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ボーリング
はるか未来。地球を離れた人類は、安住の地を求め、星々を旅していた。そのうちの一人だった私は、ある時偶然にも、とても小さな星を発見した。そこにいると、自分がまるで、幼い頃に読んだ“星の王子様”になったようで、私は、いたくそこを気に入った。
私は早速、ボーリングによる地質調査を始めた。何か資源でも出れば、と思ったが、何も出ない。地表と同じ土質が延々と続いているだけだ。三カ所ほど穴をあけたが、どこも同じだった。私が諦めようとしたそのとき。
「おぉ。こんなところにあったのか」
地を割るような大声が響いたかと思うと、空から巨大な指が伸びてきて、私のあけた三つの穴に入っていった。まずい。いやな予感がした私は、急いで星を脱出した。直後、背後で轟音がした。振り向くと、私のいた星が、十本の宇宙エレベーターを薙ぎ倒していた。後に私は、その一帯が、宇宙巨人のボウリング場であることを知ったのだった。




