表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心魂拳~共鳴する拳~  作者: 澤田慶次
46/159

美里の報復大作戦!

何かが有る……

佐伯は川上ジムに行き、甲斐は西田拳闘会に顔を出した。試合の翌日であり、ファイトマネーを受け取り休暇に入る。2人共、しばしの休息である。

ファイトマネーを受け取った2人は、待ち合わせをして食事に行く予定であった。約束した場所に着いた2人、時間は15時である。

「何処に行く?」

「何処でもいいけど……池本さんと徳井さんも誘えば良かったな?」

「確かにそうだな……昨日の試合、意見を聞きたいもんな?」

「あの2人の意見……これから先に、絶対に役立つよな?」

「ああ、絶対に役に立つ!」

そんな話をしていると、甲斐の携帯が鳴る。

「はい、拳人」

「美里です……昴君も近くに居る?」

「え?……居るけど?」

「それは良かった……今から駅前のファミレスに2人で来なさい」

「は?……何で行くんだよ?……俺達は昨日の祝勝会も兼ねて飯食うの!」

「うるさいわねぇ……黙って来なさい!……さもないと、大変な事になるわよ!……もうなってるけど……」

「???……昴も連れて行くの?」

「当たり前でしょ!……2人共来なかったら…………恐ろしい事するわよ……」

「……………………分かりました。すぐに行きます……」

甲斐は携帯を切った。

「どうしたんだ?…顔色が悪いぞ?」

「……お袋が駅前のファミレスに来いって……」

「俺の名前も出てたみたいだが?」

「……2人で来ないと後が恐いって……」

「…………祝勝会でもやってくれるんじゃないか?」

「そんな平和的なお袋じゃないんだが……とりあえず、行かないと後が恐い……」

「考え過ぎだよ……俺も呼ばれてんだ、大丈夫だよ!」

「………………そうだよな?」

「そうだよ!」

「そうだな……気楽に行くとしようか?」

2人は駅前のファミレスに向かった。2人は美里が、きっと祝勝会をやってくれると考えていた。これが、作戦開始の合図だとも知らずに。


駅前のファミレスに着いた2人は、そのままファミレスに入って行く。中に入るとすでに美里は来ており、美里の他にエリーと中谷も居る。祝勝会だと確信した佐伯と甲斐は、そのまま美里達の方に歩く。

「遅かったわね……まぁ、座りなさい」

「はいよ」

「失礼します……って、席がおかしくないですか?」

美里はテーブルの一角に1人で座っており、美里から見て右側にエリーと中谷が座り、左側に佐伯と甲斐が座る形である。美里の向かい席に椅子が2つ用意されている。

「おかしくないわよ……少し待ってなさい。後2人来るから……」

「誰が来るんだよ?」

「もう少し経てば分かるわよ!」

「拳人、何かおかしくねぇか?」

「おかしいとは思うけど……何が有るんだろう?」

佐伯も甲斐も困惑していると、そこに最後の2人が現れた。池本と徳井である。

「悪い悪い、待たせたちゃったね」

「いや~……時間が有ったんで、コンビニで立ち読みしてたんだけどさぁ……」

「池本さん、本に集中しちゃって……」

「結局、本を買って来ちゃった……いや~、参った参った!」

「相変わらずね、純也君!」

「池本ハ、ソコガカワイイ!」

「!?」

「そんな池本さんに付き合う清隆さん、やっぱり素敵!」

「!?」

「全員、揃ったわね?」

「ちょ、ちょっと待て!」

「今の2人の発言、おかしくないですか?」

「ああ、その事か……それなんだけどな……」

「まぁ、今日はその話なんだよね……」

「「!?」」

「まずは、話を聞きなさい。エリーも好美ちゃんも、拳人と昴君が余りにも放っておくから……」

「私から言います……そんな時に清隆さんの優しさが嬉しくて……更に、私の家族は清隆さんのファンだから……」

「私ハ、前カラ池本ノファンダッタシネ……」

「待て待て待て、この流れでいうと……」

「2人は池本さんと徳井さんと付き合うの?」

エリーと中谷は頷く。

「池本さん徳井さん、どういう事ですか?」

「説明して下さい!」

「説明も何も……」

「まんまだよね……そのまんま……」

「2人には、彼女が居るじゃないですか?」

「渡辺さんに豊本さん……2人はどうしたんですか?」

「裕子はさ……エリーの情熱には負けたって……それで、俺もエリーを選んだんだ」

「豊本さんも好美には負けたってさ……そうなったら、応えないと男じゃないよね?」

「そういう事……それで、私が間を取り持つ事にしたの!」

「取り持つも何もないよ……エリー!」

「エリーさんと呼べ……もしくは、池本夫人だ!」

「!?……エリー……さん……」

「何?」

「そうなんですか?」

「ソウヨ!」

「好美!」

「好美さんだろ?……気安く呼ぶな!」

「……好美……さん……そうなんですか?」

「そうなるわね!」

「さて、話は終わったな……これを渡さないとな……」

「そうそう、池本さんとも話してたんだよね……」

池本と徳井は、指輪が入っている様な箱を出した。

「「!?」」

「これをさ……」

「そう、これを……」

「ちょっと待った!」

「俺は認めない!」

「何言ってるのよ……」

「エリーは俺が結婚するんだ!」

「俺だって、好美とずっと一緒に居るんだ!」

「試合の後で、2人を置いてったくせに?」

「俺と徳井に喧嘩売るのか?」

「リングの上で決着付けてもいいんだけど?」

「「!?」」

「……それでも、譲れません!」

「絶対に譲れません!」

「「……ぷっ……あっはっはっはっは!」」

「ちょっと、純也君に徳井君?」

「もう無理です……これ以上は笑いが止まりません……」

「顔が……2人が物凄い顔してますよ…あっはっはっはっは!」

「「!?」」

「…………2人共、冗談よ……」

「冗談?」

「辞めて下さいよ!」

「でも……エリーと好美ちゃんを蔑ろにしたのは本当でしょ?」

「…………確かに……」

「…………反省します……」

「という訳だ……あんまり、俺達を困らせるなよ」

「俺だって、本当は豊本さんと出掛けたかったんだから」

「「すいません……」」

「それより、その箱……」

「指輪ですか?」

「これか?……中身入ってねぇぞ?」

「質屋で俺が買って来たんだ!」

「とりあえず、拳人も昴君も彼女を大切にしなさい!」

「「はい……」」

「純也君に徳井君、悪かったわね!」

「いやいや……たまにはいい薬ですからね……」

「豊本さんには、池本さんから説明して貰ってるので大丈夫です」

「おう、任せろ……しっかり説明したぞ…[女の子に会うから、明日は徳井は会えない]ってな!」

「!?……それ……まずいでしょう?」

「そうか?……しかし、事実だからなぁ……」

「わぁーーーー、池本さんの性格忘れてたーーーー!」

徳井はどこかに電話を掛けながら、孟ダッシュでファミレスを出て行った。

この後、佐伯と甲斐はファイトマネーでそれぞれの彼女にプレゼントを買う事になる。まぁ、一件落着である。

1番の被害者は、豊本への説明を池本に任せた徳井であった。

別名、徳井のとばっちり……

徳井、いじられ方は変わらないな……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 2人には良い薬になりましたね(笑) 徳井さんだけ誤解されてそう。。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