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世界は子を愛す  作者: 大介
第1章 現実

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第29話 余韻

【お姉ちゃん、ブレンダさんを隠蔽したまま能力を付与してドラゴンの体になった後に付与した能力の記憶を消せばいいよね?】

(自己回復がその方が早いと言うからね。ブレンダさんがドラゴンの体になってから引越し。)


【それで決定だね。説明するよ。】

(よろしくね。)


「お姉ちゃんが全部終わらせた。結論から言うと10人中9人が人喰いドラゴン。フィオナは生贄のような扱いだった。人喰い旅行中だったみたい。フィオナはこれからも一緒に住みたいって。1人が怖いみたい。冒険者組合本部で働いてくれるみたいだよ。」

「最初から駄目じゃない。フィオナに目と耳の代わりをさせて何かあれば切り捨てるつもりだったのね。自分の派閥だったから余計に情けないわ。」

「どういう事だったのかな?」


 お母さんは悪くない。弱者を助けようと身まで削って耐えてきたのだから。それを利用するゴミ共が悪いだけだよ。


◇◇◇

ブレンダさんに詳細説明中。


「ブレンダさんは隠蔽した状態で約1週間後に引越しね。それまでにドラゴンの体にして能力を付与するから。フィオナは大丈夫だと思うけどブレンダさんの安全を考えた最善策で行動するよ。それとドラゴンになれるかなれないか普通は分からないからお母さんの知り合いでいいと思う。」

「今は大丈夫かもしれないけれど、立ち直ったときに嫉妬するかもしれないわね。ドラゴンが本当に嫌だわ。絶対にどこか欠陥があるわよ。」

「今後もドラゴンに会うとしたら同じような人ばかりなのかな?」


 師匠に悲しい現実を教えてあげないと。ドラゴンに期待したら駄目だよ。


「傲慢で強欲で嫉妬深くて馬鹿だと思ってた方がいいよ。世界の支配者として世界を管理してるつもりだから。笑っちゃうよ。」

「あなた達が強いからそのように思えるの。普通の人たちから見ればドラゴンは脅威なのよ。それも時間の問題でしょうけれどね。素材が飛んできてくれるから楽だわ。」

「近づかないのが一番みたいだね。弟子よ、近寄ってきたら素材にしてしまいなさい。」


 絶対に近寄ってくるからね。全部素材にするよ。


 お母さんとブレンダさんはお酒をたくさん飲んでどれがおいしいか議論してた。

 会計に白金貨が必要になるなんて高級店は凄いね。


 冒険者組合本部の懇親会は3日後の夜に決まった。

 お母さんは冒険者組合本部に寄るみたいだから私たちはブレンダさんの家に移動。


 ブレンダさんの酔いを醒まして早速ドラゴンの体にするための作業を始めることにした。家に結界を張ってブレンダさんに能力を付与してからブレンダさんにも結界を張った。そして自己回復が連携してドラゴンの体にしていく。

 私も毎日通う必要があるけど苦痛ではない。お姉ちゃんも会いたいと思うから。

 10日目でドラゴンの体にすることができた。それからブレンダさんの加護と能力の記憶を11日分消して隠蔽と結界を解除した。

 新しい家は先に用意しておいたので引越し作業を手伝ったけど、理解できない荷物が多すぎて大変そうだった。だから加護に全部任せた。


 待ち望んでいた穏やかな日々なのに一度もお姉ちゃんに代わることができてないのが残念。ブレンダさんと話すのは喜びが強いから難しいのだと思う。


 そして本日は爆走3歳児のために決まりごとを考える日。


「さあ、師匠。まずは強くなる準備を始めないとね。師匠なら能力と話せるはずだから念話みたいに話しかけてみて。話せるなら力加減を能力に覚えてもらうのがお勧め。師匠と心が通じ合っていれば指示するだけでいいから。」

