表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の知らないわたし旅  作者: 秋乃しん
1/147

夜の思考

出発しまーす


 真っ暗な視界。


真っ暗な空間。


頭の中がぐるぐるする。


絵の具の黒と白の液体が回り続けてるような頭の中の感覚。

だから、これは真っ暗じゃなくて、黒色の中に、まだ混ざらない白色がある。ほんの少しだけの、白が見える。


 今日は疲れていないはずなのに身体を押し付けられるように眠い。このままだと、奥深い暗闇に引き込まれてしまいそう。だから、そうはならないように何か考え事をしている。

でもそれは、今この瞬間だけじゃなくて、毎日どんな瞬間も、状況も、何かを考えているような気がする。

そんな重たいことを考えていれば、息が何者かによって支配されてしまったようで、不規則な呼吸をはじめている。そんな苦しさを感じる。

真っ暗な空間で心臓がどのあたりにあるのかもわからないのに、大きな鼓動。これ以上、苦しさを味わいたくないから寝よう。


「おやすみぃ」


一人の部屋。誰もいないこともわかってるのに、毛布にくるまって呟いた。

布団の暖かさは私の体温の反射。

部屋の寒さをごまかしてくれていた。


よろしくお願いしまーす

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