第40話 欲望
◇◇◇
高級店。
楽しみにしていた高級店ですがまた来る機会はあります。今日は重たい話をさせていただきます。16歳の少女の思いを誰も気づいてくれないのです…。
やはり不安があります。
≪リュウ、話そうと思っていたのですが不安があります。クズの親玉がクロアとディアを仲違いさせようとしてきた場合です。危険でしょうか?≫
<リン、俺も言ってやりてえと思っていたのだがクロアは俺たちに何も言わない。それは信じているからだと分かるだろ。俺たちがクロアを追い詰める方が最悪だ。クロアと一緒に死ぬのは構わねえが悲しませたくねえ。クロアも我慢してきたんだぜ。俺たちだけ言いたいことを口にするのか?言う機会はいくらでもある。お茶会の日にフィオナが疑っていたら言えばいいじゃねえか。あいつが必死に抗って我慢して作った日々だ。クズは残っているがクロアなら片付けるところまでたどり着いている気がする。お店のカウンターで話す内容でもねえ。我慢しろ>
≪リュウ、私の思いは自分勝手ですね。その日が来るまで我慢します。リュウも我慢してください≫
<俺たちまで楽しめるように今日は頑張った。当然我慢する。ところで結界内の妙な雰囲気は何だ?お前も見てみろ>
≪リュウ、これは危険な兆候です!あの魚料理が原因なのかもしれません。名簿にします。お母さんの私財を好きに使ってこのような状態にしている。いらない人間は排除する方向で動きます≫
<二月は働かせなと駄目だからな。殺すなら二月後だ!>
「突然すみません。お酒と料理まで用意していただいているのですが乾杯の前に言った方がいいと判断しました。結界内で暴徒が出る可能性があります。特に家族連れの食堂に向ける感情か異常です。完全に魅了されているのです。食堂でお金も出さずに食べている家族が何を考えているのかが分かりません。そして孤児院の食堂で何を出していたのですか?もしかして原因は400万リンの魚料理ですか?ですが幼い子たちに食べさせるために買ったはずです。今日の記憶を完全消去して店長を殺したいのですがよろしいですか?」
フィオナ姉さんは動揺しませんね。実際に食べてみたから分かるのかもしれません。
「急がないと危険な状態ですか?」
「食堂をどのようにするのか決めなければなりません。子供たちの中にも魅了されている子がいるのです。やはり裏切者を出して大将のお弟子さんを借りているのに当たり前のように行き先を言う人間は使えません。私が止めなければ魚を全種類買うところだったのです。明日の食堂は任せられません。対策を考えないと朝一で暴動です。洗脳や殺してもいいのであれば名簿にしますので新しい人か引越し先で見つかるまで使い潰します。店長は論外です。魅了されている家族も捨てたいです。家族の記憶を消すだけですから。今だから言います。家族を連れてきた女性は無理です。勘違いをしています。魔石を使った邸を与えるべきではありませんでした。家族内については殺し合い以外は無視してもいいと考えていましたが今の感情は駄目です。このような場で品が悪いのですが騎士団のような状態です。明日になれば欲が満たせると考えています。」
お母さんがフィオナさんを見ました。私の言葉を疑っているのではなく対策を考えるために食べた人の感想が聞きたいのですね。
「フィオナは食べたのよね?どのように感じているの?」
「普通のお椀にあり得ないほど美味しいお魚のスープが出てきました。ミュリエルも店構えと料理の味に違和感がありすぎて小声で確認されました。『この食事で明日から大丈夫なのですか?』と。子供たちには『引越し先を探し始めた記念日だから特別な料理だよ』と言っておきました。残念がる子もいましたけれど、他の子が『あれを毎日欲しいと思ったら普通の食事が嫌いになっちゃうよ』と慰めて理解している子もいましたが駄目だったようですね。働いている子の8割くらいは勘違いしています。今日の完全記憶消去は賛成。というよりも必須だよ。あの料理を全家族に振る舞っているなら最低だね。働いている子から親の記憶を消して殺す?お母さん、料理で暴動を起こすほど酷い家族が集まっているとは思っていなかったから伝えるのが遅くなったよ。」
フィオナ姉さんの気持ちも分かります。料理で暴動を起こすとは普通考えません。
しかし普通の人々が圧倒的に少ない国なのです。
お母さんが腹が煮える思いを我慢しています。思考に怒りは邪魔ですからね。
≪リュウ、乾杯してから話した方がよかったですか?≫
<孤児院は幼い子の命を守る場所だぜ。間違ってねえ>
「すみません。大将も食べてみましたか?」
