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1.プロローグ 最強と化したシスコン

初作が筆が乗らないので、シスコンの作品を書いてみようと思いました。素人な上、頭もそんなに良くないので、一人でも読んでもらえればすごく嬉しいです。宜しくお願いします。

⎯⎯⎯⎯⎯お姉ちゃんっ、今日はわたしたちの誕生日だね。わたしたちは、何時までもいっしょだよ。

⎯⎯⎯⎯⎯ふふっ。そうね、いつまでも一緒よ。



そんな風に、一緒に笑っていられるだけで私は満足でした。高望みなんていらない、必要最低限の物資と家族がいれば、私は⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯。


°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°


あの時、私は家族を奪ったあいつらと、あれを増長させた祖国を、地獄(絶望の淵)に落としてやろうと、生まれて初めて、憎しみなんて感情をなにかに抱き、行動を開始した。幸い、妹のノアは違法奴隷にも関わらず、王宮に特殊なメイドとして売り込まれ、王族も手出し出来ない立場にされた。というより、私達がやんごとない血筋の人間だからなんだけど、そこは今は割愛しましょう。

まあ、ノアの無事を確認した私は、祖国の一部の腐った奴らに、粛清という名の戦争を仕掛けるため、修行に入ることにした。立場と大義名分は後からでもどうにでもなるしね。



°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°




私は今、修行を終えたところです。独学にも限界があるとは良く聞く話ですが、断言しましょう。皆さん、努力が足りませんよ。言ってしまえば、実践(実戦)あるのみということです。まあ、そのせいで何度死にかけたか解りませんし、実際に何度も死にましたからね。

この世界には魔物と呼ばれる化け物がいるのですが、私は5年間、その魔物と死闘を続け、気の休まらない生存闘争をして、極限なまでの合理的な技を身に付けられたと思います。

そういえば、力を求め彷徨った末にたどり着いたここ(深淵の森)は地理で言うとどのあたりなのでしょうか。昔、際限無く力を求める存在が跋扈する森があるという伝説があるけど、その存在は証明されていない、帰って来られないからだと、あの日亡くなった両親がお伽噺として聞かせてくれたことがあったような気がします。

その話の中で出てきた、力に溺れ堕ちた神、通称魔神という存在らしき者も、ここ(深淵の森)では中の下がせいぜいでしょう。だって、形容し難い神話生物のような奴らの主食なのですから。

そう、()()です。まあ、でも、今の私に対しては手も足も出ない位には私も、強くなりました。

そうそう、私、最近神様になったのですよ!え?妄想は止めて現実を見ようね?何を言っているのですか、妄想なんかじゃありません。というか、こんな一瞬も油断出来ない所で、そんな現実逃避してたら死にますよ?

なんというかですね、私、前世は神界のお姫様だったようなのです。神格を得たときに、全て思い出すと同時に、迎えが来たのですが、へりくだって、顔を売ることしか頭に無い様な方たちだったので、消し飛ばしてしまい、好きなときに帰ってこいという、神王様の録音された声だけを空しく響かせてお帰りになって(消滅して)いきました。まあ、私は妹ファーストなので。

そして私の権能ですが、《全能の神王》らしいです。細かい説明は省きますが、存在する、或いは存在したあらゆる神々の権能が、全て使えると言うことらしいです。それに加えて、全能とあるとおり、矛盾する事象を起こしたり、どんな技能も、マスターしていることになっています。但し、私の戦闘に関する技能は、魔法、武器、素手に関係なく、極めた先の、限界を突破したレベルに達しているので、これらに関しては私の本物の力です。もちろん、()()()()()()なので、鍛冶や回復系のアイテムの作成だって思いのままです。

それではそろそろ、誰にしているかもわからないぼっち慣れ特有の一人説明会も終わりにして、


妹を――――ノアを迎えにいこう




°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°





ノアの所在が、私達の祖国の王城だと知っていた私は、まずは民衆や各国の信頼を得るために、祖国には関係があまりないものの、近隣の十数の国々が数百年以上手に負えない邪龍を、首を一撃で切り飛ばし同時に魂魄もろとも斬って殺し、それを手土産に冒険者の最高ランク、Uランクになったのです。ちなみに、冒険者のランク分けは、

U·冒険者という名のナニカ>X·大国の国軍総戦力に匹敵し、Sランクの魔物を単独で屠れる>S·ここから人外、才能ではなく異常なレベル大国の大隊位はいける>A·才能と努力でなれる実質最高ランク(でかい国の騎士団長がこのくらい)>B·ベテラン>C·一人前>D·駆け出し卒業>E·まだ小動物系の魔物くらいしか勝てない>F·一般人よりちょっとつよい、けど魔物には勝てない ...こんなかんじです。

