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心魂拳~共鳴する拳~  作者: 澤田慶次
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チームM&Jの初仕事……

池本の家へ……

池本はラリオス達をマンションに招いた。

「ただいま」

「お帰り!…みんな来た?」

「おう、紹介するな……こちらは徳井清隆だ!」

「……良く知ってる……」

「ごめんね、渡辺さん……池本さん、さっきからこうなんだよ……」

「大丈夫、何となく分かってるから……それより、毎回付き合わせてごめんなさいね……」

「いやいや、俺は好きでやってるから……」

「でも……この間は酷かったんでしょ?」

「それは……まぁ、誤解は解けたから……」

「話は済んだか?……こっちは親友のジョシュだ!」

「池本にそう言われて、とても光栄だなぁ……よろしく、ジョシュ·バレンタインです」

「渡辺裕子です」

「こっちがミゲール…有能なトレーナーだ!」

「有難い紹介だね!……ミゲール·ハットンです」

「よろしくお願いします」

「そして、こっちが……」

「俺は面識有るぞ?」

「そう言うな……事実をねじ曲げるのが得意な、デイビッド·ラリオスだ」

「おい!…なんだその紹介は?」

「本当の事だろう?……俺の完勝だったのに、激闘だベストバウトだと……」

「この野郎……どの口が言ってんだ?」

「この口に決まってるだろ?」

「デイビッド、池本……少しは大人になれ……」

「……佐伯と甲斐に言えないよ……」

「全く純也は……ラリオスさん、純也は認めてるんですよ……海の向こうの大親友、いつも話してるんです!」

「馬鹿…変な事は言うな!」

「そうか……素直になれよ、池本!」

「俺は素直だ!……このロートルめ!」

「いいから、まずは上がろうよ!」

「ジョシュの意見に賛成だな」

「ごめんね、渡辺さん……」

「大丈夫、慣れてるから……さぁ、上がって!」

全員が池本の部屋に上がり、夕食を全員で食べた。


夕食は、なかなか楽しく終了した。裕子の料理は、みんなに評判が良かった。ラリオスからは、池本に裕子は勿体無いとの話まで飛び出した。

夕飯が終わり、みんなはリビングでソファに座る。裕子が全員にコーヒーを入れ、そのコーヒーを飲みながら佐伯と甲斐の対戦相手の試合を見る事にした。

ラリオスが焼いたDVDを池本がセットした。

「まずは、ランディ·ランデルマンからだ……」

「WBCのSフェザー級チャンピオンか?」

「池本、よく知ってるな」

「当たり前だ……世界チャンピオンだぞ?」

「そうだな……アメリカはテキサス州の出身で、オーソドックスのボクサーファイターだ……ニューヨークのジムを拠点にしている」

ビデオを再生するタイミングで裕子が自分のコーヒーを持って池本の隣に座る。

テレビでは、ランディの試合が流れる。

ランディは物凄い速さで、相手を中心に左に回っていく。そのスピードに、対戦相手は付いて行けない。更にランディは、そのスピードを維持しながら接近戦も行う。なかなか形になっており、クロスレンジでも厄介である。

「アウトもインも一流……厄介極まりない……」

「身体の大きさからいって、フェザー級の方が合ってるかもしれないですね……」

「確かにそうだね……だとすると、更に厄介だな……」

「徳井もミゲールもそう思うか……一筋縄ではいかないな……」

「確かに凄いね……僕でも分かるよ……」

「話は後だ……次を見せてくれ」

「……分かった……次は、ブロッグ·アローナだ……ブラジル出身のオーソドックスのボクサーファイターだ……こちらもニューヨークが拠点だ……こいつはこいつで厄介だ」

ブロッグは頭を振って前に出て行く。構えはピーカブーに近く、物凄く速い頭の振りで相手のパンチを避けながら間合いを詰めていく。

間合いが詰まれば、後は自分のパンチを叩き込んでいくだけである。徹底的にパンチを放つが、ブロッグのパンチはどれも威力が有りそうである。ここで、対戦相手がブロッグに対して無理矢理パンチを振るって来た。

その時である。ブロッグは距離を取り、見事なフットワークからアウトボクシングを披露した。

「ファイター寄りだが、この通りアウトボクシングも上手い……崩しにくい相手だ……」

「厄介ですね……アウトボクシングだけでもレベルが高い……」

「何よりファイター寄りだっていうのが憎たらしいよね……」

「全くだ……攻略は難しいな……」

「池本、黙ってるけど、お前はどうなんだ?」

「……………………………………」

「池本さんが黙るなんて珍しいですね?」

「純也は黙ってないわよ……倒し方が分かったんじゃないかしら?……大体、ランディもブロッグも、自分達が負けるかもしれない相手とやった事は有るのかしら?」

「裕子……なかなかいい答えだね……こいつ等に説教でもしてやってくれ」

「池本、何か気が付いたのか?」

「そうだなぁ……ランディだが、スピードは有るが雑だな……カウンターが取りやすい。更には、勝負を焦る傾向が有る……対策は出来るな」

「池本さん、ブロッグは?」

「確かにパンチ力は有るが、ディフェンスが甘い……接近戦なら、果たしてノーダメージといくかな?」

「流石池本だ!……2人のやる事は決まったな!」

「ああ……まずは、徹底した下半身強化だな!」

「そうなると……俺の出番だな!」

「池本さん、俺達は一緒に走り込みですね?」

「当たり前だ……確か、試合は8月25日だったな…………6月半ばまでは、徹底的に下半身強化だ!」

「僕は、みんなのフォローをするよ!」

どうやら、突破口は見付かった様だ。

「所で池本?」

「何だ?」

「徳井とのこの写真……2人共ぼろぼろだが、何が有ったんだ?」

「これ、純也と徳井さんがオフレコでやった試合の後の写真でしょ?」

「馬鹿、それは内緒……」

「待て待て待て……そんな楽しいイベント、俺は聞いてねぇぞ?」

「だからオフレコなんだよ……」

「俺も呼べ!……で、どっちが勝ったんだ?」

「……内緒だ……」

「おい、それはないだろう?」

「内緒なんだからしょうがない……」

「徳井!」

「すいません……これだけは……」

「教えろよ~!」

ラリオスの声が響いた。

この夜、フォローチームのやる事は決まった。佐伯と甲斐には、かなり厳しい練習が待っている事になる。

しかし、2人なら必ずやり切ってくれると信じているフォローチームであった。

やる事が決まりました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 対策がきまりましたね! 後は勝ちにいくしかないですね!
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