「足の疲労が酷い証拠じゃない。立って寝ることは怖くてできない。腹ばいになると疲労が取れない。リア、考えなさい。一番足を休められる方法は何なの?」


 姉さんはリオリナについて考えるように助言や誘導してくれている…。

 お願いしてからずっとそのようにしてくれているのに今まで気づかなかった。


「浮かせてあげることだけれど、水が飲みたくなったりしたら動けないよ。」

「それなら乗馬して寝るか隣で寝なさい。そしてリオリナの言った事とリアの指示を教えて。」


 やはり私が甘えすぎだよ。一緒にいるだけでリオリナが休めるのに。


「リオリナは私の指示しか聞きたくないと言っていたよ。私が言ったのは厩舎ではクロア姉さんとクロア姉さんの馬の言うことを聞く。序列が上の馬が体調確認などに来たときは正直に答える。嫌なことを言われたら私に報告。牛と喧嘩しない。馬同士なら理由があれば喧嘩してもいいけれど、私に報告。いつでも私と話せるようにしてある。人を蹴らない。私の質問には正直に答えるだよ。」

「1つ足りないよ。リアには我慢せずに何でも言うこと。特に恐怖や痛みや疲れなどについてね。だけどいつでもリアが動けるようにしているのはいいことだよ。厩舎ではクロアや序列を優先させリアとも繋がっていると教えたことで何かあれば助けてもらえると分かる。外ではリアを最優先にした。14時くらいに少し川の中を歩いてみなさい。筋肉を落とさないために川の中を歩くことは大切だけれど、疲れていたら歩けないでしょ。明日から暫くは午前と午後は疲れたら川で歩くのを終わらせて空いた時間は飛行魔法で一緒に浮いて休みなさい。昼食と夕食の時間に念話するよ。浮いているときにリアが近くにいれば安心でしょ。最短でも2週間は3本の足で歩き続けているの。甘えん坊が1人で寝るのは寂しいと知っているでしょ。行きなさい!」


 胴体が重いから筋肉が落ちてしまえば立ち上がれなくなる。姉さんが言っていた手遅れとはそのことだね。だから厳しく言って早く疲れを取って運動しなければならないと判断した。そして私の指示しか聞かないので私に伝わるように言っていた。それなのに何も分からずに混乱してしまった。情けない…。


 リオリナが楽しめるようにするのは主の役目だよ。


「分かったよ。行ってくる!」


≪転移≫

脱衣所に移動した


 乗馬服を脱いで全身を乾かす。そして乗馬服を着る。


≪転移≫

リオリナの馬房の中に移動した


 首筋を撫でて声をかける。それと乾いているのかを確認した。

 リオリナの体は問題なく乾いている。厩舎を作り直したのはクロア姉さんだから360°浄化魔法と乾燥魔法で馬を濡れたままにせず熱や風邪などの病気に罹らないようにしていると思う。


「リオリナ、起きて。」

「は、はい…。何かありましたか?」


 疲れていて久しぶりに眠れていたのかな…。


「1つ言い忘れたことがあるの。怖いことや痛いことや疲れたことなどはいつでもいいから言って。それと足の疲れを軽くする方法があるから立って。」

「分かりました。」


 私の指示だけを聞いてくれるのだからしっかりしなければならない。


「今から体を浮かせるけれど、怯えなくてもいいよ。私もリオリナの背中で寝ているからね。」

「浮かせるですか?」


風魔法(フライ)

立っているリオリナを10㎝くらい地面から浮かせた


風魔法(フライ)

リオリナの背中に抱きついた


「足が地面についていて胴体の重さを感じない状態と今ではどちらが楽かな?」

「今のままで十分です。リア様は背中で寝ているのですか?」


 私が一緒にいるだけで疲れが取れるのなら一緒にいるのは当然だよ。

 当前のことなのに姉さんに言われなければ気づかなかった…。


 自分が思っていたよりも思考力がない。末っ子と変わらないかそれ以下の可能性がある。

 恐らく別人格の影響が残っているのだと思う。早く消さなければならない。


「水が飲みたいときやトイレなどで起きたときに私がいないと動けないでしょ。足の疲れが取れて筋肉が戻るまで午前は川の中を歩いて疲れたら寝る。午後も川の中を歩いて疲れたら寝ることにするよ。斜めの藁に寝ていても疲れが取れるのか分からなかったでしょ。」

「楽でしたが疲れが残るかもしれないと思いました。」


 リオリナも理解できないことばかりで必死だったに違いない。

 だけど私を主としてくれたのだからそれに応えたい!