「会話できる。不思議だねー。」


 師匠は話せると思ったけど何か条件があるのかな。んー、気にしても仕方ないね。人によって話せる条件が違う可能性が高いから。


「会話できるのは秘密ね。嫉妬されて面倒なことになる。」

「誰でも会話できるわけではないのね。面倒なことは避けるよ。」


 嫌な思いをするだけだからね。


【お姉ちゃん、フィオナも体験させてあげた方がいいかな?】

(まだ早い。普通に笑えるようになってからの方がいいよ。)


 解放されたばかりだから心の闇と話すことになってしまうね。


「師匠はこれから訓練ね。最低限の動きができるまでだよ。特に手加減を覚えてね。魔法について訓練したいなら呼んで。」

「分かったよ。余り変った実感がないけれど、凄いことができるようになっているんだね。」


≪加護:空間庫からアダマンタイトの武器を出して≫

<かしこまりました>


「触ったら駄目だよ。好きな武器を2つ選んで。師匠が持てるようにするから。」

「何で持てないのかな?武器のことは分からないからお勧めで選んで。」


 私も武器のことは分かりません。何となくで選ぶからね。


「アダマンタイトには魔力を含む性質があるんだけど武器に入ってる魔力が竜王妃のなんだよ。だから私が持っても弾こうとするから魔力を染め直す必要がある。私がブレンダさんをドラゴンの体に変えたから私の魔力なら馴染むはずだよ。」

「それなら他の人に触らせたら危ないよね?」


 私の魔力で染め直せば他の人が触っても問題ない気がするけど、ドラゴンの魔力に色があると気づいたら調べちゃう気がする。


「そうだね。弾かれ方が酷いと刺さるかもしれない。心配なら武器屋で一番高い剣を買ってもいいよ。安い剣だと握り潰しちゃうから。」

「えっ!?アダマンタイトを使う理由が握り潰れないからなの?」


「武器の優劣が左右される敵なんて私たちにはいないよ。鉄や銅だと握り潰しちゃうね。少し人と違うと実感してきたでしょ。」

「本気で手加減を覚えるわ。無造作に子供の手を握ったら潰していたなんて最悪だもの。お勧めでお願い。」


 素材を切り分けるつもりはないけど持ってて損はないね。


「それならこの短剣と長剣だね。今から魔力を染め直すから少し離れててね。」

「ええ、気をつけて。」


 左右の手で短剣と長剣を強く握った。

 おかしい…。全く弾かれないし違和感もない。馴染んでるね。


≪加護:空間庫に入れてある武器を私たちの魔力で染めた?≫

<当然です!>


≪加護:私が魔力を染め直そうとしたのを止めなかった理由は?≫

<面白かったからです!>


 今ほど加護を破壊したいと思ったことはないね。


「能力を破壊したくて仕方ないよ。触っても問題ないように私たちの魔力で染めてあるみたい。私が魔力を染め直そうとするのを見て笑ってた。」

「なかなか面白いじゃない。ふーん…、クロアの影響を受けているんだ。だけどクロアは子供みたいな悪戯しないと思う。何でかな?」


 早速能力を使いこなしてるね。


「お姉ちゃんの影響を受けてるだけじゃなくて私を末っ子扱いしてる。ムカつくでしょ!」

「3歳児だし末っ子扱いされても仕方ないよ。気にしたら相手の思う壺だからね。」


 無視したら酷くなる気がするんだけど。


「とりあえずこの2本でいいと思う。手加減を覚える前に素振りしたら駄目だよ。周りの邸が切断されるから。とにかく手加減だよ。料理もできないからね。」

「今のまま包丁をいつものように握ると潰れるんだね。ディアはどのようにしているの?」


「私はお任せ。ゴミ夫妻とか人喰いドラゴンとか悪人を利用して実験させてるよ。ブレンダさんが面倒な訓練をしたくなければ、能力たちに私たちに付与されていたときの記憶があるから同じように調節してと言えばいいよ。」

「素晴らしいわ!何て師匠思いの子なのかしら。それを使わせてもらうね。」


 師匠も他力本願だね。私と同類だと分かってたよ。これで訓練する必要がなくなった。


「そうなるとやっぱり服が問題だね。お母さんにもらうしかない。」

「それは自分でお願いしにいくよ。それでは本題に移ろう。爆走3歳児のための決まりごとを考えないと。私の疑問だけれど、ディアにこだわりがあるから後手に回るんだよね?」


