のんびり異世界生活 その2
どうも、前回を読んでいただいた方がいて嬉しいです。ブックマークしてくれた方もいてびっくりしました。ありがとうございます。
前作の続編になります。まだ前作を読んでない方はそちらの方を読んでからだとわかりやすいと思います。
どうもこんにちは、洋一です。えっ誰に向かって話してるかって、知らないですよ。
あれからさらに500年は過ぎました。
その間、何していたかというと最初の200年は引きこもってゲームしたり、漫画読んだりとしていました。はい。
本当は島の外に出て、異世界を冒険しようと思いましたが、めんどうになって後回しにしてました。
それで、漫画やアニメをみていると、こんなものあったらいいなというものが出てきて
これ、作れんじゃねと思って作り始めたのが、さらに300年引きこもった原因です。
作ったものは、某ネコ型ロボットのポケットの中身や、某小さい名探偵の道具などを真似てつくりました。
さらにそれだけでなく、冒険には武器が必要だと言って、
剣だけでなく、刀や斧さらにはロマンを求めて、実用性がないような武器や某狩猟ゲームに出てくる武器までつくりました。
後悔はしてません。材料は魔法で出しました。結構魔力使いますが、金属出せましたよ。
ちなみに、この世界の金属は地球のものに加え、魔鉄、ミスリル銀、オリハルコンがあります。
前二つは、鉄や銀が魔素によって変化したものです。これらの金属は魔力があり、それ以外の金属なんか比べ物にならないほどものすごく硬かったりします。
武器にその金属を含むことで魔法具の一種である魔剣ができます。
硬さの目安としては オリハルコン<<<魔鉄<<<ミスリル銀です。
ただ、ミスリル銀は元が銀なので、魔力があるとは言っても、そんなに硬くはないですが、
魔力を大きく含んでいるため、武器よりもアクセサリーに使われたりします。
とりあえず、今の俺の武器は魔鉄のロングソードと、魔鉄の短刀と魔鉄のメリケンサックです。
メリケンサックは、ネタのつもりで作りましたが、意外と使えそうだったのとロマンで採用してます。
本当は他にももっといい金属の武器がありますが、そんなものに頼りすぎると後々大変だと思ってしまってます。
品質は、魔法を使い確認しながら鍛造したので自信があります。試しに別の自信作をカタログで売ってみたら、びっくりする程のいい値段だったので問題ないはず...。
流石に、何百年もしてたらいい腕前になりました。最初は調子に乗って、すぐに剣を打ちましたが
ただのゴミになったのをみて、頭が冷えてきちんと簡単なものから始めましたよ。
そんなこんなで、長い時間が過ぎましたが、今日はいよいよこの島から旅立ちます。
この世界に来て750年、武器は持った、道具も魔法で容量を大きくしたポーチにいれた、防具はミスリル銀を糸にして糸に巻きつけた布をローブにして防御をあげた。
何も問題ない。もう何も怖くない。
死亡フラグを立てて、外の世界にでます。使うのは某探偵が使っていたスケボーを空に飛べるようにしたものです。
飛ぶために、大きさがスノボーになってしまいましたが、これはスケボーです。気にしたら負けです。
これは自信作の一つで、愛用してます。ただ、乗るのはバランス感覚が必要です。
魔法使いなら箒だろと思ってる方もいると思いますが、もちろん作成済みです。
でも、股が痛くなるので今回はこっちにしました。
準備よし、というわけで、行ってきます。
目指すは、ラーン大陸の一つの国へ。
出かける前に地図を作ってあるので、それを見ながら進んでます。
で、大きな街に到着しました。城があるから王都かな。時間は飛ばして5時間ぐらいかかりました。
途中までは良かったんですが、ずっと立っていたので足が痛くなって、スケボーに座りましたよ。今度、サンタネタを込めてソリを作ろうかな。
入って休みたいけど、流石に上空から乗り込むのは悪いと思うので離れたところから降りていきます。
この時の姿は、魔法で隠してますからバレないでしょう。
門前にきましたが、人がいっぱいいますね。ここに並ぶんでしょうね。
ただ、問題があるとしたら、身分証明書とお金がないことだよね。
考えた結果、なんとかなるだろうと思って放置します。
時間が過ぎて、ようやく順番が来ました。
数百年ぶりの会話ができることに緊張します。
「身分証明書を」
「ない場合は」
「それなら保証金として銀貨1枚だ」
「それもない場合は」
「じゃあダメだ、仕事の邪魔だ、失せろ」
ダメでした...。
しょうがないか、最初からここに来たのが間違いだったか。どうしようかな。
どっかにお金落ちてないかな。
というわけで、夜になる前に金稼ぎとして、盗賊から巻き上げようとしたはいいけど
