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世界は子を愛す  作者: 大介
第1章 現実

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第25話 クローディア

 ようやくあの家を壊せる。これからの日々をあの家で過ごすことはあり得ない。それにはお姉ちゃんも納得してくれるはず。そして今まで過ごしてきた家も消せるだけは消す。残す意味がないし繋がりを少しでも減らしたい。


≪加護:自宅の荷物を全て空間庫に入れて綺麗に消して≫

<かしこまりました>


≪加護:記憶から分かる住んでた家を全て消せる?荷物だけは空間庫に入れておきたい≫

<徹底していますね。余裕を持って考え自分の意思で行動する。とてもよいと思います。問題ありません。お任せください!>


≪加護:よさそうな家の記憶ある?≫

<あります。広くなりますし天井を高くして空間にゆとりのある家にします。邸の方に下がってください。主の体を借りますがよろしいですか?>


 天井が低いより高い方がゆとりを感じるのかな…。加護にまかせよう!


【お姉ちゃん、もうすぐそっちに行くよ。加護に家を用意してもらう。】

(分かった。自己回復の部屋に行くからそこに来てね。)


「今から家を作るから邸の方に移動して。」

「分かったわ。」

「楽しみね!」

「何故家が作れるのでしょう?」

「これから新しい人生が始められる。」


 やっぱりフィオナにも何かあるね。今までの人生は望んでなかったのかもしれない。護衛や世話係が嫌だっただけの雰囲気ではない。だけどこれからの日々を一緒に楽しめたらいいね。


≪加護:加護であることは隠して。家が作れる能力だと誤魔化して≫

<お任せください!>


 意識が加護に代わったみたい。早速懐かしい通路が見える。不安だったけどここを通って全てが始まった。数日しか経ってないのに懐かしく感じる。お姉ちゃんに何を言われるかな?


「もう!同じ姿じゃない。早く3歳児の姿になって。」


 同じ姿が嫌なのは分かるけど何で3歳児なの?3歳児が可愛すぎて泣いたのが本当の気がしてきた。お姉ちゃんは本当に大好きだよね。


「はぁ…。頑張って意識してみるから変わったら教えて。」


 目を閉じて幼い自分を想像する。私は今でも3歳児…。体も幼いまま…。


「そこでいい!完璧だよ。抱っこしてあげる!」


 お姉ちゃん、喜びすぎじゃない?そんなに違うのかな…。私を見るだけで喜んでくれるのは嬉しいけどね。抱っこしてほしい…。


「それじゃあ、抱っこして。」


 やっぱりお姉ちゃんに抱っこしてもらうのが大好きみたい。こうやってまた会えたのが嬉しくて何も考えれなくなる。心地いい気分で眠たくなる。


「温かいね。あのときもこの部屋だった。お腹に頭突きされたのがとても可愛かったよ。」

「噓吐きが体に入れると言ったからね。本当に噓吐きなんだから…。」


 ずっとこのままでいたい。抱っこしてもらうのは二度目なのに今までずっとしてもらってきた気がする。お姉ちゃんに凄く甘えたい…。


「約束は守っているよ。それなのに狂った自己回復に騙されたままだとは驚きね。」

「幸せな嘘だからいいの。私は幸せな嘘が好きなの。」


 理由なんて何でもいい。お姉ちゃんと一緒にいれるなら嘘でもいい。嘘でも本当でもお姉ちゃんがしてくれたことに変わりはないから。お姉ちゃんにしかできないから…。


<主、終わりました>

≪家の中を皆に案内してあげて。細かい要望を聞いて家具も作れるなら作ってあげて≫


<なるほど…。全く仕方ありませんね>

≪私に尽くすのみと言ってたのに既に我儘な末っ子扱いだよ≫


「仕方ないよ。ディアは可愛い末っ子の主だから。可愛くて仕方ないんだよ。」

「お姉ちゃんに妹だと思われるのは別にいいよ。加護と能力たちが父や兄や姉のような態度なのがムカつくの!」


 特に加護が父親面してるのがムカつくよ。父だったら普通は娘を煽らないでしょ!もしかして煽るのかな?普通を知らなかった。


「気にしない。私たちはクローディアの家族なのだから。みんな私たちのことを考えて行動してくれるじゃない。私は妹だと思われていても気にならないよ。」

「お姉ちゃんが気にしないなら私が説教するからいいよ。ところでブレンダさんは呼ばないの?」


 クローディアの体が家だけどお姉ちゃんの家族だよ。もし私がクローディアでもお姉ちゃんの妹だから。抱っこされるのは私だけだから。


「ブレンダさんは一緒に住んでくれない気がするから隣に来てほしいね。」

「確かに人と一緒に住むのは苦手そうだね。冒険者組合本部はニョロ母さんが本部長でアイダ以外に働いてもらいながら従業員を集めれば問題ないかな。アイダは働いても絶対に問題起こす。」