「はい。弟子たちが突然走ってきたので食べに行きました。あの魚は売れていなかったのではありませんか?遅れて出発してあの味の魚が残っているのがあり得ません。そして買ったら駄目な魚です。滅多に捕れない魚でしょう。中毒性があるような味でした。普通なら味見した時点で出したら危険だと気づくはずです。それで弟子たちが走ってきたわけです。私は子供たちが食べる前に警告しました。『ご家庭に持ち帰って味わってください。孤児院にある食堂の意味を理解していますか?』と聞きました。幼い子を育てるためにお母さんが私財を使って運営している孤児院です。『あなたは壊す気なのですか?』と。『大衆食堂が高級店より美味い料理出したら文句言いに来たのか!』と言われましたから無駄だと思いました。出汁だけで高級店を超える味が出せます。確実に2日分くらい用意しているでしょう。あの料理を3食無料で3日食べ続けたら味覚が壊れます。息子さんはまともでした。『お弟子さんを借りている大将に偉そうなことを言うな!』と。それに『この味を要求され続けたらどうするんだ?』と。『高級食材を無駄にしましたと謝罪しに行くぞ!』と本気で怒っていました。ですが息子さんも子供たちが入ってきたら喧嘩を止めました。子供たちに見せるべき姿ではないと笑顔になりました。あの切り替えは私も素晴らしいと思いました。恐らく覚悟したのでしょう。それにあの子たちは怒っている大人が普通の子よりも怖いはずです。」
間違いなく怖いでしょうね。鞭で打たれる生活をしてきたはずです。
「クローディア、私とコリーを念話で繋いでください。」
「分かりました。」
≪リュウ、傍聴もよろしく≫
<分かってる。お母さんマジ切れだぜ!>
◇◇◇
念話中。
「母です。コリーの心に話しかけています。明日暴動が起きる予兆があります。理由は分かっていますね?誰が悪いのか家族で話しあってください。5人家族ですから意見が分かれても構いません。どのくらいの時間があれば意見が出ますか?それとコリーが知りたい意見として聞いてください。」
「分かりました。誰が悪いのかだけでしたら10分も必要ありません。」
なるほど。人の責任にする家族だと理解しているのですね。
「それではこのままお待ちしています。全員の結果を教えてください。」
「はい。すぐに確認します。」
◆
念話外。
「クローディア、コリーを中心とした声を拾えますか?」
≪リュウ、相当ですね≫
<マジ切れだって言っただろ。急いで拾うぜ!>
「親父、今日の食堂の雰囲気を見ていたのか?今後もあの味を期待される。無料でしかも手に入らない魚だ。まずどうするつもりなのか教えてくれ!暴動が起きたら殺されるだけで済むと思っているのか?」
「うっせえな。暴動が起きたら記憶消してもらえばいい。何も問題ねえだろ。」
≪やはりクズです。問題の当事者が私たちを当前のように利用するつもりです≫
<楽には殺さねえだろう。食堂がどのようになるのか気になるぜ>
「はぁ!?誰の記憶を消したら暴動が治まるんだ。」
「ただ飯食って暴動起こす奴が悪いに決まっているじゃねえか。」
<リン、こいつマジでお母さんに内緒で拷問決定だ!>
≪楽に死なせないように気をつけてくださいね≫
「つまり親父が頭下げて暴動を治めてくださいと頼むってことか?」
「暴動を治めたいのは俺じゃねえぜ?母さんの方だ。勝手に治めてくれる。」
<リン、こいつの精神保護してくれ。全身切り刻む。誰が相手か分かってねえ!>
≪お母さんも激怒しています。それに合わせて拷問です≫
「全部お母さんの私財なんだぞ。何がただ飯だ。親父だって金払ってねえじゃねえか。母さんも参加しろ。暴動の原因を作った親父が悪いのか他に誰が悪いのか決めろ。あんな料理食ったらあの子たちおかしくなるぞ。マジでふざけたこと言ってんじゃねえよ。俺たちは孤児院に料理を出す依頼を受けたんだ。暴動が起きたら困るのはお母さんだと?その前に俺たちが裏切ってるじゃねえか。今朝2人も裏切って明日は親父の料理が原因で暴動だ。これが孤児院で料理する食堂か?買い出しに行く前に何て言ったか覚えているか?腹いっぱい食わしてやりてえと言ったんだぞ。あの料理以外食えなくなるかもしれない。どうするんだ?それに何で子供たち以外にも食わせる量を用意した!子供たちのために料理するって魚を買っているんだぞ。どうするか言ってみろよ!」
「それならあの魚また買いに行けばいいじゃねえか。」
<リン、こいつを魚のようにしてやるぜ!>
≪リュウ、餌を与えないとすぐに死にます。管理が大変です≫