魔法で調べても近くにはいなかったから、モンスターでも狩りますか。
探すこと数十分、いました、金になりそうなモンスターが。
遠くからは猪に見えるけど、遠くからじゃ詳しくは分からないが、絶対普通じゃない。
ということで、狩りますか。
えいっ
スパッ
ズサッ
終了
勝因:風のカッターで首切断
なにか激しい戦いでもあると思った?残念。
魔法があればそんなことはなかった。
てか、この猪でかい。軽トラぐらいあるぞ。
とりあえず、血抜きして引き返しますか。
あっさり倒したけど、これお金になるか心配になってきた。
戻ってきました、入口前。あれから時間が経ったせいか、空いているし、門番の方が違いますね。
口の悪い人じゃなくてよかったのかも。
「こんにちは」
「こんにちは、初めての方ですね。身分証明書を」
「身分証明書も銀貨もないんですが、これを持ってきました」
「ん、これはビックボアか。これはお前さんが狩ってきたのか」
「そうです、これを売って、保証金にしたいんですけど大丈夫ですか」
「これだったら、最低でも金貨1枚は売れるだろう」
「そんなに高く売れるんですか」
驚いた。気軽に狩ったものがそんな値段で売れるなんて儲かりすぎるだろう。
「そりゃそうだろ、まず、ビックボアなんざ凶暴すぎてなかなか狩れないし、そして毛皮も綺麗だった。これで金貨1枚以上で売れなければおかしいってもんよ。」
「そうなんですか。じゃあそれ売って保証金にしたいんですけどどうですかね」
「うーん、じゃあ一緒に冒険者ギルドに行ってこれを売ろうか」
「そんなことしていいんですか」
「たまにそういうのがあるから大丈夫だよ」
「わかりました。それでお願いします」
よし、街に入れたし、ファンタジーの定番のギルドに行ける。
「あ、ただ...」
「なんですか?」
「その格好はなんとかならないの?」
「これですか?」
今の格好は、ミスリル銀と糸で作ったローブを黒く染めたものですが、光に当たるとキラキラ輝くので確かに目立つと思います。
ただ...
「防具として優れているので、脱げないんですよね」
「そうか、それじゃ仕方がないな。ただ、それ目立つぞ」
やっぱり目立ちますか。しょうがないので諦めます。
歩きながらギルドに向かう途中、門番さんと話すことでこの国の名前がわかりました。この国の名前はクオーヌ王国だそうで、その他の国はロイ帝国、アリア教国、マハル王国だそうで、
マハル王国とは仲がいいが、それ以外は悪いらしく、前2つの国は、よその国を敵対しているそうだ。
特に帝国と教国は人至上主義を掲げているらしく、人間以外の扱いが悪いそうだ。
ちなみに、全ての国に奴隷は存在している。だからと言って奴隷はダメとか思わない。奴隷産業が成り立つ以上、売らなきゃ生きていけない人たちがいるのだから、そこがなくならないなら変わらないさ。
他にもいろいろと知したくて、会話をしていたら、大きな建物の前に着きました
ここが冒険者ギルドのようです。
「着いたぞ。ここが冒険者ギルドだ。腕に自信があるなら登録するといい。といってもビックボアを狩れるやつなら問題ないと思うがな。じゃ、さっさと用事をすませるか」
ドキドキしながら入ってみると、中は賑やかで人がたくさんいます。正面にカウンターがあって、左側に人がテーブルに座って飲み食いしています。どうやら酒場のようなところがあるのか。
右は依頼書が貼ってあるボードなどが並んでいた。門番さんはカウンターに向かって
「モンスターを売りたいんだが」
「でしたら、討伐部分を取っていただければよろしいですよ」
「いや、実はビックボアなんだが」
「ビックボアですか、でしたら買取りますがどこにあるのでしょうか」
門番さんが俺を見たので、俺は魔法で拡張してある鞄を指差す。
「...マジックバックをお持ちでしたか。とりあえず、解体所に案内します」
門番さんと話したとき、マジックバックを持っていることに驚かれたけど、
聞いてみると、小銭を入れる程度しか入らない収納袋だったらあるが、容量が多く入るマジックバックは、今は作成できないらしく、遺跡から発掘ぐらいしか手に入るのはないみたい。
絶対ひと悶着あるよ、これ。
「それじゃ俺は外で待っているから、お金を受け取ったらこいよ」
といって門番さんは出て行った。
そして、俺が連れて行かれたのは右奥の広い場所
「ここに出してください」
言われてビックボアを出す。
「...確かにビックボアですね、査定しますので少しお待ちを」
ということで、待つことに。ただ、まだ保証金を払ってないのでどこにも行けないので一緒に解体所で待つことに。
待つこと数分。
「お待たせしました。」
「査定の結果ですが、状態も良かったので13000ニルで買い取ります。そのうち、手数料1300ニルを引いて合計11700ニルとなりますがよろしいでしょうか」