 フィオナとアデーレが受付しても死人が出そう。殺すつもりがなくても殺しちゃう。細かいことはニョロ母さんに任せよう!


「お姫様だから仕方ないよ。やはり苦労してきたみたいだね。」

「それに気づくお姉ちゃんが凄いよ。護衛にはがっかりだけどね。主を守る任務があるのに私に武器を構えたから。お姉ちゃんが殺すかもしれないと思ったよ。」


「殺意がなかったから許した。あったら仲間たちが殺していると思うけれどね。あの時点でアイダの護衛だとは思えなかった。結局は秘密が生き甲斐の人たちだったね。」

「本当に疲れたよ…。何で自己回復がいないの?」


<ここにいます>


 声しか聞こえない。それでは駄目だね。進歩してないから。


「人型になってないね。本当はなれるでしょ?それに私だって姿変えれたよ。」

「記憶にある人の姿にはなれると思うよ。それでいいの?能力たちにも本来の姿があるはずよ。」


<私たち能力は文字と記号の集まりです>


「記憶はどこにしてるの?魔力で書かれた文字と記号で1万年以上の記憶と特殊な力があるのは不自然だよ。何か隠してるの?」

「能力は最初から話せたの?大量の記憶を覚えてきたことで精神が宿って話せるようになったの?」


<本当に面倒な姉妹ですね。記憶と力は魔力に関連すると思われます。それに過去に話したことのある人がいないので分かりません。私たちの記憶では2人が初めて能力と話した人なのですから>


「考えるのが専門の能力なのに不貞腐れたよ。お姉ちゃんの影響を強く受けてるはずなのに謙虚さがないよね。」


<私は主の体と精神を治癒するのが専門です。変な役目を押し付けないでください。それにクロアが謙虚だと思っているのは主だけだと思います。クロアの言ったことの方が難題ですから。ドラゴンになるとか器を大きくするとか分身したいとか。寝れないと言っていた本人が能力を寝させる気がないのは驚きですよ>


「能力も寝たいの?と、そんな嘘に騙される訳が無いでしょ。ドラゴンが人型になれるのも魔力が関連していそう。魔力は何にでも変わるから血や肉や臓器にも変わる。器を大きくしたいけれど、器を交換するのは危険だと思うからなしで。分身するときはディアを6歳の姿で作ってね。」


<クロアのどこが謙虚ですか!?早速仕事を増やしましたよ。何で分身なのに姿を変えるのですか?それは分身ではありません!それと寝る必要はありませんが何も考えたくないときがあるのです>


「能力も分身すればいいじゃない。人型になる気がないならそれくらいはしてよ。世界一の天才たちなんだよ。そろそろ本気出してよ。本気!」

「なるほど。分身させて2倍の効率にするわけね。流石ディアだわ!」


<秒でやる気なくしました。少し頑張ろうかなと思ったのですが秒でやる気なくしました。そもそも主を抱っこしているだけで感情が落ち着いているのは何故ですか?>


「全てディアのための計画だから。ディアのことしか考えていない。抱っこしていると意識しなくてもディアのことだけを考えることができる。」


 やっぱり普段は無理やり意識して話してるから休憩が必要なんだね。お姉ちゃんと普通に話したいのにそれすらできない。本当に面倒な問題を残してくれたよ!


<なるほど。クロアが泣いていたときの感情ですからね。そうそう、悔し泣きでしたね。そして消える振りまでして寝ていましたね。主が煩いから起きましたけれど>


 抗って残るつもりだったんだ。お姉ちゃんが素直に従うはずがない。本当に凄いよ!