「馬鹿じゃねえのか!魚売れたとき店員喜んでたよな。喜ぶんだから売れねえ魚なんだろうな。それがあの味だぞ。普段捕れねえ魚なんだ。そして住民は食ったら中毒になると知ってるんだよ。あの店員は俺たちが観光客だと分かっていた。だから安心して売ったんだ。一度だけ食うなら大丈夫だろうってな。どこの大衆食堂が400万リンの魚を毎日出すんだ。俺が謝罪して死んでくる。妹だけには罪がないと思ってほしい。だから謝罪して妹の命乞いをする。誰が悪いのか言えよ。」
「じゃあ、お前が悪い。娘の代わりに死んでこい。」
≪リュウ、家族捨てて記憶消しますか。食費の無駄です≫
<リン、記憶で確認する。働いている娘は思考誘導だ。そいつが働く動機に合わせてだ>
「母さん、俺が死んだら食堂が維持できない。外に出されて終わりだ。誰が悪い?」
「そこはあなたの命乞いで何とかしなさい。私は娘を預けている母なのよ。」
預けているのではなく帰らないだけです。何が原因がよく分かります。この家族はおかしいと娘さんは思っているのかもしれません。
≪リュウ、コリーさんは本気で覚悟しているのですか?≫
<ああ、一切感情が揺れてねえ。自分の命で妹だけ救うつもりだ>
「お母さん、コリーさんは本気で妹さんの命乞いをしに来る気です。」
「この流れは理解できないわ。血の繋がった家族で一緒に店までしているのよ。全部息子の責任にして親のために命乞いをしろですって…。コリーの言葉を待ちましょう。」
念話外終了。
◆
「すみません。繋がっていますか?」
「ええ。もう決まったのね。どのような結果なのかしら?」
「俺が悪いで満場一致です。妹だけは助けていただけないでしょうか?」
「何故あなたまで自分が悪いと思うのかしら?」
凄い覚悟です。助かるとは微塵も思っていません。それでも妹さんのために自分が罪を被るつもりなのですか。
「味見した直後に親父を殺せばよかったのです。子供たちに見られなければ問題ありません。契約を果たせなくて申し訳ありません。それでも妹だけは見逃してくださいませんか?」
「あなたの決意は分かったわ。選びなさい。あなたが店長になって続ける。但し、親は捨てる。家族全員で外に出る。勿論普通の家よ。親を捨てた場合は娘さんから親の記憶を消すわ。選びなさい。」
≪リュウ、お母さんは真面目な子には優しいですね≫
<ああ、マジ切れでもそこだけは変わらねえな。すげえよ!>
「俺が店長やります。買い出しには行けなくなりますのでお願いしてもいいですか?」
「あなたも色々な食材を現地で見たいはずだわ。何故行けないの?」
「子供たちだけでしたら大将のお弟子さんと3人で何とかなると思うのですがそこに子供の世話をしている女性の家族の食事まで用意すると、とても無理なのです。俺はギリギリまで仕込みをしますからそれで明日何とかなるか見てください。」
「やめなさい!若い子がそのようなことをする必要はないわ。働いていない大人がたくさんいるじゃない。働かせればいいのよ。若いうちに世界の食材を見るのは勉強になるはずだわ。無理して体壊したら働けないのよ。えっと…、そういえば暇している男性が8人いるわ。その人たちは料理できないけれど、一生懸命に働くことは保障する。それで何とかなりそう?」
≪リュウ、お母さんの優しさに感激です!≫
<コリーの将来を考えているのか。本当にすげえよ!>
「両親を追い出した後に俺のいる邸に呼んでもらえませんか?今から料理教えます。本当は俺が伺うべきでしょうが食材が邸にあります。何とかなりますか?」
「急いで準備させるわ。連れていくから用意しておいて。」
「ありがとうございます!絶対に食事作ります。」
「ええ。約束を守る子は好きよ。頑張りなさい。」
念話終了。
◇◇◇
「クローディア、邸のブレッドに念話を繋いでください。」
「分かりました。」
≪リュウ、いつも通りお願いします≫
<マジ切れ母さんがこの後だぞ!俺の拷問も合わせる。裏切者をまとめてだ!>
◇◇◇
念話中。
「ブレッド、母よ。今仕事していないわね。明日から8人全員食堂で働いてもらうことになったわ。あなた達より若い子なのだけれど、料理を教える準備して待っていてくれているのよ。全員を10分以内に外に出られるようにしなさい。私が邸に行って案内するわ。」
「はい。すぐに準備させます!」
念話終了。
◇◇◇
「本気で根性あるね。驚いちゃったよ。言い訳すらしないじゃん。親殺せなかったのが自分の責任なんて無理があるよ。格好いい男も身近にいたんだね。」
「クローディア、クズ両親は息子を犠牲にしたわね。左腕を肩から切断して出血を止めて。あと右手の親指切断して出血止めて。雨に濡れると可哀想だからミュリエルがいた部屋に飛ばして。雨に濡れないから服と靴もいらないわね。両足の親指切断して出血を止めて。歩かなくてもいいから安心だもの。全裸で部屋に飛ばして切断した部位は灰にして。できますか?それと旦那さんが奥さんを襲っても例外にしておいてください。」
