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世界は子を愛す  作者: 大介
第1章 現実

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第10話 兄

 お母さんの魔法で自宅に帰ってきた。


 兄は私に挑もうとするはずだから面倒だね。クロアの13年間を潰したことを許してないし許せるはずがない。二度と話しかけてこないように心を折るか。

 鍛錬を耐え待っていた日々は変質者による監視と洗脳。吐き気がするほど気持ち悪い。


 まずは大切な人たちを守り切れる状態にする。クロアの笑顔のために。


≪魔法:ブレンダさんを守りたい場合に最適な方法はどれかな?帝都全域を索敵範囲として殺意を向けた相手がいた場合に殺す。それかブレンダさんを中心とした30mの円を索敵範囲として殺意を向けた相手がいた場合に殺す。他にもあるかな?≫

<帝都全域なら負担になりません。ブレンダさんに殺意を向けた相手がいた場合は殺して元の場所に送ります。ブレンダさんが危機を感じた場合は主の自宅に避難してもらいます。主が話している相手が殺意を向けてきた場合はどうしますか?>


 誰が殺したのか分からないのが素晴らしい。元の場所に送ることで警告にもなる。

 疑問に思うことまで完璧だよ。


 負担がないならこの家の住人に殺意を向けた人は殺そう。


≪魔法:素晴らしい案と疑問だね!守って欲しいのはブレンダさん。殺意を向けた相手がいた場合は殺して元の場所に送り、ブレンダさんを私の自宅に避難させて。帝都でこの家の住人に殺意を向けた人は殺して元の場所に送って。私と会話している人の場合は通知して守備を徹底。状況に応じて考えるよ。魔力の負担はどうかな?≫

<少しお待ちください…。この家の住人に敵意や殺意を向けた人を侵入禁止。ブレンダさんに敵意や殺意を向けた人がいた場合は主の自宅に避難。この家の住人に殺意を向けた人は主が眠っているときに殺して元の場所に送ります。主と会話している人が殺意を向けてきた場合は主に通知して守備を徹底。魔力負担は問題ありません>


≪魔法:起きているときよりも寝ているときの方が魔力回復が早いの?それと殺意を向けてきた相手を記憶しておくのは大変じゃない?≫

<睡眠で大きく魔力回復しますので余る魔力を利用します。加護に索敵で得た情報を渡して記憶してもらいます。加護が殺意の強さにより殺す順番を決めますので、主が眠っている間に情報を受け取って殺していきます>


(ディア、結界はお母さんに任せればいいじゃない。全部1人でやろうとしては駄目だよ。)

【それもそうだね。クロアの言う通りだよ。結界はお母さんに任せる。】


「お母さん、家の結界をお願いしてもいい?クロアの友達のブレンダさんの避難先にもしてるから維持しておいて欲しい。私が眠ってる間に殺意を向けてきた人は殺してくから。余る魔力をうまく使ってくれるみたい。みんな凄く優秀だよ。」

「クロアに言われたの?勿論いいわよ。ディアは全力戦闘がいつでもできるようにしておくことが大切なの。何があるか分からないのだから最強は万全な状態でいるべきなのよ。他の人が担当できることなら任せられるように慣れていきなさい。クロアの初めての友達は把握しているから大丈夫よ。」


 クロアに言われたのがバレてる。私の意見じゃないと分かるのは、単独で解決しようとすると思われてるからだね。生まれたばかりで慣れてないから仕方ない。私は全て人に任せたいのよ!


(フローラが他力本願を悩んでいたのに何でディアが他力本願に目覚めるのよ。)

【私は世界最強として、その場にいるだけで皆を勇気づけるの。】


(それも間違ってはいないけれど…。頭の中で稚魚が跳ねてるよ。)

【餌が足りないんだよ。私たちの相棒なんだから大切に育ててよね。】


(兄弟喧嘩で済めばいいけれど、無理だろうね。)

【無理だね。気持ち悪すぎるから。絶対に挑んでくるから心を折る。お母さんの息子だから最後の決断は任せるつもり。】


≪魔法:結界はお母さんに任せることにした。あとはよろしくね!≫

<それでしたら日中でも魔力に余剰ができたら排除します。お任せください>


 お母さんが玄関のドアを開けた。


「戻ったわ。」

「ただいまー!」

「待たせすぎだ!何してたんだ!?」


 待たせるも何も約束してない。

 

 何で偉そうに腕組んで睨んでくるの!?わざわざ椅子から立ち上がって近づいてくるし…。

 それに全員が挨拶する前に言葉を挟むとかあり得ない。こいつも間違いなくクロアをペット扱いしてる。自覚はないみたいだけど行動に吐き気がする。

 お兄ちゃんと呼んであげたけど記憶を見て気が変わった。お前のせいでクロアがどれだけ楽しみを奪われたのか理解してるのか?死黒森での鍛錬を全くと言っていいほど知らないくせに何が後悔して欲しくないだ。お前の存在が後悔させてるんだよ。


