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愛犬と一緒に異世界転移 ~ダイエットはじめました~

作者: RYUUSEI

はじめまして。

文章、内容ともに稚拙かと思われますが、よろしくお願いします。

 俺は時代劇を彷彿とさせるようなお城を前にして、胡坐をかいて座っている。そんな俺の目の前には女の子が、


「うぇーーん、よるなーー化け物ーー、うぇーん」

「いや、だから化け物じゃないって」

「うぇーーん、怒鳴ったーー、怖いよーー、父上ーー母上ーー」

「いや、だから…」

「うぇーーん」


 俺を見て泣いていた。

 少しでも場の雰囲気を変えたくて、愛犬の柴犬のシロウを呼んでみたのだが、


「うわぁーーん、また化け物がーー」

「いや、さっきから近くにいたよ?」

「うわぁーん」


 余計に泣かれた。解せぬ。

 いや、なんでこうなってるのかって分かってるんだよ。分かってるけどね、認めたくないことってあるよね?あるよね?と自分に言い聞かせないとこっちが泣きたくなる。

 ため息を一つつき、再度声を掛けようとして、


「まぁ、とりあえ「うわぁーん」」


「だから、はな「うわぁーん」」


「だーかー「うわぁーん」」


「話を聞けって言ってんだろがーーーーー!!」


 怒鳴ってしまった俺は、決して悪くないと思う。いや、思いたい。その怒鳴り声で雲が割れていたとしても……。








 自分の名前は中嶋浩太、31歳独身のオッサンだ。半年前ぐらいからニートを始めたダメなオッサンだ。ちなみに自分のことをオッサンと言ってるのは、周囲から31歳に見てもらえないからだ。雰囲気が落ち着きすぎで年相応に見えないって言われたよ(号泣)。

 まぁ、ニートになる前はちゃんと社会人を5年間ぐらいしてましたよ。でもね、勤めてた企業がブラックでね、だんだんと精神的にきつくなってきたので辞めさせていただきました。会社からは一応引き留められたけど、辞職理由を適当に作ってなんとかおさらばさせていただきましたよ。

 普通ならこの後仕事を探し始めるのだろうけど、実家暮らしだったから貯金もあるし、退職金も出たし、とお金もしばらくあるからのんびりしようと思ってみたわけだ。

 それで、せっかくのんびりするんだったら親孝行もかねてグルメツアーをしようと思い、両親と愛犬シロウを連れて車であっちこっち行った。広島行って焼き牡蠣やお好み焼き、アナゴのお刺身を食べ、福井行ってフグやトンカツ食べたり、三重へ行ってエビや牛を食べたりと。あ、シロウには食べさせてないよ。犬に食べさせても良いものではないからね。

 家にいるときはいるときで、漫画やライトノベル、時代劇などの小説を読んだり、オンラインゲームで対戦したり、途中でやめてしまったゲームに手を出したりと遊んでいた。

 友人に近況をそんな風に言ったら「立派なニートになったな」と言われたが、立派なニートってなんだ?グルメツアーに関してはかなり羨ましがられたが。

 友人からニート宣言を受けてからいろいろと考えてみたのだが、ニートといえば引きこもり、引きこもりといえば。ということで、愛犬シロウ君にヘルメットを装着してもらい、首から「立てこもりだ!引きこもりではない!!」と書いた看板を首から掛けてもらい自室に立てこもってみた。何故そうなったっと言われそうだが、立てこもったシロウの格好を想像して可愛いと思ってしまったからだ。しかし「シロウにご飯あげてやって」と部屋に入ってきた母親によって、あっさり立てこもりは崩壊してしまった。だが、シロウの格好を見てすぐに携帯をとりにいって写メ撮ってたのは笑ったけどね。ああ、親子だなと。シロウにはもちろんこの後にご褒美のジャーキーと少し多めのドッグフードをあげましたよ。


 と、そんなことをしながら楽しく過ごしてたら事件が起きたのだ。そう、事件だ。

 

