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くらげ

 今日は満潮。海が、月の引力に引かれて水位を増す日といわれています。

 波もなく、静かな水面には、綺麗な月影が揺れています。……おや、何でしょう。海に映った月が、二つに分かれ出しました。まるで細胞分裂のようです。と思うと今度は、増えた月が泳ぎ始めたではありませんか。よく見ると、触手のような足が生えています。

 ……ああ。わかりました。これは、くらげですね。くらげは漢字では、海の月とも書きます。なるほど、満月の夜はこうやってくらげが生まれて、だから、水面もちょっとだけ上がるのかも知れませんね。

 海には無数のくらげがゆらゆらと漂って、とても幻想的です。月の宴、といったところでしょうか。しかし宴はいつか終わるもの。朝が来て月が隠れると、くらげは次々と萎んでいき、やがていなくなってしまいました。

 海は、何事もなかったかのように水位を下げ、優しい波が、全てを流してゆきました。

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