「復讐に狂った自己回復の次は噓吐きの自己回復だったのね。ディアのために真面目に働いて!」


<クロアが忙しくしていると言っているのです。そもそも魔力を血と肉に変えれるのは何故でしょうね?私の専門外です>


「自己回復の専門だよ。私の体を回復しながらドラゴンの力を入れたのは誰ですか?あの人がそのような細かい制御できる訳が無い。そうですよね、先生?」

「今の自己回復はドラゴンの力を入れながら回復した記憶があるもんね。天才の先生がゴミに制御されるはずがないよ。だって人体実験の天才だもん。」


<確かにあの女性が能力を完全に制御しているというのは自己満足です。魔力が血と肉と臓器になるのは証明できていますね。ドラゴンにあって人間にはない臓器があるのかもしれません。帯電と魔法に調べさせます>

<それは既に見つけているぞ。仕事さぼっているだろ!>


<私はクロアの精神状態を見ながら感情を入れて観察しているのよ。本当に忙しいの。はぁ…、今すぐ確認するわ…、魔力器の出口に何かあるわね。これだとドラゴンという獣がいたわけではなく人の進化の過程で別れたと考えた方が自然だわ。ドラゴンが人型になれるのではなく人型が本来の姿でドラゴンに変身することができる。起源が同じだから人間をドラゴンの体にすることができた。全て繋げることができるかもしれないわね。男性の方を壊してみた?>

<あっちは壊した。予想通りドラゴンに変身できなくなった。移植するなら魔力器ごと移植した方がいいと思う。ドラゴンの魔力量が多いのは魔力器の魔力回復量と圧縮率が高いからかもしれない。自己回復の仮説が正しいとするとドラゴンになる意味は気分的なものだけになるな>


 能力たちは普段こんな風に話しているんだ。本当に家族だよ。


「この体の魔力器は何回も壊れてるよね。今はあの人の魔力で作り変えられているの?」


 お姉ちゃんは何を確認したいのかな。質問してる理由が分からない。


<腹部にあるので何度も壊れています。今はあの女性の魔力で作り変えられています。魔力はクローディアのままです>


 移植しても魔力が変わらないことを確認してたんだ。凄く重要だよ。お姉ちゃんに抱っこされてるといつも以上に頭が働かない。お姉ちゃんに任せればいいや…。


「流石天才自己回復ね。それなら魔力器とこの体にない臓器を移植しましょう。目のときと同じ方法でね。最優先確認事項は湧き出す魔力が変わっていないこと。」


<分かりました。最優先確認事項にします。魔力、準備はいいですか?>

<いつでもいいぜ。待っていたくらいだ!>


<加護に自室で直立しているように指示。覚悟はいいですか?>


「何も問題ないよ!」


<移植実行します!>

<痛みは加護が味わうな。今度からこの方法で移植などをした方がいい。いくぞ…。あとは頼む!>


<…、移植完了しました。魔法、魔力の確認をお願いします>

<よし…。出る魔力に変化なし。2人の魔力が混ざると面倒だから魔力器の中で分けて管理する。すぐにあの女の魔力を使って隙間を用意しておく>


<加護、街が見えなくなるくらいの上空に転移してドラゴンに変身できるか確認してください。そのときにはあの女性の魔力を使ってください>

<なるほど。新しい臓器は魔力を拡散するみたいです。つまり拡散する魔力を使ってドラゴンに変身することを想像すればよいわけですね…。白銀のドラゴンに変身成功です!あの女の前で変身して絶望させてきます>