「げっ……」


 お風呂上りに久しぶりに乗った体重計は無情の数字を出していた。


「ヤバい、夢の3桁台に……」


 3桁台の前に夢とかわけわからないことを言ってしまうぐらい、ショックで茫然自失してしまった。

 家でゴロゴロしすぎたのとグルメツアーが原因かなと反省しつつ、流石に3桁はまずいだろうと思い、シロウを巻き込んでダイエットを決心した。

 シロウを巻き込んだのはシロウが太っていた、というわけではない。ダイエットするには何がいいのかネット検索をかけたところ食事療法と有酸素運動とあったので、一緒に散歩すればいいのではないかと思いついたのだ。決して一人がさびしかったのではない……ごめんなさい、さびしかったんです。

 ただ誤解のないように言っておきたいのだが、普段シロウの散歩をしていないわけではない。父がシロウとの散歩が好きで、気が付くと行ってしまっているのだ。なので自分がシロウの散歩するからと宣言し、シロウとの散歩権を確保した。

 そして散歩と食事療法のおかげで、10日間程で5キロの減量に成功した。このまま順調に体重が落ちていくと思われた。


 だが、またしても事件が起きた。そう、事件だ。

 

「体重が減らない……」


 そう、体重が減らないのだ。いや、減らないどころではない、むしろほんの少しではあるが増えていた。まぁ、体脂肪は減っていたので筋肉がついてきたのだとすぐに分かったが。けれど、肝心の体重が減っていない。確かに体脂肪が減ったのはうれしい。うれしいのだが、俺が減らしたいのは体重だ。

 今のやり方をしていけば、いずれまた体重が減る可能性もある。だがしかし、自分にとって体重が減らない日々というものは「ダイエットをするんだ」という思いに対して、モチベーションを保っていけるものだろうか、いや、保っていけるはずがない。ならばと思い、ひとまずは散歩の距離を延ばすということにした。

 本当は炭水化物を減らすという手段もあったのだが、お米が大好きなので後にとっておきたい。というか、これ以上減らしたくないのだ。食べたらそれ以上動けばいいと自分に言い聞かせて、頑張るぞ。

 そう決心した翌日、いつもと少し違う散歩コースを歩いている途中だった。


 事件が起きたのは。そう、事件だって言いたいけれど……。


「ここ、どこだ……」


 曲がり角をまがったはずなのに目の前には平地がひたすら続いていた。いや、何を言ってるんだと言われそうだが、右見ても左見ても平地かな。あ、山みたいなのと森みたいのがあった。というか、そんな山や森などここら辺にはなかったはずだ。それと、なにか縮尺がおかしい気が。


「お、おお召喚が成功したぞ」


 後ろから威厳のありそうな声が聞こえたので振り返ってみた。そうしたら……。

 王冠みたいのをかぶってマントをつけた髭面で恰幅のいいおじちゃんがいたんだ。

 おじちゃんが言うには、魔物がいきなりたくさん増えたので魔王が復活したに違いない、魔王を討伐しよう。でも自分達は、たくさん増えた魔物を相手にするだけでも手に余る状況だ。こうなったら勇者を召喚するしかない。勇者を召喚だー、召喚だーと3日3晩かけて召喚陣を書いて召喚してみたら、自分とシロウがよばれたらしい。

 おいっ!!俺は、俺は……散歩の距離を伸ばし、風呂上りに今日の成果を確認し、また明日のダイエットについてどうするのか考える予定だったのに。なんで、なんで曲がり角を曲がったら異世界にくることになるんだ。

 

「勇者殿、わしはホテー国22代目国王のヒーズ・ソン・ホテーというものです」


 気落ちしてたらいつの間にか自己紹介が始まってしまった。おじちゃんは王様だったらしい。

 実はコスプレです、ドッキリですって言ってほしかった。そして、その恰幅もとい前面にでた腹をなんとかした方が良いよ、人の事は言えないけど、とわが身を振り返ってそう思ってしまったのは仕方ないよね。

 とりあえずは当たり障りのないように自分の名前と愛犬の名前を告げて、さあ次は自分が言うべきことを言う番だ。


「質問をしてもよろしいですか?」


 そう、質問をさせてほしいのだ。わけのわからないところによばれたんだ、たとえ納得できなくても理解をしようとすることは必要だ。

 正直に答えてくれるかは別だけど。で、いくつか質問をしていったのだが。

 