≪リュウ、コリーさんに親の血を見せないためですね≫
<妹が分からねえ!コリーの記憶見て確認して妹から親の記憶消す。息子捨てたから子作りしろってことか?今の息子と娘が親捨てたのを伝えるのは優しいな。今日の記憶は寝静まった頃に関係者とミュリエル以外は消す。裏切者2人も全裸で旦那に発情するようにしてやる。当然例外だ。切り刻んで血塗れにして回復した後だけれどな>
「何も問題ありません。今日の記憶は関係者とミュリエルさん以外は寝静まった頃に消します。フィオナ姉さんは明日もミュリエルさんを皆に紹介してください。お母さんの優しさに私たちの優しさも伝えようと思います。」
「とても優しいのね。裏切った2人の場所を把握しているのか聞いてください。」
≪リュウ、考えていることが一緒です≫
<雨に濡れなくても部屋は血塗れだぜ>
「お母さん、私たちの優しさに含まれています。発情する夫婦を邪魔する発情する裏切者2人です。裏切者が発情する相手はクズ店長です。お母さんと私たちの優しさで幸せな光景ができます。雨に濡れませんが血塗れにして回復します。魔法もすぐに飽きるでしょう。他の家族はどのようにしますか?記憶でクズか確認して追放し、娘の働く動機を調べて思考誘導を付与する。二月後は知りません。性別に関係なくクズが嫌いなのです。クロアが寝ているのでお母さんの決断で行動します。これだけは言わせていただきます。クロアはお母さんとフィオナ姉さんを守るために演技をし続けました。一度たりとも家族ではないと思ったことはありません。本気で守るために全能力とお母さん達を騙したのです。守り抜いたクロアを信じてあげてください。クロアは考え方を変えたのではなく戻すためにそのように言っただけです。クロアは何も言いません。私たちもこれ以上は言えません。お母さんとフィオナ姉さんの命を確実に守ったのはクロアです。母として姉として接してください。」
≪リュウ、いい機会だったので少し話しました。この程度なら問題ないでしょ?≫
<記憶を見ても分からねえ。誰も何も分からねえからな>
「いつからそのように演技していたのか教えてもらえないかしら?」
「それは言えません。お母さんがクロアの自然な素顔を見たのは寝顔だけで起きているときの自然な素顔はまだ見ていません。フィオナ姉さんとのお茶会が初めて起きているクロアの素顔を見ることになると思います。」
≪リュウ、楽しみですね。私が死を覚悟したクロアの自然体はどのようなものでしょうか≫
<死を覚悟した!?いつしたんだ?>
≪訪問してクロアに代わった直後に死んだと思いました≫
<軽快に意味の分からねえ会話してたじゃねえか>
≪あれは全てクロアの命令です。そのときの自己回復では分からない微細な感情操作で命令されました。感情を出しているのに自己回復が混乱していたので、その把握力は何ですか?という感じです≫
<クロアの記憶はクロアが考えたものが届いていただけなのか?>
≪はい。渡されたクロアの情報は記憶保護ができて能力と話せる美少女です。実際に会ったらこの世界の女王に会いました。どこかにいるクズの親玉は唯のクズドラゴンにしか見えません≫
<クロアを馬鹿にして見下して遊んでいるような態度で最期は崩れた。全部クロアの台本かよ>
≪2人目の人形に台本通りの記憶が届いたのか確認しています。クロアを相手にする必要がない存在だと思わせてクロアは寝たのです。クロアは結構話してくれました。起きたときに何も分からないままだと涙が出そうです…≫
<俺は全力でハイハイするから頼んだぞ>
本当にハイハイしていたら踏み潰されそうです。
「新しい相手が現れたから言えないのですか?」
「違います。クロアが言わないので口にできません。話せることですとクロアは家族を含めた身近な人たちと笑いあえる日々のために抗い続けてきました。精神の奥にいる子はお母さんだけでいいのです。そして罰として食糧を奪い合う姿を見せることになりました。新しい相手が現れたことでお茶会が延期になったことをクロアは激怒しているはずですが分かりません。記憶にも残りませんが精神の奥にいる子が本気で恐れています。クローディアの自然体は世界の支配者です。クロアは世界を理解したので寝たのだと思います。自分を美少女だと余り理解していないクロアは何も考えずに楽しみにお茶会に出てきます。脅しではありません。クロアには常識がないので自分のことすら理解していないのです。私と魔法はクローディアの自然な姿を見るのが楽しみです。フィオナ姉さんは王族を見てきましたが紛いものです。明らかに格が違います。それに妹が世界の女王だと理解できます。何も怖くありません。姉とお茶を楽しみにしているだけの妹です。」
