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少女植物

 店先に並んだ少女達。花のからだの植物少女。爪先は根。腕の代わりには蔓と葉が。髪の中には花が咲く。観賞用の女の子。

「私、綺麗でしょ?」「ねえ、水をちょうだい」「私の実を食べて!」「私を抱いて」「私を愛して」今日も主人を願う声。甘い吐息は蜜の匂い。虫も狂わす、魔性の香り。

 その日も、一輪の少女が売れた。買った男は彼女に誓う。“一生君を大切にするよ”

 ああでも彼は知らないのだ。花の寿命は長くない。もってもせいぜい、一年半。

 そして彼女も恋をした。不運、二人は結ばれた。哀れ、誓いは片道切符。次第に枯れ行く少女の姿。だけれど花は、最後に言った。

「それでも、私、幸せだった」

 男は再びあの店へ。少女を手に取り、こう言った。“一生君を大切に……”

 今日も花達は、主人を待つ。わずかな瞬間ときを咲き乱れる。儚い命に匂い立つ。

 全ては、愛を知るために。

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