 何でもできるのに後手に回るのはおかしいと思うよね。私が間違ってるのかな…。


「その通りだよ。初対面の人とは仲良くなれるかもしれないから尋問を避けてるんだよ。相手が隠してることをなるべく知りたくない。悪人だと分かっていれば別に気にならないけど。」

「だけどギルドに入会したい人たちにはするよね?」


 契約書も用意すると思う。計画通りのギルドにするならだけどね。


「するよ。絶対に死なないように守る予定だから。」

「仲良くするのはギルドに入会している人たちだけでは駄目なの?」


 多くを望みすぎてるという事かな。


「やっぱり幼稚なこだわりなのかな。」

「そうじゃないよ。悪くない考え方だけれど、ディアは今まで友達付き合いをしたことがないでしょ。何が言いたいのかというと、大勢と仲良くするのは無理だよ。顔見知り程度の薄い関係にならなれるけれどそれが限界。ディアが仲良くしたいと思っているのは深い付き合いの方でしょ。中途半端な関係はディアの名前を利用されるだけになるから止めた方がいい。」


 そうだったよ…。友達を知らないのに大勢と仲良くなろうとしてるのがおかしいよね。


「尋問するだけで仲良くなれないなら気にしなくてもいいという事だね。」

「そういう事だよ。大勢と仲良くなろうとすれば全体的に薄い繋がりになる。それはディアが求めている友達ではないでしょ。私がドラゴンの体になろうと思ったときにディアは殺したくないと言ったでしょ。だけど今も一緒にいるじゃない。問題を解決するための尋問で拒否感を出すような人と仲良くなる必要はないよ。仲違いする日が来るのなら最初から仲良くしない方が楽だからね。」


 ブレンダさんは説明するのが得意なのかな。私でもよく分かる。


「全ての秘密を知ることができる人って嫌じゃない?」

「それよりも世界最強の隣にいる方が怖いからね。悪い秘密を持っている人なら嫌だと思うけれど、知られても問題ない秘密しかない人であれば気にしないし、ディアが何も言わなければいいだけだよ。」


 なるほどね。秘密を知られるより私たちの隣にいる方が怖いのは間違いない。


「分かったよ。早期解決を最優先にする。」

「それがいいよ。クロアの負担も減るし被害者を減らせるかもしれないから。」


 お姉ちゃんの負担が減らせるのが大きい。それだけで十分だよ。お姉ちゃんは分かってるのに何も言ってくれないから。私のこだわりなんてどうでもいいんだよ。お姉ちゃんは私の全てを大切にしすぎだから。


「他には何かあるかな?」

「今から私が考えた決まりごとを言うから疑問があれば聞いてね。


1:悪人を瞬殺しない。捕縛して尋問する。いつでも殺せるのだから焦らない。

2:血塗れにならないし血塗れにしない。血は死を連想しやすいからなるべく見ない方がいい。

3:秘密だと決めたことは話さないし話題にもしない。

4:3歳児であることは身内だけのときにしか言わない。見下してくる馬鹿がいるから。

5:世界最強だと言わない。冒険者として活躍するだけでいい。

6:権力者に頭を下げない。ディアが頭を下げないといけない権力者はいない。

7:激怒しない。怒りは判断力を鈍らせる。余裕を持って冷静に対処すればいい。

8:全てを守って世界一有名な最強の冒険者クローディアを目指す。


 破ったら中と外から叱られると思うよ。」


 これだけでいいのかな。

 もしかしたら冒険者はこれを守るのが難しいのかもしれない。


「師匠、何も問題ありません!」

「よし!最後の質問。子供が悪人だったらどうするの?」


「殺す。私には子供だから可哀想だという感情が分からない。」

「保護者から恨まれたら?」


「保護者が悪人なら殺す。違うなら私が殺した記憶を消す。」

「最初から決めていたのかな?」


「悪人に年齢は関係ないよ。更生するかもしれないから殺すなという事かな?」

「躊躇するかと思って聞いてみただけだよ。」


【お姉ちゃん、ブレンダさんもお姉ちゃんの過去を知っておいた方がいいよね?】

(余り見せたくないけれど、そうだね。能力の記憶を見る権利があるから。)