「ほら、好き勝手なことをする。殺す前に2人の竜の目を保存する方法を考えてね。」

「何で?予備が必要なの?」


「誰か育ててあげる日が来るかもしれないでしょ。その子の種族がドラゴンだとは限らないから。」

「お姉ちゃん考えすぎだよ。自分が笑う前に子育て考えるとか意味不明だから。」


<絶望していましたよ。死ねる日が近づいたことを喜べと言っておきました>

≪器が大きくなった感じがする?≫


<大きくなっていますね。体が巨大化するときに魔力で延ばされた気がします>

≪元の姿に戻って自室に行って≫


<かしこまりました>


「魔力器と話せないかな?湧き出す魔力が変わらない理由はクローディアの精神と繋がっているからだと思う。」


<なるほど。話せる可能性がありますね。先に言わなかったのは交換する予定だったからですか。それでは話せるか確認に行きます>


「お姉ちゃん、魔力器は何度も破壊されてるんじゃないの?記憶なんてないはずだよ。」

「回復する度にクローディアの精神と繋がればいいから問題ないよ。記憶を継承しているのではなくクローディアの魔力だと認識させるための繋がりじゃないのかな。」


 ドラゴンの力で魔力器を作り変えられても魔力が変わらなかったのは、精神と繋がっていたとすると方法は魔力だよね。加護や能力たちと繋がっているのも魔力だから。


<話せます。移植した直後には話せませんでしたが徐々に意識が明確になったようです。あの女性の記憶はありません。この体の記憶だけです>


「魔力器に器が綺麗にできないか聞いてみて。多分嫌がっているはずだから。もしかしたら魔力も全てクローディアの魔力に変えられるかもしれない。」


<魔力器は器を綺麗にしてもすぐに戻ると言っています。魔力は全てクローディアの魔力に変えることができるそうです>


「それなら魔力を変えてもらって。器を綺麗にしたときに何か剥がれたら自己回復は回収して解析。元の姿に戻れるのかもしれないから。」


<かしこまりました!魔力は全てクローディアの魔力に変わりました。そして破片を手にいれました。すぐに解析します!>


「お姉ちゃん、人間に戻るかもしれないよ?」

「それは絶対にない。ドラゴンに好き勝手にされたのに人間になって弱くなることをクローディアが選択するはずがない。精神の奥に残るクローディアの影響を受けている加護と能力たちは人間に戻りたいと思っていない。クローディアの心が私に訴えてきている気がするの。もっと強くなってとね。それにあの人を嫌っているのは間違いないから。」


 この体の主はお姉ちゃんだよ。私にはクローディアを感じることができないから。自分がクローディアだからという理由も考えられるけど、それでも訴えてくる気がする。


<戻ってきました。解析した結果、あの女性の力です>


「それを綺麗にしたら弱くなるの?」


<弱くなりません。ドラゴンの力が含まれていませんから>


「何故姿を似せる力を送ることができたのかな?自己回復に頼めばドラゴンの力を送ることはできる気がするけれど、姿を似せる力を送るのは理解できない。」


<理由が分かりました。過去の私はドラゴンの力と一緒にあの女性の細胞を送っていたのです。簡単に言いますと銀色の球をドラゴンの力だと考えて送っていました。しかし本来の球は透明で銀色があの女性の姿に似せる力だったのです>


「つまり透明の球に色が塗られていたけれど、それがドラゴンの力の特徴だと考えていたのね。だけど普通は剥がれないのでしょ?綺麗にできるの?」


<私は最強能力の自己回復ですから可能です。球の内部まで色が入っていたら難しいですが塗られているだけです。汚れを落とすくらいはできます>


「これだから噓吐きは嫌だよね。魔力器が剥がすのを見て分かっただけでしょ。最強さん、どうすれば綺麗にできるのですか?」


<うぐっ!そのような些細なことを考えているから感情の訓練が遅れているのです。剥がすときにこの体の純粋な魔力を使っていました。しかし簡単な方法があります。それが全身の浄化です。剥がされたあの女性の力がありますから浄化する対象をあの女性の力にするだけです>


「最強さん、浄化は自己回復の能力でしたか?剥がしてもらえたからそれを魔法に渡して浄化するという事ですね。最強さんは役に立ちましたか?今日から始めた感情の訓練はまだ半日もしていません。最強先生の予定を教えてください。」

「加護と能力たちがお姉ちゃんの影響を受けているのがよく分かったよ。」


<3歳児を抱っこしていないと話もできないお嬢様が私を煽ってくるとは中々度胸がありますね。魔法、浄化してください!今すぐに!>

<最強能力と自分で言ったのに配達しかできないのかよ。しかもさり気なく主に八つ当たりしてるのが小物だぞ。これを消せばいいんだな。浄化してみたけどどうなんだ?加護、何か変わったか?髪の色とか確認してみてくれ>

<本当に実現する日が来るとは!黒髪です。あの女に似ている姿ではありません。姿見を用意して確認します…。黒髪、黒目、まるでお嬢様のような顔ですね。とても気品があります>


「お姉ちゃん、今の姿で抱っこされるの嫌だから姿を見てきて変えてよ。」

「確かにそうね。私がこのままの姿でいる理由がないから直ぐに見てくるよ。」


 お姉ちゃんはどんな姿で戻ってくるのかな?凄く楽しみだよ!


