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私の知らないわたし旅  作者: 秋乃しん
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ハル17

よろひくおねがいひまふ


 「ユキ、起きてよ」


「うーん」


揺さぶられる意識を感じる。

やっぱり優しいハルの声と暖かな光にまたも気持ち良くなってしまう。そんな事よりも、確か昨日はなにがあったんだっけ。

ぼやけた頭で考えたていくと、それははっきりと覚えていた。

ゆっくり、身体をベットから起す。

ここが部屋であることも把握できた。

わたしの隣にいる優しいハルの目を見てニコッと笑ってみる。

そうすると、ハルも笑ってくれた。


パシッ!


「いったぁ!なにすんだよ!」


「誰の体重が重いじゃいっ!」


ハルの頭を叩いてすっきりした。


「朝ごはんですぅ、イチャイチャしてないで早く来てね」


「はぁーい」


「今行くよ」


 昨日あれだけ怒っていた女の子は、昨日ハルの言った通り、機嫌は治っていた。でも、あんなに怒っていた女の子をハルはどうやって慰めたのだろう。そうも思ったけれど。別に知らなくてもいいことで、機嫌がいいならそれでいいんだと思った。

 リビングに着けば、既にテーブルには食卓が並べられている。パンにレタスと目玉焼きがのっていて、その上からマヨネーズをジグザグにかけたもの。

これはわたしの大好物だ。


「おはようユキ。もうご飯できてるよー」


「起きたか。飯食うぞぉ」


お皿洗いをする女性と、わたし達を待っていたかのように新聞をタイミングよく読みやめる男性。

こんな感じの家族なら毎日が楽しそうで羨ましい。

ないものねだりを唱えながら「おはよう!」そう元気に挨拶する。そしてテーブルに着いて一口目を頬張る。


「おいひいー」


「まだ作れるから、足りないなら言いなさいね」


「はぁーい」


こんな幸せなこの時間がずっと続けばいいですね。


「太るぞ?」


「うるさい!」


余計な一言を言うハルは嫌いです。


ありがとうございまひた

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