≪リュウ、ハイハイを続けますか。あなたはクロアに精神を砕かれて満足できますからね≫
<分かってんのなら手伝え。お茶会の日が延びるごとに地面に埋まっていく感覚なんだぞ>
「よく分かりました。私たちは今まで通りでいいのよ。フィオナ、クロアを見て怖いと思ったら素直に言いなさい。何がどのように怖いのかをです。クロアは強くなるしか生き残れなかった。助けられなかった。それが世界に届いてしまっただけなのよ。私は母としてフィオナは姉として話すだけで余計なことは考えない。今すぐ無理なことはしない。クロアと何を話してもいいのだけれど、悲しませるのだけは止めなさい。確かに相手は来たけれど敵対しない。感情は表に出せない。だけど初めて普通に話せる妹を疑うの?焦っても守ってあげることはできない。それならばできることをしなさい。分かったわね?それに今本気で辛いのは魔法なのよ。拷問して発散するくらい追い詰められているわ。クロアが起きたときに日付の確認が入る。クロアの雰囲気を感じている2人には泣ける話だわ。さて、乾杯だけして一度お店を出るわ。家族については後で考えましょう。それでは、乾杯!」
「乾杯!」
<俺の味方はお母さんだけだぜ。あれだけの話で俺を心配してくれたぞ。お母さんにとって娘の能力も娘と同じ扱いだとよく分かったぜ。お母さんの建築屋になる!>
≪現実逃避している暇があるのですか?私も実験して結果を何か出さないと埋まるのです。理解してください≫
お母さんは急いでお店を出て行きました。すぐに戻ってくるような速さです。
「フィオナ姉さん、聞きたいことがありませんか?」
「妹を疑ってはいないけれど、何から守ってもらったのかは知りたい。駄目かな?」
フィオナ姉さんなら大丈夫でしょう。過去まで届きません。
「10人で出会いましたね。9人を潰したのはクロアです。実験のためにあらゆる臓器が抜き取られています。フィオナさんが姉になる前からです。私たちはクロアの作戦で動いています。次にクズ加護です。クロアに嫌がらせをしたいという理由だけで殺されていたかもしれません。そして今回です。二度と記憶が戻らなかったかもしれません。クロアは記憶を見ている全能力を騙し、家族を騙しました。監視され記憶を見られ外にも出られないクロアがお母さんとフィオナ姉さんを助けるには何か方法がありますか?」
「クロアは私たちと距離を取り嫌がらせにもならない相手だと理解させる。そして理由なく人を殺すなと言われている能力たちは私たちを見下し笑うことができても殺すことはできない。砕く理由があるならクロアは必ず砕くと知っているからですか?」
似たような過去があると分かるのですね。相手が何故攻撃をしてくるのか。何を目的に攻撃してくるのか。そしてどのようにすれば攻撃されないのかをです。
「今のは私の想像で実際は分かりません。クロアは自分を犠牲にした計画を誰にも話しません。成長した私が何度過去を見直してもクロアの考えていることが分かりません。バラバラに見ると意味のない行動にしか見えませんが今の結果を見ると全て繋がっています。クロアが確立や運で行動しないことはフィオナ姉さんにも分かるはずです。クロアは道化を演じ続けました。そして家族を相手にしていません。そして全てを綺麗にした後に考え方を変えると言いました。私は違うと思いす。クロアは守っていたことを知られたくない。家族に遠慮されたくないのです。私は今日の記憶を消します。フィオナ姉さんはお礼を言っていけません。クロアも謝罪しません。記憶を見ている私が確信できないのです。フィオナ姉さんは何も知ることなく過ごせました。一番最初に自然体で会う家族をフィオナ姉さんにしました。クロアは確認するつもりなのだと思います。どのくらい疑われているのか、嫌われているのかをです。距離を縮めるためにです。何が疑われていて改善すればいいのかが知りたいのです。クロア以外事実を知りません。ですから姉と妹のお茶会をする。それだけが事実です。」
本当に分からないので困ります。ディアと融合してからは全く分かりません…。
「重度の男性恐怖症のクロアに姉として最低なことをしたのは事実だよ。」
