始まり
二人は過去最高の問題に直面していた。そうこっちの世界では前の世界と文字が違うのだ。何が書かれているのかさっぱりわからなかった二人は、物を買えなかった。飲み物も色々な種類があるが、人間が飲めるものなのかわからないので、見送っていた。他にも問題はある。ネコ耳や犬耳の人や龍がいるのだ。
「いい加減、ネコ耳ちゃんにも飽きた」
「は?お前なに言ってんの」
「あれ偽物だっけか?」
「当たり前だろ!本物だったら怖いわ!」
この世界には様々な姿にもなれる。例えば龍。実際には飛べはしないが見た目は完全に龍になる。生活には支障はでない。だが、残念なのは元に戻るのに莫大な金がかかるのだ。偽物とはいえほとんど本物と大差ない。よって金がかかる。それが小さい尻尾だとしても。
「剣欲しいなぁ」
「だな、俺たちのやる事は相手国に乗り込んで、ボコボコにすることだからな」
「おい、ちょっとまてどっからきたその設定」
「え?環境汚染の原因は、相手の国だろ」
「決めつけかよ。まぁ仮にそうだとしたらやってやろうじゃん」
「よう!にいちゃん!武器が欲しいなら家によってくれよ。」
「おお〜!ライドのおっちゃん!」
凖矢は、誰だ!と内心叫びつつ店によった。
「蒼慧はどんな武器が欲しいんだ?」
「ああ。俺は二刀流がいいかな。」
「そっちの兄ちゃんは?」
「凖矢です。僕は大剣がいいです」
「おし、蒼慧にはこのブラッドソードだな。軽くて切れ味抜群!これを2つ組み合わせると大剣にもなるぞ」
「凖矢には、これだ。フレイムタンだ。そこそこ重いが壊れないものは恐らくないだろう」
「「ありがとな」」
「んでいくらだ?」
「金なんぞ。取らんよ」
「なんで?」
「二人はうちの店を救ってくれたからな。その礼だ」
「感謝するぜ。おっちゃん」
2人は店を出て、城壁へと向かった。行き先は決まっている。隣国であり、敵国のラックの視察。攻撃の予定はないが、何かあれば攻撃を出来るように剣は持っていく。
「死ぬかもしれないな」
「一回死んでんだ!怖いものなんかねえよ!」
「だな。行くか!」
2人は駆け出した。ラックには恐ろしい兵器があり2人の運命を狂わせる。生きて帰ることを目標に2人は進んだ。
「必ず帰ってくるんだ」「この場所に」