「私が背中に抱きついていて暑くない?」

「はい。リア様がいると分かるので安心できます。」


 私も安心するよ。そして何故かとても眠たくなる。


「それでは寝よう。眠れないのであれば魔法で眠らせてあげるけれど、どうする?」

「このままでいいです。ゆっくり眠りたいです。」


 喜んでいるはず…。

 喜んでいるのは私なのかもしれない。


「それなら寝るね。何かあれば必ず言ってね。」

「分かりました。心がとても温かくなります…。」


 2週間も歩くのが怖くて痛いのにそれを思考せず私を背に乗せ続けて散歩してくれた。

 今まで気づかなくてごめんね…。


 リオリナは昼食の時間になっても起きていなかった。


 眠っているとクロア姉さんの念話で起きた。言われた通りにリオリナに睡眠魔法をかけたら馬房に転移してきたけれど、馬の食事をペースト状にしてから水を足して胃に転移させたのは驚いた。仮想体で座標を確認しているのかもしれないと思ったけれど、「馬の胃は胴体を考えると小さいから色々と大変だよ。睡眠中に食事を胃に入れるのは余りよくないけれど、リオリナは少しやせ気味だから食べさせてあげないとね」と言っていたので飼育している動物の臓器の位置を辞書に入れている気がした。

 クロア姉さんの言葉でリオリナは筋力が衰えているだけではなく食事も十分な量を与えられてこなかったと分かった。ここに来てからは痛みで食欲が落ちていたのかもしれない…。

 そして「馬は1日の半分が食事の時間なの。勉強した知識を使わない別人格は駄目だね。毎日乗馬を楽しむのなら食事方法も考えて当然なのに、それをせずに動物が好きとかよく言えたよ」と文句まで言っていた。その言葉は私の胸に深く刻まれた…。

 それに馬は睡眠時間が短く眠って起きてを繰り返すみたい。リオリナが偶々眠っている時間だったのか私を気遣って眠ったふりをしていたのかもしれない。

 そのあとクロア姉さんと一緒に自宅に帰って昼食を終えてすぐにリオリナの背に同じように抱きつき睡眠魔法を解除してから思考把握してみた。眠れているのか知りたかったから…。


 それに何か我慢していたりすれば分かる…。


 私がいることに安心して眠って起きて私がいることに安心して眠って起きてを繰り返している。

 思考把握するのを止めて声をかけられるまで抱きつき続けることにした。


「リオリナが歩きたいと言うまで今日はこのままだよ。」

「はい…。分かりました…。」


≪結界≫

川に飛び込む音や妹の声が大きいので私とリオリナを防音の結界で包んだ


◇◇◇

?時間後。


 違和感を覚え目を開けるといつも通りの長女と次女が目の前にいた。

 だけど何も感じない。2人は感情を殺すのがうますぎて私では何も分からない。


 乗馬服を着ているのでお風呂に入る前なのかな?


 そういえば結界を解除していない…。

 いや、冷静になろう。防音の結界が念話を遮断するはずがない。


「姉さん、私の作った結界が念話も防げないと馬鹿にされたよ。」


 私が作った魔法ではなかったよ。これは終わったね。


「念話だけで死ぬ状態だったのだから防音は徹底するよ。リオリナは眠っているから大丈夫。とりあえず頭を冷やすために川を泳いでくる?昼過ぎまでに作れと言っておいて使わないのは驚きだよ。どのような表情で帰ってくるのか楽しみにしていたのに帰ってこないからね。何時だと思う?よく考えて答えなさい。魔力を動かしたら痛い思いをすることになるよ。」


 空腹ではないけれど、私にも食事を胃に転移した可能性がある。だけど満腹ではないことや姉さんの服と言葉から夕食の時間は過ぎている。しかし今日初めて食事したので空腹感では時間が分からない。