「違います。クロアが最低なことをフィオナ姉さんにさせたのです。クズ加護はクロアの症状を知っていましたがフィオナ姉さんは知りませんでした。家族に嫌がらせをされるクロアを見るのは愉快だったことでしょう。そしてフィオナ姉さんの命は守られました。フィオナ姉さんはクズ加護の計画に参加しただけです。何も言わないクロアが悪いのです。それに私以外の能力はクロアの記憶を見たから知っているだけです。私だけが男性恐怖症かもしれないと打ち明けられました。そして2日間で確信しました。男性恐怖症の原因は過去の洗脳です。フィオナ姉さんは最近聞いたばかりです。それだけが事実であり後は全て想像です。」
<リン、想像にしては具体的だな。まあ、フィオナなら何も問題ない>
≪はい。お母さんだとディアと繋がってしまいます≫
「普通は人を助けたら褒められたり賞賛されたりしたくならないの?」
「クロアには何もありません。クロアが憧れているのは普通の家族であり遠慮されたり謙遜されたくないのです。普通を知りたいのです。そのために全てに抗い戦い守り抜いてきたのです。普通の家族なら母より姉とお茶会をするはず。フィオナ姉さんを選んだのはこのくらいの理由だと思いますが、これも想像です。姉として何かあれば妹に直接言えばいいのです。これから一緒に過ごしていく家族が細かいことに気を遣いますか?フィオナ姉さんが隠してもクロアは気づくでしょう。ですがお互いの関係を考えると、どちらが正しいですか?」
<リン、俺を追い詰めているだろ!>
≪ハイハイ頑張ってください≫
「直接言ってあげる方が自然だと思う。だけどお茶会が終わるかもしれないよ。」
「フィオナ姉さん、家族が一緒にお茶を飲むくらい何度でもあります。常に死と隣り合わせだったクロアにとって明後日でも来週でもまた今度続きをしましょうと約束できるだけで嬉しいのです。全て私の想像です。どのようにするのかはフィオナ姉さん次第です。」
フィオナ姉さんが前向きにお茶会に臨んでくれるなら嘘でもいいのです。クロアの計画は何も分かりませんが結果が大切です。
「分かりました。今までの話は想像ですけれど、知っていても損はありません。それでもクロアとは何も知らない姉として会いたいと思います。姉妹ですから辛いと思ったことは全て言います。クロアも倒れる前に私に言うでしょうからね。お茶とお菓子を探しておきます。」
「それでいいのです。実にいいお姉さんですね!」
<リン、完璧じゃねえか。絶対記憶消すからな!>
≪元々そのつもりです。クロアは想像でも知ってほしくないでしょう≫
「それでは話を変えますね。働く子のために家族や友人を助けてもいいと母が呼びました。邸まで用意しています。忙しいのは娘を見ていれば分かりますよ。美味しい魚でしたけれど、何もしていない人が魅了される。料理の味が落ちたら暴動になりかねない。余りにも理不尽です。この国は何でしょう?他国は違う感じのようですし、異常です!追い出した方がいいですかね?ですが無力な女性が残されてしまいます。どのようにするのが正しいのかが分かりませんよ。」
「大将、近隣諸国は異常に感じます。何か分かりますか?」
大将は分かっている気がします。この世界の地図を持っているのはクズドラゴンだけでしょう。人間の記憶を定期的に消している気配もあります。本当に腐らせていますね。
「私なりの考えです。帝国は領土的野心が強い皇帝が治めていましたが、近隣4ヵ国は既に属国扱いです。今回のあり得ない計画も帝国に追従してご機嫌を取ろうとしているだけでしょう。そして犯罪組織が多く貧民が溢れ管理も警備も整備もされていません。そのため帝都の南区域は被害者と加害者が圧倒的に多いのです。そのため機会があれば加害者側になろうとします。その雰囲気が余りにも強いので普通だった人も加害者側になる機会を狙っています。お母さんも娘のために殺される予定だった幼い子たちを見殺しにはできないでしょうし時間もありませんでした。その結果お金で人を集めるしかなかったのだと思いますが、集まったのは被害者から抜け出す機会を探していた人と加害者です。加害者はより強い加害者になるために、被害者は分かれます。真っ当に生き抜く機会だと考えた人と加害者になれると考えた人です。普通に考えればおかしいのです。豪華な邸を用意してもらい食事もただで用意してもらえるのに働こうとしない。人が足りていないことは分かっているのですから何か手伝えることはないのかと考えます。しかし加害者や加害者になりたい人は特別に選ばれた存在だと考えているのでしょう。二月後に家族を連れてきた家の女性と家族は消される気がします。この地に残り加害者として生きたかったはずですから。皇帝は知っていて放置したのです。戦争で勝てば全員加害者側になれるからです。利用しやすい人が残るように作られているのです。」
被害者を戦争に参加させるのは簡単だという事ですか。しかしこの辺りに攻める国はあるのでしょうか?