そしてもちろん、違法奴隷と知った上でノアを買った(買わされた)祖国が、いきなり最高ランク冒険者の仲間入り(そもそも名前だけで、ほかになった人はいない)を果たした私と、コネを作り、あわよくば完全に取り込もうと欲を掻き、接触してくるのは計算どうりというわけで、しかし現在、愚王がふんぞり返っている玉座の間にて、私が今にも理性が消滅しそうになっているとはさすがに想定外です。だって、「Uランクになったのだから、一生遊んで暮らせる金が既にあるのだろう?ならば、お前を育ててやった祖国のために無償で働け」とか、「貴様の様な、野蛮な女でも、見た目だけは美しいからな、我が側室の末席に加えてやろう」などと、傲慢極まった言葉の数々、終いには、我に尽くす奴隷となれとか、口説き文句のつもりでしょうか。アレで落ちるのは私には理解の及ばない尖った趣味の人達だけだと思います。

ですが、そろそろ良いでしょう。ノアを返して貰いますからね。

「陛下、一つだけ、よろしいでしょうか?

ノア·神凪という違法奴隷がこの王城にいるということがわかったのですが、この国は、国として違法奴隷の取引や、違法な手段による奴隷を禁ずることが国法の一つに記されているので、まさか違法奴隷だと理解した上で違法奴隷を保有している、何てことはありませんよね?」


すると、寝耳に水だったのか、慌てた様子で否定してきましたが、その中にやはり私を罵倒する言葉が入っていることから、動揺していると見て、畳み掛ける

「実はですね、5年前、この国の辺境で、複数の山村が違法奴隷商によって蹂躙され、若い女性のみが連れ去られ、他は全て燃え尽きた跡があるだけという凄惨な凶行が行われ、そのさらわれた中の一人に、先程のノア·神凪がいるのです。そして、彼女は私の妹です。これがどういう意味か分かりますね?証拠もたくさんあります。ということで、妹を返していただけますか?もちろん貴方たちの首は頂きます。ついでにこの国を民主制の国にする改革も行いましょう。では、さようなら。」

その瞬間、玉座の間にいたこの国の腐った重役たちの首が一斉に飛んだ。もちろん、私がはね飛ばしました。ふふふ、伊達に5年間も修行してませんよ。分身使って証拠集めもしましたし、奴隷制度は国の繁栄上仕方なく容認していても、違法奴隷だけは許せんという近隣諸国の国家元首たちに直接謁見の際に証拠の書類を渡して、行動を起こす許可を頂いていたのです。

清い心を持っていたたった一人の大臣に、今現在、改革のため行動を起こさせていますから、私は、ノアに会いに行くとしましょう。



°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°°




瞬間転移で妹の後ろに現れた私は、定番的に後ろから目隠しして、だ~れだ?と聞いてみました。すると答えることなく一瞬で抱きついてきて、

「お姉ちゃんっ!会いたかったよぉ~。何でこんなに遅いんですか!でも嬉しい!ありがとぉ~。」

と早口で言うので、ちょっと面食らいましたが、普通に答えましょう。

「私もよ、ノア。私だって、一瞬でも遠いところにいると思い浮かべただけで、心が死にかけたもの。でも、迎えに来れて、本当に良かったわ。さあ、私家を買ったの、一緒に帰りましょう。ああ、それと、貴女の特殊契約期間、今日までだから、ここ(お城の仕事)のことは気にしなくても良いみたいよ。」

そう言うと、少しきょとんとしたあと、満面の笑みで

「お姉ちゃん、今日はきっと、人生最高の()()()になるね。あらためて、迎えにきてくれて、ありがとう、お姉ちゃん。」

と言ってくれた。それだけでちょっと昇天しそうなくらい可愛かったけれど、これから、もっと良い誕生日を迎えられますようにと、意味もなく願って、

「そうね、でも人生最高なんて、毎年更新してあげるわ。ノアと一緒なら、私はなんだって出来ちゃうんだから。」

そう言いつつ、笑いあって、二人で帰った。もう二度と失わない、そんな決意を胸に秘めて。






私の名前は神凪雪華。たしか、お父さんが、異世界の前世の記憶があるとかで、堅苦しい実家と縁を切り、前世の名前を名乗って、冒険者として過ごし、お母さんと出会って結婚したから、子供は自分の前世に由来する名前にしたいと言ったけど、片方は普通にしてほしいとお母さんが言ったそうで、双子の姉が私こと雪華、妹がノアとなったらしい。昔お父さんが小声で教えてくれたけど、ノアの名前も、ハーフ、つまり混血だとよくある、どちらの国でも使える名前の一つだそうで、私はノアの名前の文字も教えて貰った。けど、それは私の胸の中に今はしまっておく。だってすぐに教えてもおもしろく無いし、もう既に、私達には寿命が関係無いから、何時でも話せるし、だから、いつか話すその時まで、ノアには秘密にしようと思った。



私は、大好きな妹と、ゆったりとした、冒険者生活を始めたいと思います。大変なこともあるかもしれないけど、ノアのためなら何でも出来る私が、さりげなくフォローしたいと思います。

かなり長編になる予定ですので、できれば読んで頂けると幸いです。

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