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ラボ
町のはずれに、怪しげなラボがある。そこでは、変人の二人組が、日夜奇妙な開発をしているという。そう、今日も……。
「先生、やりましたよ。ついに完成です!」
「む、助手か。して、何が完成したのだ?」
「読心装置ですよ! これを取りつけると、その人の心の声がイヤホンから聞こえるんです! 今は僕の声が聞こえるはずですよ」
「すごいじゃないか! どれ、早速……」
“……先生、お願いします。私の恥ずかしいところ、全部、見てください……!”
「……助手。お前……」
「あっ。それ、僕の仕事用ipodでした」
「お前は仕事中に何を聴いてんだよ!」
「失礼。こっちが正真正銘、読心装置です」
「ったく……よし、いいぞ。再生、っと」
“……死ね。死ね死ね。お前が死んだら権利は全て僕の物だ。殺す殺す殺す……”
「さっきの方がマシじゃねーか! 怖っ!」
……ラボの夜は、今日も更けていく。