<質問、元の世界には戻れますか。答え、戻る方法を知りません。>


 言われた瞬間怒鳴りたい気持ちをぐっと、ぐぅぅぅっと我慢しました。戻せないのに呼ぶなよと。

 本当に帰れないのか問い詰めてみたところ、大昔に召喚された先代勇者は元の世界に帰って行ったと記述される話がいくつかあるらしい。なので、元の世界に戻るためにもとりあえず手がかりになりそうなものは調べてもらうようにした。だってダイエットの途中なんだよ、体重計に乗らないと自分の体重が増えたのか減ったのかわからないじゃないか。


<質問、自分は勇者なのですか。答え、調べる方法があります。>


 いやな予感がしたので、調べてもらうことにしました。

 水晶みたいな玉を持ってこられて、これに触れてくださいと。最近読んでた本に出てくるようなテンプレ道具だなと思いながら触れてみると勇者使いとでました。勇者ではなく、勇者使いって……。それでも、まだいやな予感がしたので、シロウにも触れてもらいました。そしたら勇者と。この結果に王様を含むここにいた人たちが凍ったかのように固まってましたよ。


<質問、この世界には魔法はあるのか。また、自分は使えるだろうか。答え、多くの魔法が失伝している。魔法は先代勇者が使えたらしいのでたぶん使えるだろう。>


 これを聞いたときはもう「なぜ召喚魔法が失伝しなかったんだー」と叫びたくなった。

 気を取り直して、どうして魔法が失伝することになったのか尋ねてみた。そうしたらなにか頭の禿げた白髭のおじいちゃんがでてきてごちゃごちゃと言い始めたのだが、要約するとこのホテー国ができる前の国においていろいろあって、その時にほとんどの魔法は失伝されてしまったそうだ。

 ちなみに火を着ける魔法、水を出す魔法、光を灯す魔法と異世界側でいうところの生活魔法だけは残ってるらしい。生活するうえで必要な魔法なのだと言われれば、失伝するわけにはいかないよね。とりあえず、生活魔法だけでもいいから教えてもらおうかなって王様に伝えたら「魔王をはやく退治してください。同行者に魔法を使えるもとのつけますので」と懇願されてしまった。 


 そのほかにも細々と質問を続けさせていただきました。魔王がいるとされる場所まで誰が案内するのかとか、魔王を倒しに行くのにすぐに出立したほうがいいのかとか、魔王を討伐したら何かご褒美でももらえるのかとかいろいろと。

 聞きたい質問があらかた終わったぐらいで、王様から「どうか、どうか魔王退治を」と平伏されてしまった。流石にここまでされてしまっては行かないわけにもと思い、同行者にさっさと用意をしてもらって出発しました。


 そして、出発して最初の村に着いた時に事件が起きた。そう、事件……と言うより何て形容すればいいのだろうか。


 同行者が村の中に入って行って戻ってきたと思ったら、大半の村人たちが一緒についてきたらしく開口一番に「どうか村周辺の魔物を退治してください」とお願いされてしまった。

 魔物退治を受ける受けないにしても情報は必要だろうと感じた。なのでどんな魔物か聞いたところ、名前は「軟体物」と呼ばれているらしく、特徴は半透明で核みたいのがあってぐにょーって動くらしい。

 それってもしかして世間一般ではスライムと呼ばれている、あの有名な魔物ではないだろうか。某RPGゲームをはじめ物語にも登場するあの魔物だ。よし、その「軟体物」は退治しようと思い、他の魔物についても確認しようとしたら不思議な顔をされた。どうやら魔物と呼ばれているものは、総じてこの「軟体物」らしい。

 リアル生スライムが見れると期待してたのに、まさか魔物といわれてるものがこの「軟体物」だけだったなんて。

 ちなみに「軟体物」は……ああ、もう面倒くさい。スライム、もうスライムって呼ぶ。で、スライムは畑の作物や家畜、人を体内に取り込んで溶かすらしい。この村は幸いにも人に対しての直接的な被害は出ていないとのことだが、このままでは飢えてしまうからどうか退治してくださいと再度お願いされた。

 結局魔物退治は受けてすべて殲滅した。だけど、自分とシロウが召喚されたのはスライムのためだったのか。知りたくなかったな。たくさん増えた魔物が全てスライムだったなんて。

