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マナの魔導士生活日記  作者: コマエダ ハルヤ
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第一章 1 終わった・・・

 マナの日記 中学1年生 8月29日 夏休み終了まであと2日


 終わった・・・終わった・・・

マナの心の中はその言葉でいっぱいだった。何故かは簡単なことである。この長いようで短い夏休みは、あと残り2日だけだからだ。それなのに、終業式が終わり、家に帰って自分の部屋に学校のカバンを置いてから指一本も触っていない・・・つまり、宿題をミクロもやっていないのだ。そして今やっとカバンに手を触れたところである。


今現代の日本では、誰もがやったことがあり、誰もが嫌がった宿題。恐らく・・・いや、絶対この日本で宿題が大好きという人はこの世に存在しないであろう。そんな宿題に、私は今立ち向かおうとしていた。私、ミナミ 愛菜マナは、とても面倒臭がりやで、嫌なことは後回しにしてしまう。

自分でもこんな性格は直したい。けれどそんな簡単に性格が直るほど人生甘くない。

という屁理屈で、全然直そうとはしなかった。こんなところまで私の面倒臭がりがでてしまっている。この性格で私の人生は災難だ。


小学生のころからだろうか、そのときから私の面倒臭がりはおきていた。1年生の今考えたらクソ簡単な宿題もやってこず、ゲームばかりしていたのだ。他の人は家に帰ったら真っ先に宿題をやるというのに・・・うちの親は(バカだから)私の宿題を確認する気はなかった。それに小学校の低学年の先生はクソ甘くて、毎日忘れても怒られたが、そんなに強く怒られなかった。もしこの時に改善していれば今の私はなかったのだろうか。


これがどんどん進行していったのだ。でも次第に先生も怖くなり、親も宿題のことに気づき、少しは怒られるようにはなっていた。でも時すでに遅し。宿題をやらないということが習慣になり、厳しく怒られたらやり、次の日にはやらない。そして厳しく怒られてやり、次の日にはやらない。こんな感じになってしまった。


小学校高学年くらいだろうか。毎日のように怒られ、この現実がいやになり、私は[二次元]という世界にはまってしまった。アニメやボカロの話になると口が止まらない。そして興奮する。今の私は完全なる「腐女子」なのである。


まぁ私の面倒臭がりでの被害はもちろん宿題だけではない。早寝早起きや、待ち合わせなどの、大人になっても使う日常的なことも、面倒臭がりには苦痛なのである。


一応学校は、同じ腐女子仲間や、アニオタの男子などの同士がたくさんいるので通っている。逆にそれがなかったら私は今ごろ引きこもりであろう。自分は本当にクズだと断言できるが、自分でいうのもなんだが、私は優しいし、話し上手だからいじめられることもない。(自己判断)話すのは好きなんだよなぁー面倒臭がりなのに。まぁ話したりしてるだけで、友達とか親友とかは・・・

それはともかく自分は面倒臭がりの性格が無ければなぁ~・・・直したい

と、今は降ろしている胸くらいの長さの髪をいじいじして、学校のカバンを抱きながらそんなことを考えてる。


・・・あれ?学校のカバン・・・?

・・・・・あ!!!そうだ!!!宿題やらなきゃーー!こんなこと考えてる場合じゃない!!!


抱いていたカバンを瞬時にぶん投げ、カバンのチャックを開けて、カバンを逆さにして、中身を一気にドバドバと出した。いろいろな物が一気にでてきて、訳がわからない。なんでこんな出し方をしたのだろうか・・・いやいや、そんなこと考えている場合じゃない!宿題が書いてある紙は?どこどこどこ???紙を見つけようと邪魔なものは左右にどけて、早く見つけようと、一生懸命真剣に探した。さらに部屋が汚くなる。でもやむを得ない。

・・・ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・


                  見つけた!!!


やっと見つけたという達成感と喜びに包まれた!もうこの紙は離さない!紙をギュット抱きしめて誓った!もう見つけたから死んでもいい!そして床にバタリと倒れた。そして何もせずにただ横たわっていた。

・・・・・マナの意識はだんだん無くなっていき、眠りの世界に足を踏み込んだ。

            ・・・そしてマナは眠りについた

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