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布団

 布団は、ひとの始まりと終わりに通ずる。例えば、一日の生活。朝は布団で目を覚まし、夜も布団で眠りにつく。一生においてもそうだ。生まれたての赤ちゃんを優しく迎え入れ、そして死に逝く人もまた、同じ温かさで送り出す。それが、布団と言うものだ。

 僕がその話をすると、君は笑った。からかうなよ、と怒ると、君は「そうだね。新しい命を作るのも、布団の上だもんね」と僕を茶化した。僕は真っ赤になって、何も言えなかった。そんな僕を、君はまた笑うのだった。

 そのうち、君は寝てしまった。僕の腕の中で。布団を掛けてあげようと思ったが、やめた。君を起こしてしまいそうだったから。その幸せな顔を、もっと見ていたかったから。

 朝になって、君が目を覚ましたら。おはよう、と言ってあげよう。僕は君の布団。君の始まりと終わりを、全部、近くで見守ろう。

 だから。ねえ。今は。

「おやすみ」

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