「それでは私の番だね。自己回復にお姉ちゃんの幼い頃の記憶を見せてもらうだけでいい。ブレンダさんは知っておいた方がいいと思う。」

「そうなのね。少し待ってて…。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・。」


 相当苦しそう。それが普通の反応なんだね。


「お姉ちゃんは激痛の中で無理やり感情を喜びに変えられてるんだよ。だから出てこれない。ブレンダさんと話して喜んでしまうとこの記憶が激痛を与えるから。今は訓練して何とか外に出られるように頑張ってるよ。お姉ちゃんは約7年間耐え続けた。私は2日間だけ。これをしたのが竜王夫妻。今は拷問中だけどね。蠅が飛んできたら素材にするから安心して。私たちに無断で離れた場所に素材採取に行かないでね。世界にはゴミが多いから。」

「これを知ったら離れられない。怖くて無理だよ。ディアならドラゴンを絶滅させようとすると思うけれど、しない理由があるの?」


 全てのドラゴンが悪なら迷わず殺した。


「お姉ちゃんが言ってたんだけどドラゴンが人間を食べることは悪かな。だから真っ当なドラゴンがいても区別がつかないんだよ。この世界には悪意なく人間を殺して食べてるドラゴンが間違いなくいるから。それでもブレンダさんは滅ぼした方がいいと思う?」

「そうなると難しいね。人間を食べるから滅ぼせとは言えない。」


 弱肉強食でしかないからね。


「私たちにドラゴンを駆除する役目があるわけではないから楽しんだ方がいいよ。」

「あれを経験してそのように言えるのが凄いよ。」


 耐え続けたお姉ちゃんが楽しもうとしてるから。


「さて、師匠。依頼を受けるのか訓練するのかどうする?」

「依頼を受けるのは明後日からにしよう。冒険者カードとか服とか色々と相談しないといけないからね。」


「分かった。私はお姉ちゃんに抱っこしてもらってるから何かあれば声をかけてね。」

「全く緊張感がないね。流石私の弟子は違うわ。」


 ブレンダさんの家から自宅に戻って自室に入った。


【お姉ちゃん、会いにいってもいい?】

(3歳の姿で来るならいいよ。)


 本当に3歳児が好きだね。

 外で遊びたい人いる?代わってあげるよ。


<はい!>


 何人が同時に返事したの?分身できるようになったの?


<それでは今から抽選します>


 加護が仕切り出した。どうやって抽選するの?


<私は遊んだばかりですので辞退して能力たちに適当に番号を割当てました。主が好きな番号を言ってください。完全に平等です!>


 分かった。1番は誰かな?


<1番に選んでいたのは自己回復です>


 外に出ていてもお姉ちゃんを見ることができるの?


<できます>


 爆走3歳児を止めるための決まりごとだけは守ってよ。


<フッ。守ります>


 早速馬鹿にしてきたね。別にいいけどさ。それじゃあ、楽しんでね。

 早くお姉ちゃんに抱っこされたいから。


<はい。おおー!これが体を動かす感覚ですか。最高です!>


≪自己回復、自宅の周りの土地を除いて残りを売ってきて≫

<分かりました。値段交渉が楽しみです>


 3歳児になーれ!

 自分の手を確認。問題なし!