(既に怒っているね。私は駄目な方に慣れてしまっているから任せるよ。)

【冷静に見れてるね。心配しないで。クロアの楽しみを奪う害虫は潰すから!】


「模擬戦をしてクリスティーナがディアに負けただけよ。」

「お邪魔します。」


≪念話≫


「フローラ、見たくないものを見てしまうかもしれないけど大丈夫?」

「私も依頼を受けて嫌なものを見ることになるのです。問題ありません。」


≪念話終了≫


 死黒森での話し合いはいい刺激になったみたいだね。だけど出血は控えよう。


「ディアが母さんに勝っただと?どういう事だ!?いつも通りじゃねーか!」

「クラレンス、あなたは相手を見る目が弱い。私よりもクロアの方が直観力が優れていたくらいよ。それにディアは規格外。到達点とも言えるわ。私が何人いても瞬殺される。動く姿が見えないのですからどうしようもないのよ。足を地から離すことすらできなかったわ。」

「私の中にいるクロアが今まで話してた相手だよ。私は鍛錬が始まって精神が砕ける前に加護が複製した精神。3歳と16歳のディアが融合した。そしてディアとクロアに分かれた。クロアは優しすぎるのよ。兄と話してたときから既に兄より強い。お母さんと同じくらいの強さだったと思うよ。力を見せるのを遠慮してただけ。兄は私より強いと思ってるから私の強さを見れない。見る気がないだけだよ。見る気があっても分かるか知らないけどね。」

「ディアが言った通りだわ。妹で格下としか見ていないから気づけない。あなたが本気を見たら現実から逃げるか心が壊れるわ。いいから止めておきなさい。私は自分の能力の可能性を見せてもらえたから嬉しいけれどね。クリスティーナより少しだけ強いと思わない方がいいわよ。到達点でありながら更に上を目指し続けているのだから。」


 煽られてると思ってる。

 確実にお母さんやニョロ母さんより強いつもりだ。終わってるね。


「そこまで言うなら見せてもらおうじゃねーか!」


【全く人の話しを聞かないね。それに何で偉そうなの?ムカつくから実験材料にする。】

(慣れていないとそう思うんだね。それにお母さんの対応が違うのが気になる。もしかしたら今まで自己回復に軽い思考誘導されていたのかもしれない。真正面から否定するのは初めて見た。)


 お母さんがこいつを不愉快に思わない訳が無い。息子だからといっても限度がある。クロアの話から思考誘導されてたと考えると今でも一緒に住んでるのが納得できる。

 クロアを守ってくれるなら酷い扱いでも許したはずだから。


「私が降参しなければ死ぬと思った相手なのよ。どうするつもり?少しは成長したと思ったのに戻ったの?それとも私の目が覚めたのかしら。」

「私はいいけど模擬戦?組手?何するの?」


「模擬戦に決まってるだろ!見せてみろよ!」


 何が見せてみろだ。お母さんが見えない相手を見る力あるの?


≪加護:家を傷つけずに両脚切断して出血を防げる?≫

<可能です>


≪加護:足の付け根まで輪切り回数の限界に挑戦してみよう!≫

<お任せください>


 反応がない…。

 脚を切断されたのに痛くないのかな?純粋なドラゴンは痛みに鈍感なのかな?


≪加護:片足だと何回輪切りできたの?≫

<20回です。出血を防ぐのが大変でした>


≪加護:十分だよ!兄は立ったまま気づいてないし完璧だね。更なる成長を期待してるよ!≫

<更なる高みを目指します!>


「はぁ…、それで模擬戦するの?ディアは到達点だと伝えたはずよ。」

「それ程まで自信があったの?部屋が汚れないようにしているから凄いわね。何も感じなかったし見えなかったわ。」

「ディアをあまり調子に乗らせるよーな事を言うな。勘違いするだろーが。」

「回復しないから命乞いならお母さんにして。生きてるのは特別待遇だから。」


 会話を聞いて怒ってるのかな?想像以上に弱かったみたいだね。

  

 ドン、ボトボトボトボトボトボトボトボトボトボト・・・・。


 前に歩き出そうとしたときに足の付け根から先がほとんどないことに気づいたけど遅かったみたいだね。上半身が床に落ち輪切りが崩れていく。

 家族の言葉も信じず自分が信じたいものだけを信じる。しかも妹を態度と言葉で平然と威圧する。残念ではないけど最低な人だね。


(ディアは容赦しないね。何となく気持ちは分かったけれど。)

【態度も言葉も最低だよ!不愉快でしかなかった。私と融合したときにクロアの精神も成長したのかもしれないね。】


(依存は残っているけれど、切っ掛けになったことによって少し綺麗になったのかも。)

【依存は個性だよ。私はそう思ってる。お母さんが大好きで何が悪いのか分からない。】


(そう考えると私はお母さんが大好きすぎる普通の子になる。いい考え方だね!)