 確かにスライムの生態は危険だと思うが、本当に魔王復活については疑問に思えてきた。ヤバい、何故か無駄にこちらの世界に召喚された気がひしひしとしてきた(号泣)。

  

 最初の村をあとにして次の場所へ移動したのだが、どの村や町でも同じで、結局魔物退治という名のスライム殲滅をすることになってしまった。

 その一方でだんだんとストレスがたまっていったんだ。だから、時々あらわれる野盗やお願いされた山賊退治で発散させてもらったけどね。

 そんな道中もやっと終わりをむかえた。案内してもらった同行者に「あれが魔王城があるとされている場所にもっとも近い村です」と言われて、もうスライム退治しなくていいのかと少し気が楽になった。

 同行者と別れて目的地である魔王城を目指し、シロウと道中で仲間になってくれたもう一匹のお供をつれて向かった。





「それでやっとここまで来たんだけど、いきなり君に泣かれたわけだ」

「申し訳ございません。ですが」

「ああ、本来ならこちらが全面的に悪いから気にしないでいいよ。ところで君が復活した魔王なのか?」

「その質問に答える前に、こちらが質問してもよろしいですか?」


 うーん、さっきまで泣いてたような女の子だからたぶん魔王ではないだろう。よし、質問を聞いてみるか。


「いいけど、何かな」

「なんでそんなに大きいのですか?」

「うっ……実はね」


 1番触れたくもない、触れてほしくもないことだが、たぶん彼女が泣き出した原因の1つなんだろうと思い話すことにした。

 実はだ、召喚された時にどこぞの特撮ヒーローみたいに巨大化してたのだ。

 召喚された当初はね、巨大化しているとは思いませんでしたよ。声をかけられて振り返ったら誰もいなくて、下と言われてみてみれば、だいたい15から20センチぐらいのお人形さんがいたのでビックリ。それが喋るものだから、ついお人形?小人?妖精?とか聞いてみたのです。そしたら「あなたが大きすぎるのです、この世界の人間はだいたいが我々ぐらいの大きさです」と。

 ちなみに先代勇者の話がでたときに、先代勇者は自分みたいに巨大化してなかったらしい。流石にその話にはイラッときたので「あなた方の召喚陣になにか不備でもあったのではないのですか」とドスのきいた声で言ってしまったよ。

 そんなやりとりをしている最中にシロウがおもちゃと勘違いして、1人咥えてしまったのは本当に大変だった。危うくかじりそうになってたし。

 咥えられた本人が粗相をしたためか慌てて放したみたいだが、このご本人はこの国の10歳になるお姫様だったらしくフォローをするはめになった。けれど頑張ってフォローをしたおかげというか、せいというか、この姫様にえらく気に入られてしまった。どれだけ気に入られたかというと、帰還についての質問の時に「私をおいて元の世界に戻ると言うのですか」と泣かれてしまうぐらいにだ。これには本当に困った。だって、年齢もあるが何よりも体格差が凄いことになってるのにどうしろと。さらに「魔王退治に一緒に行く」と言い出してしまい、王様たちと一緒に必死に宥めて、誤魔化して一緒に行くという話はなくしたよ。

 対魔物、対盗賊の戦闘に関しては、巨人になってたので必要なかった。

 ただスライムはビー玉サイズなので踏みつぶしておしまいだったんだけど、たくさん増えたというだけはあって、数が多くてだんだんと面倒になっていったんだよね。

 その点、対人戦は楽だった。野盗はこちらを見て一目散に逃げ出したんだけど、怒鳴りながらシロウと追いかけたらすぐに降伏。洞窟にこもってた山賊に至っては、そこらへんに生えてる木を引っこ抜いて何本か差し込んでいたら泣きながら出てきたりと、いいストレス発散をさせてくれた。

 そうだ、まだ自己紹介してなかったのがいたね。その山賊退治で偶然このレッドドラゴンに会ってね。ある程度の意思疎通ができるんで、一緒に来てもらったんだよ。シロウと同じサイズだから可愛くてね。何よりも、スライムしかいない異世界というわけではないと教えてくれた存在だったので嬉しかった。