 普通に考えればお風呂に入る時間だけれど、普通に考えていい相手ではない。だから最悪を想定して深夜0時にしておこう。


「姉さん、パンを焼き始めるよ。」

「ええ、お願い。」


 これは間違いなくクロア姉さんの演技。

 朝食の時間だと間違えさせるために言ったに違いない。


「パンを食べるのは朝食だけではないよ。クロアの気分次第だからね。早く答えなさい。」

「騙されないよ。今は深夜0時だね!」


 姉さんがため息を吐いた…。


「もう少し考えなさい。末っ子は私たちがいないと眠れないの。そして私は分身できない。そのため末っ子が起きている時間か起きてもいい時間に限られる。それに私たちの服を見なさい。乗馬服で朝食を作ることも寝ることもない。だからクロアが演技でなければ昼食か夕食に限られる。最後にここで目覚めさせたことを追加して考えれば分かるでしょ。今の時間は午前11時30分。クロアはリアとリオリナの世話で大変だったみたいだよ。クロア、何か言うことはある?」

「分身から体を得たのはリアが初めて。だからといってお漏らしを何度もしないで。私に責任があるみたいでしょ。ロディはお漏らしをしていない。今のロディがお漏らしをしても仕方ないと言えるけれど、リアの年齢だと言い訳するのも厳しい。姉さんと私が起こさなかったのはトイレに行きたくなって起きると思ったから。今日も漏らしたら姉さんとトイレで勉強することになっているよ。家族に説明しないと姉さんが不平等に動いているように見えるしアディとローアが嫉妬する。とにかく1人でトイレに行けるようになりなさい。赤ちゃんに説教する気はないよ。」


 これは緊急事態だよ!逃げ道がなく家族に説明しなければアディとローアが必ず嫉妬する。お漏らしについて集中したいけれど、リオリナを孤独にすることはできない。


 それにどのように克服すればいいのか分からない…。


「姉さん…、何か間違えているの?トイレに行きたくなる感覚が私には分からないのかな?」

「リアは生まれて間もないと何度も言っているでしょ。今回はリオリナに抱きついて眠り続けるあなたの状態を把握するためでもあったの。クロアの記憶を自分の生きてきた日々だと思い込んでいるのか否定しているのかの違いがロディとリアにはある。リアは別人格が嫌いで記憶を全く見ていないでしょ。恥だと思わずにアディとローアにも手伝ってもらうのか私と2人で頑張るのかで克服するまでの時間に大きな差が生まれると思う。アディとローアに手伝ってもらうのであればディアとロディには気づかれない。クリスとミュリエルにも気づかれない。私にとっては想定内だから問題はないよ。あとはリアがどのように問題と向き合うのか決めなさい。」


 アディとローアに協力を頼むのであれば私が説明しなければならない。姉さんが補足してくれると思うけれど、2人はお漏らしを聞いて馬鹿にして笑うだろうか…。

 それはないと確信が持てる。姉としては恥ずかしいけれど、今のままでは恥ずかしい姉になってしまう。それよりも協力してもらった方がいい。


「アディとローアに協力してもらうよ。事情は説明するし私からお願いするけれど、姉さんが私の状態を補足してほしい。だけど何をお願いすればいいのか教えてほしいの。それも自分で考えなければいけないことなのかな?」

「家族を信じる気持ちはあるみたいね。そして自分でお願いする覚悟もあるのなら十分よ。とりあえず空いている時間を使ってクロアが拷問されている記憶以外は全て見なさい。拷問されている記憶も1日分だけは見ておきなさい。訓練は今日の昼食後から始めるよ。説明には少し作り話も入るけれど、リアはその通りだと肯定して。それでは昼食を作るのを手伝って。作り方を私に教えてくれるのでしょ?」


 姉さんには想定内。見透かされたのはリオリナだけではなく私もだよ。

 皆の前で恥を掻かせるのではなく考えが間違っていないのか確認してくれたのだと思う。


「勿論だよ。冷蔵庫にあるもので何か作るから。」

「クロア、昼食後に末っ子と馬の関係を確認しよう。ディアとロディから話を聞いて心の傷が分かったのか、どのように癒してあげるのか聞いてみて。助言で何を言えばいいのか迷ったら私に念話して。それとワーディーに交尾した馬がいるのか確認するようにして。交尾した馬は妊娠不確定でも水中にお腹まで入るのは禁止。1ヵ月後に仮想体でお腹を確認してみて。クロアなら見逃さないと思うけれど、豆粒よりも小さいかもしれない。牛も同様ね。妊娠していなければ水中に入るのは問題なしとして。馬の牡が2頭しかいないのはクロアに配慮した結果だと思うけれど、今は馬の性器を見ても大丈夫?何頭まで飼育する予定?」

「馬の性器を見ても何も感じないから大丈夫だよ。馬の食事を気にしなくてもよければ姉さんなら何頭まで飼育できるの?」


 私のお漏らしから話が急に変わりすぎだよ!