≪リュウ、近隣4ヵ国を除いた国で帝国が攻めることができる国はありますか?≫
<領土的野心なら国じゃなくても街でも村でもいいじゃねえか。それならあるぜ。街人を全員奴隷にするだけで帝都の住民は安定しそうだな>
「なるほど。真面目に働く男性たちが料理を覚えた方が今後のためになるのかもしれないと考えたのですね。名簿を作って見せる前から見限っていたのではなく今回の件で見限ることに決めたのでしょう。食堂で二月真面目に働けば家庭料理は作れるようになるはずです。これは大きな成長です。0から努力した分だけ増えるのです。それにしても大将の料理は品がありますね。器から盛りつけ、当然味もなのですが量も計算されているように感じます。そしてお店の雰囲気と調和しています。3歳児2人がここに行きたがるわけです。私は精神や体を健康に保つための人格ですが、お見事です。お金があっても毎日来たくありません。この雰囲気になれたくありません。大将が料理を変える期間はどのくらいですか?」
「私の考えを完璧に把握されてそのようなことを聞かれたのは初めてです。引越し先の食材にもよりますが長くて三月ですね。」
「クローディアはそれを聞いて何を思うの?」
私も世界を楽しみたいだけなのです。
「その期間に好みのお酒を見つけて、その回数来るのか、一月に一度程度に我慢したいお店です。そして大将が常連客だと考えるのもそのような人たちなのでしょう。来店する度に次週に予約する。それはお店を楽しんでいないただのお金持ちです。大将はどのように見えますか?よく来店するけれど、人格が違います。楽しませたい人が違います。お母さんはお店の内装維持だけ私たちに頼みました。この場所は常に新築のような雰囲気を少しだけ残すようにしています。そして従業員を見るように言われています。何も言わない経営者に勝手に内装を触る魔法使いです。私たちについて大将にはほとんど隠していません。困りましたか?面白いですか?」
「少女にここまで追い詰められると困ってしまいますね。最初の質問についてはその通りです。お店を理解して楽しんでいただけるお客様を常連客だと考えています。そして経営者であるお母さんはお店の内装と従業員の確認をしてくれていたのですね。正直に言いますと面白いです。この歳になって他国の空気に触れ新しい食材を知ることができるのです。明日の国は何があるのか年甲斐もなくワクワクしているのです。そして最も重要なのが安全です。お母さんが食堂の子に仕込みをするよりも他国を見ることを優先してあげたのもそこが大きいでしょう。普通ではできないことをしているのですから、それを利用しなさいと叱られたようなものです。責任感が強くまだ若く将来が決まっているわけではありません。だからこそこの機会を潰すな。将来のために活かせというわけです。私も彼の家族の話を聞いて南区域らしいと思いましたが彼の回答には驚きました。妹の命だけを願い契約を果たせないことだけを謝罪しました。妹の命のためでしょう。意味のない言い訳は相手を不快にさせるだけです。鳶が鷹を生むとはこのことですね。私の代わりにも怒ってくれましたので胸がすく思いでした。彼は孤児院で働き続けることを希望すると思いますがお母さんが反対するでしょう。彼がお母さんに恩を返したいのであれば楽しめるお店を作ることです。お母さんは理解力が高いので直接お母さんに恩を返すのは困難です。だからこそ楽しみなのでしょう。クローディアさんは本当に変わりますね。嫌な雰囲気を感じたときもあるのですが、どのようになりましたか?」
お母さんが戻ってきましたね。
クズ加護の雰囲気を感じ取れるのは凄いです。それほど横柄な態度だったのでしょうか。
「お待たせしました。盛り上がっていますか?」
「大将にこの国について聞いていました。お母さんどのようにする?勘違いしている人間まで結界で守るのは不愉快だよ。家族は何もせず働いている女性も特別なことがあれば、それが続いて当たり前だと考える。暴動が早く起きようが関係ないよ。追い出すべきだと思う。一月で国選びは終わらせるつもりでしょ?そして残りの一月で募集と家の候補地を探す。買い出しは他国を見てもいいと思うけれどね。集合住宅作ってもらって追い出そうよ。二月後の働いている子については分からないけれど。」
≪リュウ、記憶の封印はできますか?≫
<その手があるじゃねえか。閲覧禁止にすればいい。何度もしてきたことだぜ。問題ない>
≪リュウ、欲深い両親の家は把握していますか?≫
<絶対に飛ばすと思っていたから把握しているぜ>
「魔法と相談しました。両親の記憶を閲覧禁止にして彼女の働く理由を刺激する思考誘導を付与します。両親はこの結界での生活の記憶を消しましょう。まだ2日目です。それに元の家も把握しています。子供は大人や環境の影響を受けて育ちます。食堂も邸の男性8人が加わっても家族が入ると大変だし不満が出る可能性があります。クロアが守りたい人に欲深い家族は入っていません。防護壁で囲むのをやめましょうか?逃げたら魔獣に食べられるだけです。どちらかといえば守ってあげるための防護壁です。大量の人が死んでいますので食糧は余裕でしょう。誰かが独占しなければいいのです。森も防護壁の中に含まれていますが住民で倒して食糧にできる弱い魔獣です。だから出てこないのです。確かにクローディアのために幼い子を殺そうとしました。殺された子も大勢います。それはクローディアの責任ですか?大将の話を聞くとクローディアを戦闘兵器にしたいだけだと分かりました。心を壊して人形にしようとしたのです。私たちはクロア最優先です。クロアは家族最優先です。どのようにしますか?」