この世界の通貨について門番さんから聞いたところによるとこの世界の通貨はニルで表され、1ニル=銅貨1枚で10枚ごとに別の通貨がある。
通貨の価値はそれぞれ、
1ニル=銅貨(100円)
10ニル=大銅貨(1000円)
100ニル=銀貨(1万円)
1000ニル=大銀貨(10万円)
10000ニル=金貨(100万円)
100000ニル=大金貨(1000万円)
1000000ニル=白金貨(1億円)とだいたいこんなもんだそうだ。
なので、今回のビックボアは11700ニルということで、金貨1枚と大銀貨1枚と銀貨7枚ということで門番さんの言った通り、金貨1枚を超えていたので俺は問題ないと頷いた。
「それでは、11700円で買い取らせていただきますが、ギルドカードはお持ちでしょうか」
「いえ、おもちでないです」
このとき、とあるコピペが出てきてちょっぴりふざけた。
「でしたら、売るためにはギルドカードが必要になりますから、ギルドに登録してください。場所はあちらのカウンターです」
「わかりました」
どうやら売るのにギルドに入る必要があるみたいだ。いよいよ登録するんだけど、テンプレ通りに舐められるのかな。着やせして細く見えるから弱そうに見えるし。
「こんにちは」
「こんにちは。依頼の申し込みでしょうか」
「いえ、登録をしたいのですが」
「わかりました。こちらの用紙に記入をお願いします。代筆は必要ですか」
「大丈夫です」
用紙を受け取って、記入していく。名前はどうしようか迷ったけど、ヨーイチと書いた。あとは、年は22歳、職業は...旅人でいいや。
「書きました」
「確認させていただきます。...えっと職業はこちらでよろしかったでしょうか」
「旅人で大丈夫です」
「..わかりました。この内容で登録させていただきます。カードを作る間にギルドの注意事項を説明いたします。まず、依頼の受理についてはあちらのボードから依頼書を選んでから受付に持ってきて、確認が取れたら依頼の受理になります。その際、依頼は全ての人がどの依頼を受けてもいいわけでなく、依頼ごとにランクというものがあります。また、冒険者にもランクがあってそれぞれ、FからSランクがあり、ランクはSに近づくほど高難易度になります。そのため依頼はランクの一つ上まで受けられます。ここまではよろしいでしょうか」
大丈夫なので頷く。
「次に、報酬の話になりますが、成功した場合は依頼書の通りの値段を支払いますが、これは依頼の元の報酬の一割は税金として国に納めることで冒険者の納税になりますそのため、依頼書の報酬は税金を差し引いているため、依頼者との報酬が合わないことがありますので理解しておいてください。それと依頼の失敗ですが、その場合は報酬の一割を罰金として支払う必要がありますので注意してください。」
長くて面倒になりながらも、聞かなきゃいけないことなので、しっかりと聞いた上で頷く。
「最後に、ランクの話になりますが、ランクは依頼をある程度達成し、Dランクからは、ランク昇格テストを合格することで上がって行きます。その際、ランクごとに特典がありますので頑張って目指してみてください。だた、失敗してばかりだとランクが下がるので、無理な依頼は避けてください。それと、緊急依頼というものがありまして、これは何かしらの問題があった時に一時的に出されるもので、Dランク以上の冒険者は強制的に受ける必要があります。もし、受けなければランクの降格もしくはギルドからの除名になりますので必ず受けるようにしてください。大まかなところは以上になります。何か質問はないでしょうか」
「ないです」
「では、以上となります。質問があったらいつでも聞いてください。それでは、こちらがギルドカードになります。なくしたら金貨1枚かかりますのでなくさないようにしてください」
「わかりました」
そういって俺はカードを受け取り、解体所へ向かう。
「登録してきました」
「それでは、引渡しとなります。お金はこちらになりますので確認してください。なにか質問はありませんか」
「どこか宿があれば教えて欲しいのですが」
「でしたら、ロックの宿がいいかと、値段は素泊まりなら4000ニル、ご飯付きなら5000ニルしますが」
「それでいいです」
俺は宿を教えてもらいそこに行き、泊まることにした。
こうして、初めての旅の一日が過ぎていった。
今回、続けようかなと思ったので書いてみましたが、この小説、私がこうしてみたいと思ったことを書いています。そのため冒険する気がない私は、これ以上続けるとしたら、きっと引きこもるので冒険なんてないから続きは書けないと思って短編にしました。
もし、続く目処が立てば連載化しようと思いますので、その時はよろしくお願いします。