いざ、ロサンゼルス!
さぁ、これからが本番!
ラリオスの通訳に案内されながら、電車に乗り込む2人。どうやら電車で目的地まで向かう様だ。
「改めてよろしくね。ジョシュ·バレンタイン、ジョシュって呼んでくれ!」
「「はい、お願いします!」」
「2人は自分達の立場が分かってる?」
「分かってますよ!…なぁ!」
「勿論!…甘さをなくして強くなる為です!」
「……分かってないな~……いいかい、君達は池本の現役中の最後の後輩なんだよ…だからデイビッドは、君達を引き受けたんだ!」
「「??」」
「分からないって顔だね……いいかい、池本は引退する……」
「「何で?」」
「デイビッドが言ってたんだ、池本はパンチドランカーだってね……でも、池本は責任感が強いからね……君達が心配だった……でも、ホプキンスとあの激闘だろう?……暫くは治療に専念しないとね。だから、デイビッドが君達を引き受けたんだ!」
「「!?」」
「君達には大いなる責任がある……言い争う暇があったら、強くならないとね!」
「「はい!」」
3人が話しているうちに、電車は目的地に着いた。
ジョシュが先頭で学校の様な建物に入って行く。
「ここは何処ですか?」
「学校みたいですけど?」
「デイビッドのアカデミーだよ…あそこを読んでみなよ」
そこにはアルファベットで文字が書かれている。[ラリオス·トータルファイトアカデミー]と読める。
「君達は4月から、ここに転入する。ここで色々学びながら、ボクシングをしていくんだ!」
「「!?」」
「ロサンゼルスで勉強?」
「マジか……」
「大丈夫、ここはなかなか面白いからね!……さぁ、中に行こう。デイビッドが待ってるよ!」
ジョシュはどんどん歩いて行き、2人は後を付いて行く。
ジョシュがとあるドアをノックし、中に入る。続いて2人も入って行く。
「よく来たな!」
「「お願いします!」」
「お前等はまず、ジョシュについて英語を学んでからだ……俺と通訳無しで話せないとな!」
「「ボクシングの練習は?」」
「それはやって貰う……後で俺のジムに連れてってやる……バイト先も紹介してやる……ジョシュ、アカデミーの中の紹介とこれからの事を伝えといてくれ」
「対応しておくよ……案内したら、住む所とジムの案内よろしく!」
「任せておけ!」
ジョシュがアカデミー内を案内する事になった。今の所、ジョシュが居ないと会話が取れない。
「いいかい、佐伯に甲斐……まずは1カ月で会話が出来る様にだ!……勿論、アルバイトもしながらだよ!…4月からはアカデミーで、主にボクシングについて学んで貰う。トレーナー業なんかも学ぶんだ!…後は、必須項目で他の格闘技を1つ学ぶんだ。いいね?」
「他の格闘技?」
「ここはボクシング以外もあるんですか?」
「勿論あるよ……キックボクシングに総合格闘技、オリンピックを目指す柔道やレスリング、変わった所だとカポエラや合気道もあるんだ」
「「!?」」
「ラリオスってスゲェな!」
「金持ちそうだな!」
「確かに凄いよ……彼は実業家としても才能がある。君達のバイト先も、ラリオスの経営するレストランだからね!」
「は~……池本さん連れて来たら、びっくりしそうだな!」
「どうかな~……[俺に負けたくせに!]とか言って、絡むんじゃないか?」
「はっはっは、池本なら確かに絡みそうだね!……ここの生徒は、池本に一目置いてるんだよ!…デイビッドをKOして、ホプキンスまで倒した男だからね!……君達は、まずは池本の名前に傷を付けない様にね!」
「……海を渡っても、凄い知名度だな!」
「……やるしかねぇな!」
2人は案内されながら、ジョシュの話しに改めて気合いを入れた。
アカデミーを一通り見回り、3人はラリオスの所に行く。
「さて、お前達のアパートに行くか」
「「はい!」」
ラリオスの車に、ジョシュを含めた3人が乗り込みアパートに向かった。
着いた所は、それなりの物件である。佐伯は201号室、甲斐は202号室である。荷物を置いた2人は、練習用品のみをバッグに詰め、ラリオスの元に向かう。
「こっちのマンションの1102号室がジョシュの部屋だ。明日から午前中は、ジョシュと英語の勉強だ」
「「はい!」」
「よし、ジムに行って早速練習だ!」
「「はい!」」
ラリオスの車にもう一度乗り込み、ジョシュと一緒にラリオスのジムに2人は向かった。
ラリオスのジムは、かなり大きい。しかも、かなりの選手がおりトレーナーも豊富である。
「お前達を見るのは、俺とチーフのミゲールだ!」
ラリオスに紹介され、なかなか逞しい男が挨拶する。
「君達2人が池本の後輩か……楽しみに待ってたよ!…さぁ、着替えて練習だ!」
2人はミゲールに案内され、ロッカールームで着替えて来る。すぐに2人はロードワークに出掛け、帰って来るとロープスキッピングからシャドーボクシングへと移る。
この時、ジムで練習している選手やトレーナー達が2人を見ている事に本人達は気付いた。
しかし、そんな事は気にせず、2人は集中して練習に取り組む。
ラリオスがミットを持ち、佐伯と甲斐の順番にミット打ちを開始する。6ラウンド行い、2人共にかなり切れのある音を立てていた。
ミットの後はサンドバッグを打ち込む。ここでも2人は、なかなか力強いパンチを放っていく。
「デイビッド、なかなか楽しみだな!」
「ミゲール、あれでデビューしたてだぞ!」
「!?……8回戦とかじゃないのか?」
「4回戦が始まったばかりだ……扱き甲斐がありそうだ!」
「確かにな!」
2人は英語で喋っていた為に、佐伯と甲斐には何を言っているのか分からなかったが、ラリオス達は2人の成長が楽しみの様だ。
「あの2人は何だ?」
「ちょっとどうにかなる相手じゃねぇな……」
「ライバル出現だな!」
「絶対に負けねぇ……」
ジムで練習している選手達には、早速目を付けられた様だ。
やる事はたくさんありますが、期待してます。




