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死刑の前に

『ここで待っててね。すぐ戻ってくるから』

 あなたがそう言ってから、どれくらい経っただろう。五日? 六日? もっとかな。ボクは、ご飯も食べずに待っている。

 最近、あなたは笑ってくれなくなった。ボクが話しかけても、そっぽをむいたまま。また昔みたいに笑ってほしい。それだけだったのに。あなたは、いつもボクを怒った。

 でも。ボクをここへ連れてきた時。あなたは、久しぶりに笑った。嬉しかった。だから、ちゃんと言いつけを守っていれば、きっとまた笑ってくれる。そう思ったんだ。

 あぁ、お腹、空いたなぁ……。それに、何だか眠くなってきた。でも、頑張らなきゃ。あなたが笑ってくれるから……ああ、でも、ゴメンナサイ。少しだけ、許してね。

 ボクが目を閉じると、あなたが浮かんだ。その顔は、昔みたいに笑っていて。

 ねぇ。ボク、待ってるからね。ずっとずっと、待ってるからね……。

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