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第1話 奇遇

…なんでお前らも来てんだよ。


目の前にいたのは、三浦と森谷。大体の理由はわかるが、同じ船に乗っていたことは知らなかった。


「そんな嫌な顔すんなよ。僕らは、趣味で来てんだからさ。」


「柳瀬君の原因もあるよ。だって神社の話のきっかけが柳瀬君だもん。来たくなるに決まってるでしょ。」


…いや、お前らから神社の話が始まったんだろうが。俺が話すわけない。


ここからはバスに乗って、移動だ。バス停を探し歩くと時刻表を見つけた。結構便が少ない。3時間に1〜2回程度だ。車で迎えにきてくれ、招待されている人が大半である。すなわち、観光で来る人がいるとは言えど、バスの利用者が少ないのだ。2箇所あるバス停の一つで、熟年夫婦が列にきちんと並んで立って待っている。もう一箇所は誰もいない。


「あそこの人がいるところで待ってよう。」


森谷は見た目より実際、しっかりしているので、任せ、待つことにする。しかしかなり時間がある。


しばらくバス停で待っていると、一般のバイクがこちらに向かってくる。しかし、そのバイクは、歩道で走っている。日本人からすると信じられない光景だ。日本人は、日本と外国を比較しては驚くことばかりであるといつも思う。テレビ番組でも海外の仰天ものは、いつも衝撃的なのだ。歩道を走るバイクの人は、バイクから降りて、私たちの元へやって来たのだが、明らかに外人だ。対応に困りそうなので、しばらく寝るフリをした。バイクが近づいて来たことが音と排気ガスの匂いでわかる。そしてバイクは静かになり、人の足音が聞こえ、その音がだんだん近づいてくると共に、読み取れない言葉を発している。非常に気になるため、目を開けて見ることにした。


「……%*#$~€£#%^$€<^*%€?」


「#€*%$#€*$*%*€*」


「キャー、森谷くん、かっこいい!」


…おいー!ってか、理解してるんかよ!


熟年夫婦も目が仰天している。三浦は、1人眩しいものを見るかのように目をキラキラさせて、森谷をじっと見ている。心の中で懸命にツッコんでいると、2人の会話が終わり、バイクの人が通り過ぎていく。すると、森谷はため息ひとつ付いた。


「今の人、北サハリンに住んでるみたいで、南サハリンがよくわからないから、僕達に聞いたんだとさ。明らかに、僕達は旅行客にしか見えないよな。なんで話にきたんだろう。まぁ、他の人に聞いてくださいって伝えたからいいけど。あ、柳瀬の目的地、ちゃんとわかってるのか?もし知らないなら、さっきその人に聞けばよかったと思ったんだが。」


「知ってるからいいよ。」


もう一つ向こうにあるバス停にバスが来た。それは東げ向かっていくバスのようだ。バスの戸が閉まり、出発していく。


「あー!今のバスだった!」


...おい、森谷。まぁ、信じた俺が悪かっかもだけど。


こういうリーダー的存在を任せて、相手がミスしたら愚痴を言いたくなる自分は、相変わらず性格が悪いとたまに思う。しかし森谷は、超エリート男子だが、勉強以外には全て低レベルだ。方向音痴なところも。勉強と彼女をとったら、ダメダメ男子なのだ。


「タクシーに任せるしかないか、みんなごめんよ〜。」


バスがこの後になるとかなり暗くなるし、日本から近いと言えど、ここは海外である。油断は禁物だ。だから、タクシーを使うことにしたのだ。しばらく、都市の方へ向かって歩いていく。だが、まだまだ人も車も少ない。30分ほど歩いて、やっと歩いて、タクシーを捕まえることができた。ただでさえ、人や車が少ないところなのに、タクシーを捕まえるなんて、俺たちはよく頑張ったと思う。


「タクシー運転手がアジアの人?タクシーは海外のだ。」


タクシーが止まり、運転手が出て来た。しかし、アジア系の人っぽい。


「ここは渋滞するところだから、君たちラッキーだよ。特にこの時間にね。」


...まだラッキーってとこかな。渋滞してたら、俺がどうなってるのかは想像できる。ってか、渋滞するんだ、今はめっちゃ車無いのに。


「乗り場がわからなかったのかい?」


「はい、そうなんっす」


日本語だ。こいつら以外久しぶりに聞いて安心する。


タクシーに乗りしばらくすると、右側の車の窓から海が見えてきた。


「ここは冬になると、氷河も上からくるんだよ。」


「ここも冬だととても寒いですよね。」


「そうだね、かなり寒いね。」


バスに乗り遅れたのは致命傷だがなんとかホテルとかを探しておける時間はありそうだ。


そしてホテルに泊まり、一泊した。

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