 だけどシロウのあっちこっちでマーキング!!は大変でね。村や町めがけてマーキングしかけたときは、してはいけませんと何度言ったことやら。

 後、どうしてここの結界が消えたのか。それはね、魔王城があるといわれてる場所に来てみれば、白い薄らとした膜?みたいなのがかかってたんだ。そしたら、シロウがその膜?みたいなのにマーキングしたら勢いよく消えていって、城らしいものが出てきたんだ。後は知っての通り、ちょっと城を揺すったら君が出てきたということ。

 あ、城。そういえば何故日本のお城のような見た目なんだ?道中の村や町は西洋みたいな感じだったのに。

 えっ?それよりも何故、そんなに活躍したのにどうして巨大化について触れてほしくなかったかだって。そんなもの決まってるだろう。巨大化した事象については現実逃避していたかったんだ。だって、ダイエットしてるのにこんな状態で体重を計ってみろ。どんな数値がでるんだと、想像しただけで戦々恐々してしまうのは仕方ないじゃないか。

 


「はぁ、これで全部包み隠さず答えたぞ」

「はい」

「これでこちらの……」

「あの、最後の質問というか、確認をしたいのですが」

「何?」

「貴方様は異世界から来られたのですよね」

「あぁ、その通りだよ」

「ありがとうございます。あと、いまさらですが、私の名前はキヨミ・アウリース・サトウと申します」

「えっ?」


 ニッコリ笑ってお辞儀をした彼女の雰囲気は、なぜか自分に冷や汗を流させる。


「浩太様のご質問ですが、私は魔王ではございません」

「ではどこか他の場所に魔王が……」

「「良い子よ、眠りなさい」」


 あれ?なんだか急に眠気が。


「な、なにを……」

「大丈夫です、睡眠魔法を使っただけですからよく眠れると思いますよ。それとこの世界にはもう魔王はいないはずです。なので安心して」


 そこまで聞くのがやっとで、眠気に勝てず意識を手放した。やっぱり魔王なんかいなかったんだー、魔法は失伝したはずじゃなかったのかーとか、ぐだぐだに思いながら。






「ん?あれ?なんでおれベットで寝てるんだ?」


 体を起こしてあたりを見回すと見たこともない部屋のベットの上にいる、素っ裸でだ。


 そして、事件どころかすでに全部が終わりを告げている気がするのはどうしてなんだろうか。いや、たぶん自分で寝ているうちに脱いだんだ。寝苦しくて脱いだんだって思ってたら、見知らぬちっちゃな可愛らしい女の子が部屋に入ってきた。


「ママーーー、パパが起きたよーーー」

「え?パパ?」


 ちっちゃな女の子が理解不能な言葉を言いながら部屋を出て行った。

 自分寝てただけだよね、何もしてないよねと混乱しながら、女の子の言葉をどういうことか思案しているとドアがノックされた。そして、どこかで見たような綺麗な女性とさっきのちっちゃな女の子が笑顔で一緒に部屋に入ってきた。


「おはようございます、浩太様」

「え?だれ?」

「キヨミ・アウリース・サトウですよ」

「はぁーーーー!?」


 え?どうなってるの?


「自分、巨大化してましたよね?」

「私が魔法で元に戻しました」


 魔法で元に戻したということは、やっぱり召喚がおかしかったのかな。それで元に戻ったから服のサイズが合わなくて裸だったに違いない。きっとそうだ。よし、聞いてみよう。


「あの、自分が裸なのは元に戻ったからですか?」

「いえ………」


 あれ?なんで顔を赤くして、うつむくの?ねぇ、ナンデ?


「それとさっきその子が……自分にむかってパパって言った気がしたんだけど……」

「はい……貴方と私の娘です」

「えっ!?ホントニ?」

「はい」

「・・・・・・」



 拝啓 父さん、母さん

 自分、いつの間にか子供ができてました。

 異世界なので孫を見せられなくて申し訳ないです。



 じゃなくて子供?自分寝てたはずだよね?なのに子供?そもそもどうしてこうなったの?あれか?ダイエットし始めたのが悪かったの?それともシロウとの散歩か?魔王退治を引き受けた事か?もうわけがわからない!!


「何故こうなったんだーーーーーー!!」

 

 誰でもいいので教えてください。こうなった理由を……。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ご感想、アドバイスがおありになれば、どうぞよろしくお願いいたします。

心をえぐるような文言だけは、なにとぞお許しください。

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