害虫
「あの国の四天王か…」
図書館の中にはラックいついての本がたくさんあった。その中にはラックの四天王・武器・全てを統べる王
蒼慧の目に止まったのは四天王という文字だった。この間の夜隼矢を殺害したのは四天王の一人だった。
「あと三人か…隼矢待ってろ。無念は晴らす」
「あの…失礼していいですか?」
「ああ、いいぜ?」
「じゃあ、失礼します」
入ってきたのは、金髪のエルフの男の子だった。
「ぼ、僕のお父さんが蒼慧さんを呼んでるんですが」
「なんだ?俺なんかしたっけ?」
「いえ、よくわからないです」
「ふーん、行ってやるよどこだ?」
「城下町の南側です」
蒼慧はラックの罠と踏んで短剣を二つ懐に隠した。
〇
「ここです」
「おう」
中に入ると鍛冶屋を営むおっちゃんと呼んでる人物がいた。
「おう蒼慧よく来たな」
「おっちゃんか、何の用だ?」
「蒼慧にそろそろちゃんと特注の剣を作ってやろうと思ってな」
「どうしてまたいきなり」
「あんたの相棒死んじまっただろ?一人でも負けないように強い武器がいるんじゃねえかなと思ってな」
「なんだ罠じゃなかったのか。そいつはありがたいがいいのか?」
「もちろんだ!けどその代わりといっちゃなんだが一つ頼まれてくれねえか?」
「おう、かまわないぜ」
鍛冶屋から頼まれたのは鉱山の害虫の駆除。最近増えた害虫と呼ばれる巨大な虫勿論蒼慧の敵ではない。
鍛冶屋からの帰り道蒼慧はふと気が付いた。
「あ、隼矢の剣置いてきちまった。」
隼矢の剣をあの村に置いてくるという失態をおかしたことを今気づく、流石蒼慧である。
「まぁ今は害虫の駆除に集中するか」
〇
「さてと、、行くとするか」
鉱山の中は粘液でベタベタしていた、蒼慧の顔には嫌悪以外なかった。
「流石にキレるぜ?でてこいやああああ!!!!クソ虫どもがああああ!!!!!」
キチャキチャと気持ちの悪い不愉快な音を立てながら出てきたのは芋虫の百倍以上の大きさの虫だった。あまりの気持ち悪さに
「うわああああああ!!!!」絶叫しながら剣に炎を纏わせ虫を燃やし尽くした。
「ああ、なんだよあんなに気持ち悪い生き物いたのかよ。もうやだ早く終わらそう」
蒼慧は奥へと行く度に精神的に疲れていき、一番奥に着くころにはキチガイとなっていた。
「うあああ、次だ。もっとぶち殺してくれるわ!」
蒼慧の頭が残念なのは元からだが救いようがなくなったところで、鉱山の奥にたどり着いていた。
「終わりか。助かったぜ。帰るとするか」