「クロアが大切にしている家族はディア、あなた達、私、フィオナでいいのね?」
やはり理解している気がします。
「その通りです。初めから変わっていないと思います。」
「残った2人ですら本当は分からないんだって。想像を聞いたけれど、それは胸に納めて姉としてクロアと話したりするよ。」
「私に何も言えない理由は過去を掘りすぎるからね?」
≪リュウ、確定です。お母さんは理解しています≫
<最強お母さんだからな>
「その通りです。想像とはいえ過去をほじくり返したくありません。」
「2人の想像通りなら凄すぎる。だけど違っても結果は同じだよ。私たちは生きていている。」
「私は聞かなくても想像が分かるわ。実行します。よろしくお願いします!」
≪リュウ、お母さんは流石ですね≫
<今から記憶を送る。思考誘導付与の参考にしてくれ>
≪これは酷いです。働く必要がない特別な存在だと思っています。お魚料理で明確になったのはよかったです。全てが終わったら会議が始まる直前まで記憶を消してください。ミュリエルの話もクロアには刺激が強いでしょう。彼女は無理やりそのような経験をしてきた可能性が高いです。クロアと仲良くなったら話せばいいのです≫
<ミュリエルには返事が1つだけしか許されていない。クロアのように男性恐怖症の可能性もある。しかし彼女にとっては食事ができるだけでいい環境だったんだ。それと空間庫を掃除したらあったぜ。保存してある目が毒水に変えられていたり武器に属性付与したら爆発するようになっていた。クズ加護として自分が能力を指揮するのが前提の行為だな。魔石には触っていない。犯人探しが始まるからな。そして空間庫を毒ガスが満たしていた。水に溶ける毒ガスではなくてよかった。空間庫を完全に消したぞ。そして新しく用意した。お母さんは気づいているのかもしれない。一番クロアを苦しめたのがディアだと。」
≪3歳児の責任にしても意味がないと思ったのでしょう。ディアは徹底的にクロアを追い詰めた事実を知らず、加護を砕いたことで何か言われるのかもしれないと覚悟していたクロアから抜け出してお母さんに走りました。クロアは3歳児にはお母さんが必要なのかと理解していましたが16歳の思考力を自分勝手に使い行動が全く読めません。自己犠牲を否定しているのに爆走してクロアを崖まで追い詰めました。ディアが死体を見続けても我慢したのもおかしいです。今だからこそ分かりません。何故相談しなかったのでしょう。訓練でクロアが疲労していたからでしょうか。お母さんに任せるのが一番ですね≫
<お母さんは今後ディアを叱ってくれるはずだ。ディアの中ではクロアが最優先なんだ。悪気は全くねえからな。結界が完成するまで眠らせてロディと計画対決してもらうのが一番だ。ディアは今の姿でもお母さんに甘えられる。クロアは甘え方を知らない。フィオナが前向きに考えてくれてよかったぜ。気合いれてハイハイから徒歩まで成長する。俺が外に出た翌日には完成してねえとやばいぜ…。リンは自然魔力を把握できるだろ。それは何故だ?>
≪自然の魔力にも記憶が入っています。私は魔法にはできませんが感じることができるのは本来あるはずがないところに感情を感じるからです。証をゆっくり抜いてどこから見えなくなるのか。それを続けるのが間違いなく一番です。楽にしたいのなら結界に記憶消去を付与するのが一番です。とても難しいと思いますけれどね≫
<それだと俺が成長しねえ。だが証が掴めない。何故だ?何か分かるか?>
≪練習するなら体の中でするのが一番です。手に魔力を纏っていますか?索敵の魔力と繋いだ仮想体で動いていますが魔力を放出したら記憶が漏れるので魔法を使うときしか出せないでしょ。そして魔法を使う前提で集めた魔力で試しているのではありませんか?ロディも汚れを剥がすときはクローディアの魔力が必要だと言っていたではありませんか。体が魔力でできていても漏れないように結界を張っているでしょ。クローディアの純粋な魔力でないと証には触れないと思います。リュウは猪ですか?≫
<マジで猪だぜ…。しかも直進して木に激突してた。だが自然の魔力になったら終わりだぞ。何か方法があるのか?>
≪激突して方向を変えてまた激突していますね。自然の魔力なら誰の魔力でも掴めると思いませんか?見えなくなっても証を入れる位置は分かるでしょ。何故証だけ持って鍛錬するのですか?≫
<猪ですがクロアには秘密にしてください。ディアと同じ扱いになります。お願いします>
≪女王クロアが無意味な鍛錬方法を言うはずがありません。煽られずに憐れに思われます≫
<マジでやばかったぜ。自分で考えるのが苦手になっているな。クロアの指示が的確すぎて甘えていたぜ。マジで頑張るわ!>
「ところでお母さん、倉庫は使えますか?」
「何も問題なく使えます。」
普通に魔力を使えていると考えてもいいですね。
「それでは念話は使えますか?」
「少しお待ちください…。使えました。」
属性魔法については分かりませんが生活する上では十分でしょう。
「私の予想どおりです。自然に飛んだのでもしかしたらと思いました。」
「あなた達以外の能力が必要ない理由がよく分かりました。」
クズの親玉は全クズドラゴンが魔法を使えるようにしたかったのですか?それために私たちを能力にしたのですか?非常に不愉快です!
世界に干渉しないクロアは静かにしているでしょうか?私は研究で色々と調べましょう。全ての結果を利用してくれるのがクロアですからね。
特別なことをすると続けなければならない。
現実社会でもよくあることですね。