【でしょ!お母さん2人が大好きな普通の子。強いけどそれだけだよ。一緒に楽しむのに何も問題ないからね。お母さんが近くにいないと震えたり不安になるなら難しいかもしれないけど、そういう事はないでしょ。依頼中も一緒だと思うし別々でも念話できる。ブレンダさんの依頼中も問題なかったから平気だよ。1日交替でも気になる依頼だけ受けてみるでも好きに楽しんでよ。13年頑張ってきたクロアが優先。】


(ディアが依頼主と会って楽しそうだと思えたら声をかけるよ。なるべく精神に影響がない方がいい気がするから。笑えるとか楽しいとかなら大丈夫だと思うけれど、お母さんが馬鹿にされたりすると殺すと思うから。)

【真面目だなー。それに私も殺すから大丈夫だよ!余りにもムカついたらそいつ使って実験だよ。帝都では私たちに殺意を向けた相手が夜に突然死ぬ謎の事件が多発するかもしれないからね。フローラには秘密だよ。】


(聞いていたから知ってるよ。殺意を向けて襲ってこられたら殺すしかない。私たちは善人でもないし悪人でもないからね。ただの正当防衛だよ。)

【加護と能力たちが人体実験するかもしれないけどね。殺意を向けてくる相手には何してもいいと言ってあるから。今も聞いてるから確実に実行する。死因は色々あった方がいいでしょ?更なる高みを目指すためには仕方ない実験なの。そもそも相手が悪い。】


(それは正しいと思うよ。だけどそろそろ輪切りを何とかするべきじゃないの?)

【それは正しいね。完全に忘れてた。】


「回復して模擬戦しないの?クロアと話してたから忘れてたよ。クロアにそろそろ輪切りを何とかしろって言われたけど輪切りのままだね。気に入ったの?何でみんな静かなの?」

「私は何で血が出ないのか見ているんだけど分からないのよ。焼けていないし凍ってもいない。」


≪加護:何で出血しないのかは秘密かな?≫

<全ての輪切りに結界が張ってあります。切断面に張る板のような結界です>


≪加護:天才じゃない!どうせ極薄の結界でしょ?≫

<正解です。魔力は最低限で済みます>


「輪切りには結界が張ってあるよ。両面だけ極薄でね。みんな高みを目指してるから私も勉強しないと主として情けないからね。フローラ、頼んだよ!」

「任せてください。直方体を完璧に教えてみせます。立方体も教えましょう。その2つでディアは最強の名をほしいままにします。」


 フローラも冗談が言えるようになったね。この状況で冗談が言える胆力は中々だよ。

 緊張はかなり解けたみたいだね。


「予想通り起き上がってこないね。兄はあいつと一緒。クロアをペットだと思ってる。その自覚すらなく所有物扱い。お母さんには悪いけどこいつもゴミ。お母さんも今まで思考誘導されてたみたいだから仕方ないけどさ。クロアを洗脳したから私の処刑対象に入ってるけどお母さんの息子だから生きてる。ねぇ、クロアの自由と楽しみを潰したのにこの程度で許されると思ってるの?何年生きてきたか知らないけど精神が弱すぎる。3歳の女の子でも3日目の朝まで頑張ったのになにこれ?両脚が切断された程度で終わりなんだ。クロアは私と融合して洗脳から解けてるよ。依頼を受けるつもりでいる。日常を楽しめるほど精神が回復してる。お母さん、私の好きなようにしていい?」

「私はクロアに息子の尻拭いをさせようとしていたのね。最低だわ…。自分が散々嫌な思いをしたのに同じ苦しみを背負わせるところだった。本当に親子そっくり。種族だけが取り柄のはりぼて。好きにしていいわ。自分から挑発しておいてこれは余りにも無様。評価できるところが何一つないもの。」


