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カミソリ

 絶対に負けたくない相手がいる。

 俺はそいつと、何度も闘ってきた。小さい時から、ずっとだ。だが、俺が勝てたことは一度もなかった。挑んだ勝負は全て敗北に終わり、そして俺はその度、血を流してきた。しかし、それがなお、俺の奴への対抗心をかき立てるのだった。

 さて、準備は整った。俺は頭のタオルを取り払い、火照った顔を叩いた。万全のコンディションだ。いける。今日こそ奴に勝つ。俺は心を奮い立たせ、決戦の場へと赴いた。

 薄く煙の立ちこめるそこに、奴は待ち構えていた。負ける気がしない、とでも言いたげな佇まいだ。その鼻っ柱、叩き折ってやる。

 俺はやおら奴の体を掴み、そして……。

「おはよっす。あれ? 何でお前、顔中絆創膏貼ってんの?」

「こ、これか? いや、ちょっとな、ハハ」

 ……畜生。やっぱり、カミソリには勝てなかったよ……。

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