 20頭と言っていたのは恐らく自分だけで世話する場合のことだと思う。


「馬の群れは最大で20頭くらいまでなの。だけど人が乗ることを想定しないのであれば最低でも400頭は飼育できるよ。序列1位の馬を教育すればいいからね。森を広げて魔獣の数を増やし世界の魔力を増せばそれだけできることが増えるよ。そうそう自分の娘と交尾した牡は去勢すると脅しておいて。娘の娘でも駄目。近親の交尾では虚弱体質や障害を持って生まれる仔が多いの。それに毎年妊娠したい牝は別だけれど、妊娠期間と出産は辛いと思うから拒否する権利も与えてあげないとね。馬と一緒に楽しむのなら30頭から50頭までにしておいた方がいいね。」


 女王を補佐する宰相の能力が高すぎるよ!


 姉さんがそこまで想定してくれているという事は私が成長する時間は十分にある。焦らず確実に成長して強くて賢くなり姉さんを変えつつ問題があれば必ず排除する。そして一緒に楽しく過ごす!


「人が住める場所を減らすのは有りだね。住んでいないのだから悪いことはしていないし結界の外は森の範囲を広げておくよ。ところで何故お漏らしの話から妊娠の話になったの?」

「子供の笑顔や笑い声や純粋な目には動物を安心させる効果があるのだと思う。警戒心がないと思うかもしれないけれど、昨日と今朝で末っ子の専属馬の様子が変わっていたからね。心に恐怖が残っているのは間違いないけれど、一緒に遊んでいる時間がとても楽しいのだと思う。理由は違うのかもしれないけれど、妊娠してもいいよと牡に主張していた牝がいた。今年妊娠するとしたら末っ子の馬だけの可能性が高いので遊び方や心の傷について考えてほしいの。」


 姉さんはいつも同時に様々なことを考えている。

 そして感性が人の限界まで磨かれていると思う。姉は近くて遠すぎる存在だよ。


 子供は全力で楽しむから馬にもそれが伝わる。ここは全力で楽しめる場所だと分かる。それに今まで子供が楽しんで乗馬するのを見たことがなかったのだと思う。だから自分の仔も可愛がってもらえると感じた。それに姉さんが見ているのも安心に繋がっている気がする。更にクロア姉さんが世話するのだから万全だよ。話ができなかったとしても世界一の環境で間違いない。

 記憶を消す前の姉さんが悪意のある動物を追い出して動物が序列を決める仕組みを作ったのも大きいと思う。そのため専属馬と準専属馬は序列で決まる。末っ子を乗せて遊んだ方が楽しいと思うのかどうかは馬次第だと思うけれど、ここは動物の自由度が高いと分かる。


 そして姉を見ればここの環境が悪くなる気がしない。 


「それなら昼食後に聞き取りして、お風呂上りにも聞き取りして、明日の朝食後に姉さんが方針を伝えることにしていい?」

「そうだね。朝食を作っている時間に末っ子の考え方と明朝の状況を聞いてから方針を考えるよ。クロアは陽が出てから確認作業を始めるようワーディーに伝えておいて。そして朝食前にワーディーに状況を聞いてきて教えて。」


 姉はお互いの役目がはっきりしているので何事でもすぐに決めることができる。

 朝食を食べる時間しか考える時間がないのに問題ないと思えてしまう。


 皆が成長して大人になったとしても姉さんがいないのはあり得ない。姉さんの存在感が大きすぎる。

 だけど様々なことを同時にいくつも考えているのに自分自身のことだけは考えていない。だから姉さんを変えるために体を得た私が変えるしかない。そしてクロア姉さんとは違った力を手にする。


 姉さんの敵を潰し、姉さんの障害を排除し、姉さんを守り抜ける力があればいい。

 クロア姉さんが家族と動物を守ってくれるので一緒に楽しく生活する。


 私にできないはずがない。姉さんに任された妹なのだから!

会話ができるほど近くても追いつき追い越そうと考えると余りにも遠い存在です。

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