「自己回復、これで過去の記憶を否定しやすくなったよね。姿が違うから。」


<確かに全く違う姿を見ることになるので過去を克服しやすくなります。それでもあの日々を克服するのは容易なことではありません>


 あの日々を克服するのに姿は関係ないね。自分の甘さが嫌になるよ。

 

 お姉ちゃんが戻ってきたけど…。何で泣いてるの?


「お姉ちゃん、早く私を抱っこして!それで何で泣いてるのか教えて。」


 お姉ちゃんが私を抱っこしても泣き止んでくれない。苦しんでる様子ではないけど。


「ディア、私は喜んでいると思う。喜んでいるのはクローディアなの?私なの!?待って、それは違う!それだけは違う!その嬉しさを送らないで!」

「自己回復、何が起きてるか分かる?」


<クローディアがクロアに感情を送っていると思われますがクローディアはクロアに…>


「言わないで!お願いだから言わないで!私はクロアなの。ディアを守るクロアなの!」

「お姉ちゃんが何で悩んでるのか分からないけど私はお姉ちゃんの妹だよ。主じゃない。お姉ちゃんの主は嫌だった。この体はお姉ちゃんが守ってきたし今でも守ってる。お姉ちゃんは妹のディアまで守ってくれたんだよ。」


「私は作られた精神なの…。ディアを守るために作られた精神なのよ…。」

「お姉ちゃん、複製された精神も作られた精神も同じようなものだよ。お姉ちゃん凄く綺麗だよ。初めて会ったときよりもずっと綺麗。クローディアはお姉ちゃんと一緒に喜んでるんでしょ。戻れたことを一緒に喜んでるんでしょ。お姉ちゃんは私を妹として見てくれないの?主だから守ってくれたの?私は姉妹がいい。お姉ちゃんの妹がいい。この体はお姉ちゃんだよ。クローディアはお姉ちゃんなんだよ!」


≪加護:この体の主は誰なの?正直に答えて!≫

<2人とも主ですが立場が上なのはクロアです>


「ディア、ごめんなさない!ごめんなさい!私が乗っ取ってしまった。ディアの体なのに…。どうすればいいの?ディアに返せないの!?」

「お姉ちゃん、強く抱っこされると痛いよ。それと狂った自己回復が私に乗っ取らせようとしただけ。今までと何も変わらないじゃない。だって姉妹だから。まだ出会って数日だけど姉妹だから。私はお姉ちゃんの主じゃない。妹のディアだよ。頑張ってきたお姉ちゃんを心と体が裏切るはずがないじゃない。お姉ちゃんと私は一緒に楽しんで一緒に死ぬんだよ。何か変わるの?何も変わらないでしょ。仲間たちも変わらない。お姉ちゃんが主と呼ばれたくないなら私が主でいいよ。呼び名なんて何でもいい。私はお姉ちゃんと一緒に過ごせるだけでいい。」


≪加護:私がクローディアだと認識したよ。皆が私を主と呼びたいのか確認して≫

<かしこまりました>


<変えるのは混乱するから面倒だという意見が多数です>


≪加護:流石私たちの家族ね。呼び名はそのままでお願い。最優先も変えない。改めて全員に通達≫

<かしこまりました!>


 お姉ちゃんがおでことおでこを合わせた。凄く恥ずかしい。何で照れるんだろう?お姉ちゃんが綺麗だからかな。それしかないよね!


「ディア、何も変わらない。主でも妹でも私は絶対に同じことをした。これからも変わらない。」

「そうだよ。何も変わらない。私も絶対に同じことをしたし同じことをしようとする。」


 お姉ちゃんがおでことおでこをコツンと軽くぶつけた。痛みが感じないほど凄く恥ずかしい。


「自己回復、魔力器が1人では寂しと思う。家族なのだから呼んであげて。記憶は共有できないけれど、話し相手にはなれるのだから。」


<かしこまりました。呼びに行ってきます>


 お姉ちゃんは何も変わらないよ。こんなにも取り乱すとは思わなかったけど落ち着いてくれてよかった。私たちは姉妹で何も変わらないからね。最期まで一緒だよ!

本人が自覚することができました。

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