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マイク

 熱中すると、性格の変わる人がいる。例えば、車に乗ると乱暴になる、本を読み出すと周りに一切興味を無くす、等。私の妹もそれにあたる。彼女の場合、スイッチはマイクだった。それを握らせたら最後、妹は、喉が枯れるまでデスメタルを歌い続けるのだった。

 が、それを除けば妹は全くの常識人で、気立てがよく、容姿も整っていた為、男に好まれた。そして最近遂に、中々の優良物件にゴールを決めた。勿論、裏の顔は隠したまま。

 そして、とうとう迎えた挙式の日。妹は綺麗な花嫁姿で登場し、新郎と愛を誓い合った。そして、会食の時間。全ての人が歓談を交わし、式は幸せのうちに幕を閉じ……るかと思われた。「ではここで、新婦からの言葉を頂きます!」司会が高らかに読み上げ、妹に近寄った。手には――マイク。「あっ」止めようとしたが、遅かった。私は、妹の口の端が、にやりと吊り上がるのを見た。

 地獄の狂宴が、今、始まる。

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