≪加護:兄の目の種族特性を奪えないかな?≫

<自己回復です。主の手に傷口を作り兄の血に触れてください。血の相性を確認します>


≪帯電:右の手の平に切り傷つけれる?≫

<肉体強度を下げれば可能ですがよろしいのですか?>


≪帯電:いいよ。私だけ強くなる努力を避けるのは情けないじゃない≫

<かしこまりました。軽く電気で切り裂きます。それではいきます>


 右の手の平の中心から少しだけ横に電気が走った。少し痛んだけど気にならない強さと傷の大きさにしてくれている。みんな優しいね。


 鞘から剣を抜き落ちている輪切りの中心に浅く突き刺した。周りは何が始まったのか困惑してるような気がする。剣を鞘に収めると私は血が流れ出た輪切りに右手を乗せた。


≪自己回復:血の相性はどう?≫

<少しお待ちください…。問題ありません。あとは兄の眼球を綺麗に切り取る必要があります>


≪魔法:どうかな?≫

<切断はお任せください。ただ助手をしてくれる方が必要になります>


≪魔法:切断した瞬間に転移で交換は無理なの?≫

<なるほど!帯電で内部構造を把握し座標を確認。魔法で切断後、転移で即座に眼球を交換。自己回復で即座に繋げます>


≪加護:私は兄の頭に手を乗せる。総指揮は任せたわよ≫

<全力を尽くします!>


 兄の頭の上に手を置く。


≪加護:いつでもいいわ。やりなさい!≫

<それではいきます!>


 目の奥がプツンと切れた痛みと同時に暗闇になった。すぐに眩しい光が射し込んできて先程まで見ていた光景が目に映る。

 目を開けたり閉じたり繰り返してみる。眼球の大きさに違いはあまりないようで問題ない。


≪加護:ありがとう!みんな流石だね。これで私たちは更なる高み目指せる≫

<世界最強を揺るぎないものにします!>


 気合が入ってていい感じだね。


(何やっているのよ!失明するかもしれないじゃない!そこまでする必要があるの!?)

【ある!クロアは諦めてくれた?私たちは2人でクローディア。一緒に楽しみ一緒に死ぬ。】


(私が諦めたって言えば無茶しないの?)

【無茶しないけど楽しみながら強さを模索し続けるよ。自己回復が諦めたとしても長く一緒に楽しみたいから。ニョロ母さんはオリジナルが代わったと言ってたけど、それ以降のクローディアは同じ言葉を話したと思う。オリジナルの精神が砕けたのは分かってもクロアに代わった日は分からない。そうでしょ?】


(私も一度で成功しているとは思っていないわ。私は痛みに強いけどディアは違うでしょ?)

【噓吐き。記憶を見てるんだよ。クロアの本音も知ってる。意味も分からず知らない森に立たされて魔獣に喰いちぎられる日々。震えてたし泣いてた…。あの日々を耐えきったクロアに楽しい思い出が全くない。ねぇ、この体を使って一緒に楽しもうよ。私は複製だし立場は同じだよ。楽しみを潰してまで強くなろうと思わない。私たちには頼もしい仲間たちがいるから。加護たちは天才だよ。失敗すると考えてない。無茶したと思ってない。それに私は他力本願。強化は仲間たちに任せる。私は勉強して依頼も受けるからね。】


(本当に我儘ね。あんなに可愛かったディアがこんなにも…。私のせいかも…、ごめんね。)

【違う!私が決めたの、お姉ちゃん。私のために作られて私のために利用されて消える。それを私が許せないだけ。お姉ちゃんの気持ちを無視して私が名前をつけて逃げ道を塞いだ。全て私の我儘。お姉ちゃんを残したかったから。一緒になるって約束したのに破るつもりなの!?それ以外の言葉は全部拒否したと思うけど。】


(それは予想通りだね。だからあの言葉を選んだ。ディアが真剣に望んでくれる言葉はあれしか思いつかなかった。どうして欲しいの?)

【生まれて半日経ってない私を置いて消えようとするなんて薄情すぎると思わない?お姉ちゃんはこの世界から消えたいように思えた。だからその理由を私が全部潰すよ。拷問された経験をもつ3歳児に怖い人なんていないから。一緒にこの世界を楽しんでよ。私は複製されてまでこの世界に生まれたくなかった。だけど加護たちが私の命を全力で守ってくれる。だったら守り甲斐のある人生の方が面白いでしょ?お姉ちゃんもこの世界で遊ぼうよ。お姉ちゃんはフローラを手伝ってもいいし自分で計画してもいいよ。私は勉強するからね。】


(全く…、分かったわよ。精々私が消えないように頑張りなさい。この世界にいる間は好きなことを好きなようにさせてもらうわ。)

【その言葉が聞きたかったよ。3歳児は勉強するだけで大変なのに依頼まで受けるんだから。】


「お母さん、終わらせるよ?」

「そうね。この姿が全てを表しているわ。息子も下らないことを考えていたのね。どのようにしたらここまで下劣に…。考えたくもない…。終わらせてちょうだい。」


≪魔法:兄の肉体全てを家が傷つかないように灰にして。防音して激痛をゆっくり与えてね≫

<お任せください>


(魚が陸地で跳ねているように見える…。終わったね。)

【お母さんの息子だから特別だよ。】


 兄は灰になり消えた。

 お母さんは体の震えを抑えていた。

終わりがあるのも優しさです。

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