 自己回復の部屋に行くとお姉ちゃんは膝を曲げて座っていた。


「完璧な3歳児でしょ?」

「抱っこしてあげるからこっちに来て。」


 抱っこしてもらいたいから言われなくても行くよ。

 お姉ちゃんが足を伸ばして抱きかかえた私を太股の上に座らせてから優しく抱きしめた。


「ブレンダさんと話すのは難しそう?」

「喜びの感情が強いほど拷問の記憶に繋がるから。だけど訓練の効果はあるからそのうち出られるよ。」


「爆走3歳児は止まるかな。」

「ディアが尋問する気になったのが大きいね。それができれば爆走する理由も減るから。」


「アイダのことを最初から疑ってたの?」

「疑っていたというより誰も信じていないから。」


 そうだよね。お姉ちゃんが信じるはずがない。私たち以外を信じることはないと思う。


「私に一緒に寝てあげてとか言ってたじゃない。」

「初対面の人に私がそのような事を許す訳が無いでしょ。念話でやり取りしてたんでしょ?と、挑発したつもりだよ。」


 念話を強調してたのはそのためだったんだ。アイダは気づいてないね。感情が変化したらお姉ちゃんが動いたはずだから。


「私たちが食事してるとき外はどうなってたの?」

「アイダは念話を傍受されていないか確認していたみたい。ディアを探すのに必死で頭が働いていない。本人を見つけられないのに傍受されているのかどうか分かるはずがない。魔法の技術力が違いすぎる。結局分からないから平然を装って冒険者組合本部に行ってフィオナを呼び出した。そしてフィオナに人を襲えと命令したところで拘束した。」


 私と一緒にいるのに何でこんなに詳しいの?


「どうしてアイダの言葉が分かったの?」

「フィオナが恐怖したから地下を通して念話を繋いで聞いた。」


「念話って曲げれるの?」

「天才だからね。そのくらいできるよ。」


 天才って便利な言葉だね。お姉ちゃんの指示は本気で難しいから可哀想になってきた。


「アデーレは?」

「アイダと同時に拘束した。先に捕まえてから確認すればいいの。それにフィオナが姫様に泣かされたと言っていたからね。気に入らなかった。フィオナもアイダに気づかれないように自分の状況を訴えていたのだと思う。」


「泣かされたって…。もしかして腕を噛み千切られたりしているの?」

「そういう事だよ。アデーレはフィオナの監視役。人間を食べるドラゴンは好きにすればいいけれど、私たちが気づいたら殺す。」


 演技させて脅して最悪だよ。今はゴミ処理場で燃えてるのかな?


「どうやって記憶を覗いたの?」

「魔力で線を作って加護と加護を繋いだ。魔法にしかできない力業だね。」


 今度の休みは魔法に代わってあげよう。仕事させすぎだよ。


「私たちの仲間だと魔力をそのまま操作できるのが魔法と魔力器だけだね。」

「その通り。拘束しているから居場所が見つかっても問題ない。隠蔽しているから気づいてないと思うけれどね。」


 問題ないと言いながら隠蔽までさせられてる。絶対に魔法に代わってあげよう。


「お姉ちゃんもブレンダさんの考えに賛成?大勢と仲良くするのは難しいのかな。」

「少数の人と仲良くした経験もないでしょ。それから考えればいいと思うよ。」


 お姉ちゃんの考え方の方がいいね。無理だと思うのではなく少数の人と仲良くしてから考えてみればいい。最初から諦めるのは私たちらしくない。


「確かにそうだね。最初に言ってくれたらよかったのに。」

「最初に言えないよ。私も知らないのだから。」


 これが駄目なんだよ。私が知らないのにお姉ちゃんが知ってるはずがない。ブレンダさんの話を聞いてから考えただけ。私は何で気づけないのかな…。


「ギルドも作って勉強できる場所も作りたい。ギルドは明後日からだけど他は3年後からだね。」

「思い通りに行かなくても私たちが作ればいいからね。まずは最強の冒険者クローディアだよ。」


「自己回復、夜になったら一旦自宅に帰って。お母さんに事情を説明すれば好きなだけ遊んでいいからさ。」


<分かりました>


「夜明けに魔法に代わってあげて。魔法は夜まで遊んでいいよ。」


<仕方ありませんね>

<マジでか!何をするか考えないとな!>


「流石ディアだね。自己回復と魔法に体の動かし方を教えて分身を作らせるつもりでしょ。」


<えっ!?>


 自己回復と魔法の声が重なった。


「私は何も考えてないよ。好きなように遊んでいいからね。」

「ディアが考えていなくても天才たちが考えているから大丈夫。心配しないで。」


 天才って便利な言葉だね。

分身は能力たちのことを考えている案なので拒否できません。

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